MV22オスプレイ墜落事故の米軍の報告書は、
【パイロットがマニュアルに違反して回転翼を前方に傾け過ぎたり、
追い風を計算に入れなかったりしたと断定。
これらの要因が「絡み合ったことで事故が起きた」と結論付けた。】
(時事通信社 2012年8月18日(土)09:46)
と云う。 結局死亡した兵士を含む操縦士に責任を擦り付けた!
米軍兵士や その家族もいたたまれないであろう。
操縦士のマニュアル違反断定=オスプレイ墜落事故―米軍報告書
(時事通信) - 2012年8月17日(金)18:21
初めから「機体の欠陥ではない」との結論ありきの報告書だ!
オスプレイ機体に問題なし 米海兵隊、墜落事故で断定
米軍の新型輸送機MV22オスプレイ
(共同通信) 2012年8月18日(土)07:52
航空機は、そのようなマニュアル違反の操作に対しては警告を発し、
安全側に誘導する乃至は危険操作を抑制するように設計されているはずだ。
そういう安全思想が抜け落ちていたからマニュアル違反を許してしまったなら
それそのものが設計ミスであり、機体の欠陥と言わなければならない。
政府はこの報告書を受けて、原発の『安全対策が整った』からと再稼働を認めた
大飯原発と同じように、オスプレイの日本での『再稼働』を認めるだろう!
国民の安全より、米国に平身低頭するのが政府の義務とでも思っているから。
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沖縄県知事は、この報告書に対して不快感を隠さなかった。
【『機体に欠陥がなく操縦士のミスだった』との原因分析で何がクリアされるのか。
「要するに落っこちたという事実がある。操作上、運転上も事故が起こりにくいとの結論にならなければおかしい」と、人為ミスを防ぐ具体策を求める姿勢を示した。】
(朝日新聞) - 2012年8月16日(木)19:19
当然の指摘だ!
沖縄知事「納得いかない」 オスプレイ墜落報告書を批判
(朝日新聞) - 2012年8月16日(木)19:19
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米軍が新たに取った安全対策と言えば、機体の設計や構造を見直すのではなく、
マニュアルの(すなわち「取り扱い説明」のための)教育・訓練徹底 と
飛行マニュアル(すなわち「取り扱い説明書」)改訂だけ。
マニュアル違反重ね墜落=教育・訓練徹底―オスプレイ事故報告・米海兵隊
(時事通信) - 2012年8月18日(土)09:46
オスプレイ飛行マニュアル改訂を勧告 米海兵隊報告書
(朝日新聞) - 2012年8月18日(土)07:44
マニュアルを解り易くすることや重要なポイントを強調すること又、
その教育・訓練することは当然徹底してやっておくべきことだ。
しかし、今更何を言っているのか! との想いが先行するのもやむを得まい。
そのような複雑な操縦系を持つモンスターを稼働して、これまで多くの米兵が
死傷してきた『実績』がある。 Widow Maker (未亡人製造機)と言われる由縁である。
そんな化け物を日本上空で稼働させてもらっては困る。
前にも書いたが、こと沖縄や山口だけの話ではない。
全国を飛び回るつもりで待機しているのである。
オスプレイ配備絶対反対!
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沖縄知事「納得いかない」 オスプレイ墜落報告書を批判
(朝日新聞) - 2012年8月16日(木)19:19
米軍の新型輸送機オスプレイが4月にモロッコで墜落した事故の米側の調査報告について、オスプレイ配備先の沖縄県の仲井真弘多(ひろかず)知事は16日、「『機体に欠陥がなく操縦士のミスだった』との原因分析で何がクリアされるのか。(米軍普天間飛行場という)人口密集地帯に配備するにあたって地域住民はおそらく納得いかないし、私もすとんと胸に落ちない」と述べ、県側が求めた「安全性の担保」を欠く報告内容に不満をあらわにした。さらに「要するに落っこちたという事実がある。操作上、運転上も事故が起こりにくいとの結論にならなければおかしい」と、人為ミスを防ぐ具体策を求める姿勢を示した。
オスプレイが一時駐機している山口県の二井(にい)関成知事も16日、「フロリダの事故の原因究明の結果もある。国で判断して具体的な説明があると思うので、説明を聞いてどう対応するかだ」と述べた。「安全性を国が確認しても、県民のみなさんの安心に結びつけるまでは時間がかかる問題だ」とも話し、岩国基地(山口県岩国市)での飛行にも慎重な態度を示した。
一方、森本敏防衛相は16日、調査結果について「8月末までに内容を分析し、沖縄と山口県に説明にまいりたい」と述べた。視察先の海上自衛隊の横須賀基地(神奈川県)で記者団に語った。
マニュアル違反重ね墜落=教育・訓練徹底―オスプレイ事故報告・米海兵隊
(時事通信) - 2012年8月18日(土)09:46
【ワシントン時事】
米海兵隊の航空部門を統括するシュミドル副司令官は17日、国防総省で記者会見し、4月にモロッコで起きた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ墜落事故の最終報告書(要約版)を発表した。報告書は、パイロットがマニュアルに違反して回転翼を前方に傾け過ぎたり、追い風を計算に入れなかったりしたと断定。これらの要因が「絡み合ったことで事故が起きた」と結論付けた。
シュミドル副司令官は「今回の事故を深刻に受け止めている」と強調。再発防止策として、早急にマニュアルを修正して内容の明確化を図り、パイロットに対する教育・訓練を徹底していく方針を明らかにした。
副司令官はまた、「調査の結果、オスプレイには機械的な欠陥はなく、安全性に問題はない」と述べ、予定通り10月から沖縄県の米軍普天間飛行場で本格運用に入りたいとの意向を示した。
オスプレイ飛行マニュアル改訂を勧告 米海兵隊報告書
(朝日新聞) - 2012年8月18日(土)07:44
米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが今年4月にモロッコで墜落した事故について、同隊のまとめた調査報告書が飛行マニュアルの改訂を勧告していることが16日(日本時間17日)、明らかになった。事故は機体の欠陥によるものではなく、パイロットの操縦ミスという認識に基づくものだ。
米政府関係者が明らかにした。それによると事故は、副操縦士の操縦でいったん着陸した後、再び上昇した際に起きた。機体前方にあるテント群の真上を飛ぶのを避けようとして、機首を180度転回したところ追い風を受けて墜落したという。関係者は「追い風、機首を下げた機体の体勢、さらに翼端のエンジン部分を前に倒したことの複合作用で墜落に至った」と説明した。
16日、この事故調査を直接担当した第2海兵遠征軍が発表した文書でも「事故調査の結果、機体には機械的および材質的な欠陥はなく、機体の安全には問題のないことが明らかになった」として、事故原因はあくまで人為的なミスであったことを示唆した。
操縦士のマニュアル違反断定=オスプレイ墜落事故―米軍報告書
(時事通信) - 2012年8月17日(金)18:21
【ワシントン時事】米軍事専門誌「AOLディフェンス」(電子版)は16日、今年4月にモロッコで起きた米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ墜落事故の最終報告書を入手、マニュアルに違反した操縦などが重なったことが事故原因と米軍が断定したと報じた。海兵隊は17日に報告書を公表する予定。
同誌によると、事故当時操縦していたのは副操縦士。オスプレイでの飛行時間は160時間を超え、経験十分とみなされていたという。事故発生時は日中で、天候は良好。機体の整備は完了していた。
モロッコの大西洋岸の基地で訓練に参加していた事故機は海兵隊員12人を輸送後、6メートルの高さに上昇し、空中静止しながら右回りに180度旋回。この結果、秒速7・7~13.9メートルの追い風を受けた。
事故機はさらに地上13.8メートルへ上昇したが、水平状態を保つよう命じるマニュアルに反して機首が5度から10度下方に傾斜。副操縦士が追い風を計算に入れず、その状態で回転翼を3秒間でほぼ垂直から71度の角度まで急速に前方へ傾けたところ、機体が前のめりになり、15秒かけ地上に落ちた。
マニュアルは、回転翼について、時速74キロ未満で飛行する際は75度より前方に倒すことや急速に傾けることも禁止。報告書はこうした違反などの積み重なりが「事故の重大な要因になった」と結論付けた。
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