JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

大規模土砂災害の恐れ (朝日)

2012-11-03 23:58:39 | 社会
2012年11月3日(土)

 今日のWebニュースでは、亀井静香が石原慎太郎を

 「暴走老人、へたり込むだけ」

と言ったと云う、パロディのような話が面白いが、

 このブログでは、同じ朝日新聞が取り上げている日本列島全体が

土砂災害の危機に直面していると云うニュースを取り上げてみる。

 以下、記事をコピペ


「暴走老人、へたり込むだけ」
 亀井氏、石原氏を皮肉る

 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)19:34


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高まる大規模土砂災害の恐れ
 九州、発生件数全国の3割

 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)23:39
 

 【斎藤徹】増える集中豪雨、全国的に活発化している地震活動――。専門家からは、毎年のように土石流やがけ崩れなどの土砂災害に襲われる九州でも、大規模な斜面災害のおそれが高まっているとの指摘が出ている。

 7月に熊本県阿蘇地方や福岡県筑後地方などに大きな被害をもたらした九州北部豪雨では、多くの土砂崩れや土石流が発生した。死者・行方不明者は阿蘇地方で25人、筑後地方で4人だった。

 国土交通省によると、土砂災害は九州の発生件数が突出している。10月19日時点で全国で発生した798件のうち九州北部豪雨での土砂災害が267件と、3割を占める。土砂災害が50件以上発生した4県のうち神奈川以外は福岡、熊本、鹿児島。大分と宮崎でも20件以上起きている。



東海4県、土砂災害の危険箇所6万超
 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)23:39


土砂災害、都市部の盛り土造成地も警戒 関東各都県
 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)23:39


土砂災害の警戒区域、東北6県で指定作業進む
 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)23:39


雪解け時期、土砂災害に警戒 北海道 大雨も引き金に
 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)23:39


土砂警戒区域、指定進む 北陸3県、「周知進めたい」
 (朝日新聞) - 2012年11月3日(土)23:39


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エレベーター事故 繰り返された悲劇 安全対策普及せず

2012-11-02 18:16:04 | 事件・事故
2012年11月2日(金)

 6年前に高校生が挟まれて死亡した事故と同様の事故が同じ会社の

エレベーターで『再発』した。

 当時指摘されていた改善すべき事項が放置されたまま「再発防止処置」

が、取られて来なかったためである。

 法や基準の改正も行われたが、いわゆる「既存不適格」によって、

法改正前の設備には遡及しない『ザル法』であったために再発してしまった。

 事故原因の詳細は、これから解明されることだろうが、報道によれば、

前回の事件同様、ブレーキが甘くなりスリップして保持できなかったために

電気的には停止状態にも関わらず、機械的に滑って上昇してしまったようだ。

 これを防止するための処置として、いわゆる「W-ブレーキ化」が推奨

されていたが、当該のエレベーターには、その処置が施されていなかった。

 産経新聞Web版の詳しい記事によると、6年前の港区の事故では、

【事故前に段差や目的の階に停止しないなどの不具合が頻発。】

していたという。
 
 これはおそらく電気的にはモーターが停止し、ブレーキも作動したが、

ブレーキが摩耗していたために、すぐには止まらずに云わば位置がズレた

状態だったと考えられる。

 こういう症状が出た場合は、ブレーキの摩耗など機械的状態をチェックする

必要がある。 今回のケースでは乗り込む前にズレていたらしい。

 被害者が、この異様な状態のエレベーターに乗り込んだということは、

こういう状態が云わば日常化していたのではないか?と推測される。

 すなわち、スリップ症状が発生し、事故の予兆が出ていたのだろう。

 時事通信(11/1付け)によると、

【最近はシンドラー社が2月7日、日本エレベーター工業が10月15~16日
に点検していたが、異常はなかったという。 】

 とのことだが、保守点検の能力や手順にも問題があったのではないだろうか?

     *****************

 私が勤める会社でもエレベーターではないが、舞台の「昇降装置」が主たる

製品なので、心して保守点検を行わなければならないと思う。
 
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金沢エレベーター事故 繰り返された悲劇
 補助ブレーキ普及進まず

 (産経新聞) - 2012年11月2日(金)08:05


シンドラー社製、二重安全24台だけ…5千台中
 (読売新聞) - 2012年11月2日(金)15:47


06年の事故機と同型
 =金沢のエレベーター死亡事故

 (時事通信) - 2012年11月2日(金)12:55


シンドラー社支店など家宅捜索
 エレベーター死亡事故

 (朝日新聞) - 2012年11月1日(木)20:55


シンドラー支社など捜索
 =エレベーター死亡事故―業過致死容疑で石川県警

 (時事通信) - 2012年11月1日(木)20:48


エレベーターに挟まれ女性死亡
 =金沢のホテル、シンドラー社製

 (時事通信) - 2012年11月1日(木)00:44
 

エレベーター急上昇、清掃員挟まれ死亡 金沢のホテル
 (朝日新聞) - 2012年10月31日(水)21:44


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金沢エレベーター事故 繰り返された悲劇
 補助ブレーキ普及進まず

 (産経新聞) - 2012年11月2日(金)08:05
 

 扉が開いたまま上昇、かごと乗降口に大きな段差…。アパホテルの女性従業員死亡事故は、平成18年の東京都港区の高校生圧死事故と重なる。製造元も同じシンドラーエレベータ社。港区の事故を教訓に国土交通省が安全基準を高めるなどしていたが、事故は繰り返された。

 今回の事故では扉が開いたところ、段差があり、乗り込もうとした女性従業員がつまずき転倒。扉が開いたまま上昇し、かごの床と扉上部の枠の間に胴が挟まれたとされる。

 港区のケースでは、事故前に段差や目的の階に停止しないなどの不具合が頻発。国交省の昇降機等事故対策委員会(当時)は「不具合の原因究明で事故が防止できた可能性は否定できない」と指摘していた。

 港区の事故はエレベーターの昇降を制御するブレーキの異常が直接の原因とされたが、アパホテルの事故機も同種のブレーキだったという。全国では他にも同種が約80台存在。シンドラー社の大月通明代表取締役は「一般に利用されているものもある」と明かした。

 80台の中には段差などの不具合が数件報告され、シンドラー社は18、19年に改善。ブレーキについては港区の事故を受け、制御不能となるのを避けるため摩耗状態を監視するセンサーを設置していた。アパホテルの事故機にも付けていた。大月代表は「安全基準を満たしていた」と強調したが、シンドラー社はこの80台を含め、1日から保守管理する約5500台の緊急点検に乗り出した。

 一方、再び起きた事故は安全基準の問題も露呈させた。港区の事故を契機に、扉が開いたまま動くとセンサーが感知して系統の異なるブレーキが働くように改善された。ただ、こうした補助ブレーキの義務化は21年9月28日以降に着工した建物のエレベーターに限られ、それ以前は対象外。アパホテルの事故機にも設置されていなかった。

 日本エレベーター協会によると、全国では約70万台のエレベーターが稼働。うち9割程度が補助ブレーキを付けていないとみられる。補助ブレーキは後付けも可能だが、数百万円の費用を要する場合もあり、普及が進んでいない。

 国交省は今年4月から改修に要する費用の3分の1の補助(上限)に乗り出した。その矢先の事故。同省は事故原因の究明を急ぐとともに、補助ブレーキの普及に力を入れる。

【用語解説】シンドラーエレベータ社

エレベーターやエスカレーターなどの設置や保守管理を行い、東京都江東区に本社を置く。前身は昭和29年に設立された日本エレベーター工業で、平成3年にスイスに本部を置くシンドラーホールディングの傘下に入って社名を現在のものに変更した。ホームページによると、シンドラーグループの社員は100カ国以上で約4万3000人。



シンドラー社製、二重安全24台だけ…5千台中
 (読売新聞) - 2012年11月2日(金)15:47

 全国に約5500台あるシンドラーエレベータ社製のエレベーターのうち、「安全装置の二重化」の措置が24台にしか取られていなかったことが同社への取材で分かった。

 同社は二重化した安全装置の販売を今年4月に始めたばかり。1台800万円で、まだ24台しか設置していないという。国土交通省は今年度から、安全装置の工事費用の3分の1を補助しているが、同社の製品は対象外だったという。

 同社は「価格はブレーキ以外の制御装置などを含めたもので適切と考えている」としている。

 一方、事故が起きたホテルを経営するアパホテル東京本社の広報担当者は「シンドラー社からの毎月の点検報告で、安全性は十分確保されていると判断した」と話した。



06年の事故機と同型
 =金沢のエレベーター死亡事故

 (時事通信) - 2012年11月2日(金)12:55

 金沢市の「アパホテル金沢駅前」の「シンドラーエレベータ」製業務用エレベーターで清掃員前多外志子さん(63)が死亡した事故で、今回の事故機が2006年に東京都港区で発生した死亡事故の機種と同型だったことが2日、シンドラー社への取材で分かった。

 シンドラー社によると、二つの事故のエレベーターはいずれも1998年に設置されており、ワイヤを巻き上げる機械やブレーキが同じ型番だった。

 港区の事故は06年6月に発生。公営マンションの12階で、高校2年の男子生徒=当時(16)=がエレベーターから降りようとした際、扉が開いたままかごが上昇し、エレベーターの床と乗降口の上枠に挟まれ、死亡した。

 事故調査報告書によると、部品の一部が摩耗したことでブレーキの力が弱くなったことなどが原因とされている。

 関係者によると、石川県警や国土交通省などが1日に行った現場検証では、機械の破損など一見して分かる故障は見つからなかった。  



シンドラー社支店など家宅捜索
 エレベーター死亡事故

 (朝日新聞) - 2012年11月1日(木)20:55
 

 「アパホテル金沢駅前」(金沢市)で清掃会社従業員、前多外志子さん(63)がシンドラーエレベータ(東京都江東区)製の業務用エレベーターに挟まれ死亡した事故で、石川県警は1日、同社の中部支社名古屋支店(名古屋市)、保守点検を担当する「日本エレベーター工業」(金沢市)の2カ所を業務上過失致死の疑いで家宅捜索した。

 また司法解剖の結果、前多さんの死因は胸や腹の圧迫による窒息死と発表した。肋骨(ろっこつ)が折れ、複数の内臓が損傷していたという。前多さんは約10センチの隙間に約45分間挟まれていたという。

 県警は金沢東署に捜査本部を設置。ホテルのエレベーター機械室から関係資料を押収し、日本エレベーター工業社長に対する任意の事情聴取を進めるなど、事故機のブレーキに不具合があった可能性を視野に捜査を進めている。



シンドラー支社など捜索
 =エレベーター死亡事故―業過致死容疑で石川県警

 (時事通信) - 2012年11月1日(木)20:48

 金沢市の「アパホテル金沢駅前」のシンドラーエレベータ(東京都江東区)製業務用エレベーターで清掃員の女性が挟まれ死亡した事故で、石川県警は1日午後、業務上過失致死容疑でシンドラー社中部支社(名古屋市)と、このエレベーターの点検を月1回行っていた「日本エレベーター工業」(金沢市)を家宅捜索した。両社からはエレベーターの点検作業表などを押収した。

 県警は同日午前、ホテルの家宅捜索も行うとともに、エレベーターの現場検証を実施。金沢東署に捜査本部を設置し、詳しい事故原因を調べる。

 捜査本部によると、現場検証では事故が起きた4階部分と、屋上にあるエレベーターのワイヤの巻き上げ機を目視したが、明らかな異常は認められなかった。ホテルからはエレベーターの点検表を押収した他、このエレベーターを差し押さえる措置を取った。



エレベーター急上昇、清掃員挟まれ死亡 金沢のホテル
 (朝日新聞) - 2012年10月31日(水)21:44
 

 31日午後2時55分ごろ、金沢市広岡1丁目の「アパホテル金沢駅前」で、清掃会社「北陸千代田」(金沢市)の従業員前多外志子さん(63)=石川県能美市福岡町=が、突然動き出した業務用エレベーターのかごと上部の枠にはさまれ、約45分後に救出されたが病院で死亡が確認された。県警は業務上過失致死の疑いで捜査を始めた。エレベーターは「シンドラーエレベータ社」(東京都江東区)製だった。

 県警によると、前多さんは同僚女性(63)と、4階から地下1階に下りるためエレベーターを待っていた。扉が開いたので乗り込もうとしたら、急にかごが上昇し、つまずいて上半身だけがかご内に転倒。そのまま上昇を続けたかごとエレベーター入り口上部の枠に体を挟まれた。

 エレベーターは17人乗りで、最大積載量1150キロ。扉は両開きで、入り口は幅約1メートル。エレベーターは前多さんの上半身がかごの中に入ったまま約210センチ上昇し、体がはさまれたところで止まった。



エレベーターに挟まれ女性死亡
 =金沢のホテル、シンドラー社製

 (時事通信) - 2012年11月1日(木)00:44
 

 31日午後2時55分ごろ、金沢市広岡の「アパホテル金沢駅前」の関係者から「4階のエレベーターに人が挟まっている」と119番があった。消防署員が現場に駆け付けたところ、清掃員の前多外志子さん(63)=石川県能美市福岡町=が胴体部分をエレベーターに挟まれており、搬送先の病院で死亡した。

 県警金沢東署などは業務上過失致死の疑いもあるとみて、事故原因を調べている。

 同署などによると、前多さんは同僚の女性と4階から地下1階のロッカー室に向かおうとエレベーターに乗り込もうとした際、足元にできていた段差につまずいて転倒したが、エレベーターは上昇し、エレベーターの床と外枠の上部分に挟まれたという。

 事故のあったエレベーターは17人乗りのシンドラーエレベータ社(東京都江東区)製で、最大積載量は1150キロ。業務用として1998年1月に同ホテルに設置された。前多さんは同ホテルから業務委託されていた金沢市の清掃会社の従業員。

 同署によると、同ホテルのエレベーターはシンドラー社が年1回、同社から委託を受けているメンテナンス会社「日本エレベーター工業」(同市)が月1回、点検している。最近はシンドラー社が2月7日、日本エレベーター工業が10月15~16日に点検していたが、異常はなかったという。

 同ホテルを運営するアパグループ東海北陸地区の石山雅彦統括支配人は31日夜、記者会見し「死者が出たことは大変残念で遺憾」と述べた。同グループのホテルでシンドラー社のエレベーターを使用しているのは、全国で同ホテルと「アパホテル京都駅前」の2カ所のみ。安全点検後、両ホテルとも宿泊客用エレベーターは稼働させているという。 



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尼崎連続変死事件で容疑者とされてきた写真は全くの別人だった!

2012-11-01 23:52:14 | 事件・事故
2012年11月1日(木)

 信じられない話だが、尼崎連続変死事件の報道で、NHKを始め各社が

使用していた犯人とされる女性の写真が別人であったことが判明した。

写真を使用された被害者が弁護士を通じて訂正を申し出て判ったと云う。

 NHK、毎日、読売、産経、共同通信 など主要メディアが全滅した。

朝日新聞は確証を掴めなかったので、画像を掲載しなかった らしい。

共同通信が配信したことで、多くのローカル紙も流用 したという。

時事通信は配信していないようだ。

 おそらく何千万人という多くの視聴者に誤った写真を提示した罪は大きい。

各社の検証報道を見ると、被疑者の複数の知り合いに確認したところ

「似ている」という話だったと云うことで(というのは十数年前の集合写真

 から切り取って報道していたから)、確証を得ていた訳ではなかったようだ。 

 ワイドショーなどでは、この写真を掲げて被疑者を罵倒していたのだから

いたたまれない話である。社会的に抹殺されかねない話である。

 誰でも犯人にされる取り調べと言い、マスゴミの餌食にされる報道と言い

人権感覚が社会全体で劣化している日本社会であることか・・・

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写真取り違え、NHK会長が謝罪
 尼崎連続変死事件

 (朝日新聞) - 2012年11月1日(木)21:37


毎日、共同も謝罪
 =顔写真誤掲載で―尼崎死体遺棄

 (時事通信) - 2012年11月1日(木)11:32


被告の顔写真誤掲載
 否定情報を軽視…本紙検証

 (読売新聞) - 2012年11月1日(木)07:04


読売新聞、NHKがおわび
 =別人写真を角田被告―尼崎死体遺棄

 (時事通信) - 2012年10月31日(水)10:07


「角田被告の顔写真は私」=別人が名乗り出る
 ―読売掲載、共同も配信・尼崎連続変死

 (時事通信) - 2012年10月31日(水)00:43


別人の顔写真報道、メディア各社がおわび 尼崎変死事件
 (朝日新聞) - 2012年10月31日(水)19:19


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写真取り違え、NHK会長が謝罪
 尼崎連続変死事件

 (朝日新聞) - 2012年11月1日(木)21:37
 

 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、事件と無関係の女性の写真が角田美代子被告の写真として複数のメディアで報道された問題で、NHKの松本正之会長は1日の定例会見で「あってはならないこと。重く受け止め、今後はできる限り複数のルートで行うなど改めて確認を徹底するよう指導していきたい」と謝罪した。

 NHKは10月21日から30日昼まで、全国やローカルのニュースで写真を放送。19年前に美代子被告が住んでいた地域の入学式で撮影された集合写真で、当時の被告を知る複数の関係者に写真を見せて確認したが否定的な指摘がなかったことなどから放送したという。



毎日、共同も謝罪
 =顔写真誤掲載で―尼崎死体遺棄

 (時事通信) - 2012年11月1日(木)11:32

 兵庫県尼崎市などで起きた連続死体遺棄事件をめぐり、複数メディアが角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=とは別の女性の顔写真を掲載した問題で、毎日新聞は1日付朝刊で取り違えを認め、「あってはならないミスで、再発防止に努める」などとするおわびを掲載した。

 同社は10月31日付朝刊で「(女性からの)指摘を受け、周辺取材を再度進めています」としていた。1日付朝刊では取材経緯の検証記事も載せ、「より慎重に確認取材を行うべきだった」としている。同社社長室によると、関係者の処分についても検討中だという。

 共同通信も31日、大阪支社長が女性の代理人弁護士に謝罪しておわびを配信。写真は産経新聞東京本社版の一部や地方紙、スポーツ紙など30紙以上に掲載されたという。

 同日付朝刊でおわびを載せた読売新聞は、1日付朝刊で改めて経緯を検証。「否定情報を軽視した。結果的に裏付けが不十分だった」とした。 



被告の顔写真誤掲載
 否定情報を軽視…本紙検証

 (読売新聞) - 2012年11月1日(木)07:04
 

 兵庫県尼崎市の連続遺体遺棄・行方不明事件で、読売新聞は、 角田 ( すみだ ) 美代子被告(64)(ドラム缶遺体事件の傷害致死罪などで起訴)の顔写真として別の方の写真を誤って掲載した経緯を検証した。

 入手した写真を角田被告本人と判断して掲載したが、結果的に裏付けが不十分だった。

 顔写真は1993年撮影の集合写真が原画で、本紙は10月22日に入手した。角田被告と付き合いがあった提供者は取材に、「角田被告で間違いない。当時はこんな顔だった」と話した。

 本紙はさらに角田被告を知る人々に写真を示し、裏付け取材を重ねた。その結果、複数の知人が「間違いない」と断言。旧宅の近隣住民らも「こんな感じだった」「似ている」と答えたため、本人と判断して23日朝刊から掲載した。

 ところが29日夜、事件に無関係の女性から「私の顔写真が使われている」との指摘が、弁護士を通じて本紙に寄せられた。

 本紙は即刻、紙面やインターネットでの使用を全面的に差し止め、30日に女性に面会。女性は自身が写っている写真として、本紙が入手したものと同じ集合写真や、同時期に撮影されたスナップ写真を示した。

 また角田被告の弁護人が同日、本紙の取材に「『自分ではない。集合写真が撮影された場にはいなかった』と言っている」と回答を寄せ、義妹の三枝子被告(事件の行方不明者らに関する窃盗罪で起訴)の弁護人も報道各社に「別人」と三枝子被告が話していることを明らかにした。

 これらの事実を踏まえ、本紙は、女性が顔写真の人物に間違いないと判断、31日朝刊におわびを載せた。

 取材の過程では、最近の姿しか知らない人々から「 面変 ( おもが ) わりしている」「違うのでは」といった声もあった。しかし本紙は、以前からの角田被告を知る複数の関係者が、間違いないと断言している点を過大に評価、明確に否定した人もいなかったため、角田被告の弁護人などから本人であるとの確証を得る作業を怠り、掲載してしまった。19年前の撮影であることを考えると、さらに慎重を期すべきだった。

 山岸徹也・読売新聞大阪本社社会部長の話「誤って顔写真を掲載してしまった女性、ご家族、関係者の方々に、心からおわびいたします。読者の皆様にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。確認取材、掲載判断をさらに厳格にし、再発防止に努めます」

          ◇

 他のメディアで間違った写真を使用したのは、毎日新聞、産経新聞(東京本社版)と複数の地方紙、共同通信、NHKのほか複数の民間放送。それぞれ30日夜~31日におわびや訂正を行い、共同通信も加盟社に写真の削除を求めた。毎日新聞と産経新聞(同)は11月1日朝刊でおわびを掲載する。



読売新聞、NHKがおわび
 =別人写真を角田被告―尼崎死体遺棄

 (時事通信) - 2012年10月31日(水)10:07
 

 読売新聞は31日付朝刊に、兵庫県尼崎市で起きた連続死体遺棄事件の記事で、別人の顔写真を角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として掲載したことについて、「あってはならないミスであり、本人確認が不十分でした。おわびします」との謝罪文を掲載した。

 角田被告として写真を掲載された尼崎市の女性(54)が30日夜に記者会見し、「写真は私」と抗議していた。同社によると、同被告側の弁護人からも写真は本人でないとの指摘があったという。

 また、この写真を角田被告として報道したNHKなどテレビ各社も31日までに、「別の方の写真でした。おわびします」などと番組内で謝罪した。 



「角田被告の顔写真は私」=別人が名乗り出る
 ―読売掲載、共同も配信・尼崎連続変死

 (時事通信) - 2012年10月31日(水)00:43
 

 兵庫県尼崎市で起きた連続変死事件に絡み、角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として読売新聞に掲載された顔写真について、同市在住の女性(54)が30日夜、大阪市の弁護士事務所で記者会見し、「掲載された写真は私」と名乗り出た。同じ写真は共同通信社も配信しており、地方紙など複数の加盟社が使用した。

 女性や同席した弁護士によると、女性は23日、購読している読売新聞に美代子被告として掲載された事件関連記事の顔写真を見て、「自分に似ている」と思った。その後にテレビでも同じ写真が放映され、「私と確信した」という。

 女性は、掲載写真と同じものという写真を自ら持参。1993年4月、尼崎市の小学校入学式で撮影され、児童が保護者と一緒に写った集合写真という。女性は入学式の時に長男と一緒に写ったものと説明した。

 読売新聞大阪本社によると、写真掲載は今月23日付朝刊から29日付朝刊まで計9回。美代子被告側の弁護人から本人でないと指摘があった。

 共同通信社によると、入学式の写真は23日、美代子被告の長男の同級生の母親から提供され、同被告かどうかの確認作業をした上で配信したという。

 読売新聞大阪本社広報宣伝部は「改めて取材したところ間違いと分かった」とコメント。31日付朝刊におわびを掲載するという。共同通信社総務局は「別人の可能性が極めて濃くなったので、写真を取り消した」としている。

 美代子被告について、女性は「記憶にない」と説明。弁護士は「写真がこれ以上広まらないようにしてほしい」と述べた。  



別人の顔写真報道、メディア各社がおわび 尼崎変死事件
 (朝日新聞) - 2012年10月31日(水)19:19

 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、複数の新聞やテレビで角田(すみだ)美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として掲載、放送された顔写真が、事件とは無関係の尼崎市内の50代女性の写真だったことがわかった。各社は10月30日深夜から31日昼にかけて相次いで誤りを認め、紙面や放送でおわびを表明した。

 朝日新聞は同じ写真を入手していたが、美代子被告ではない可能性があったため、紙面に掲載していない。

 女性と、女性から相談を受けた弁護士によると、23日付読売新聞の記事やその後の読売テレビの番組などを見て、自分の写真が使われていると気づいたという。女性側は、美代子被告として一部で報道された写真は、女性が19年前の式典に参加した際の記念写真だと説明。同じ服を着て撮影した別の写真も示し、報道された写真が自分のものであると訴えた。女性は「ふだんの生活ができず、憤りを感じている」と話した。



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