じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭男子バスケ

2021-10-10 19:09:04 | 大阪桐蔭
準決勝の近大附属戦は特に第1ピリオドで相手に殆ど中に入らせず終始苦し紛れの3点シュートを打たせ続けた事で勝利を大きく手繰り寄せて見えました。リバウンドも殆ど制し相手のシュートをハエたたきの如く叩き落とす場面が目立ち殆ど相手にジャンプしてのシュートをさせず。インターハイの大阪府予選を勝ち抜いた学校相手に完勝だったと思います。決勝の相手阪南大高も少し視ましたがフィジカルでは勝っていそう。相手のスピードに乗ったテクニックに対応できるかが鍵になりそう。フリースローをより確実に決めることも大事になってくるかと思われます。

夏の甲子園での大阪桐蔭

2021-08-24 14:18:38 | 大阪桐蔭

※守備

ポテンヒットゾーンにフライが上がった時の内外野の連携が今一つに見えたとはいえ、鍛え上げられた守備は贔屓目抜きに他校を圧倒するものがありましたが勝負所で出たエラーは致命傷でした。後チームとしての投手陣が万全の状態で臨めなかったのも痛かったです。7日で500球の新ルールにもろに影響が出てしまいました。ですがエースの松浦投手は夏になり打者を圧倒する雰囲気を身につけてましたし竹中投手はレベルの高い同校の同級生の投手陣に割って入りエース番号を争うまでに進化を遂げたことは、最後はこういう結果になったとはいえ大健闘だったと思います。この学年で最も成長を遂げた選手かもしれません。近江戦は制球等全体的にやや大雑把な投球になったことが喰らいつかれた要因に見えました。丁寧さを身につけるか勢いで抑えられるだけの力強さを身につけるかすれば、もっともっといい投手になると思います。2年生の川原投手は最後はやや荷が重いように感じましたが2点勝ち越された後崩れてしまいそうなところを踏ん張り、ゲームを壊さなかったことは、この場面で投げるに値する投手だったことを示したかと思います。全国クラスの高校でやるにはフィールディングがどうかと中学時代に観て感じたりもしましたが、それが全くの杞憂であったことは、この試合でも証明されたかと思われます。最上級生になる秋以降、きっとこの日の試合が肥やしになると思います。


※攻撃

分厚い筋肉を身に備えたゴムまりのような体つきをした選手たちがいくら強く振っても軸が全くぶれずに強烈な打球を次から次へと放つ様は、守備同様贔屓目抜きに他校を圧倒するものがありました。それでいて強く引っ張っても最後手首をしっかり残す事が出来ているから打球が切れそうで切れない。柔らかさもあるとくれば相手投手はたまったもんじゃなかったと思います。近江戦で3回以降抑え込まれたのは変化球主体に切り替えた相手捕手のリードをまずは褒めるべきかもしれません。特に速球派の岩佐投手の変化球主体は頭になかったかもしれません。この日は相手の好守に阻まれる不運もありましたし最終回野間選手の痛烈なライナーが投手のグローブにすっぽり収まったのを見て球運も逃げていったかなと思いました。雰囲気満点の代打の切り札小谷選手の打撃を特に近江戦では見たかったですが、展開的に出し所がなかったように思います。


※投手起用について

近江戦で松浦投手をリリーフでも使わなかった事が取り沙汰されてますが私はこれで良かったと思ってます。勝てば次の相手盛岡大付はとても打線がパワフルで投手が制球良いもんだからバックは打球が飛ぶコースが読みやすくただでさえ高い守備力にいっそう拍車がかかってるとあってはここは頭から松浦投手でいかないといけない。その次の準々決勝の相手は近江戦の段階ではまだ分からないも抽選ルールからすると奈良の智弁学園になる可能性があった。もしそうなれば3回戦準々決勝は頭から松浦投手でいかねばならず、その上近江戦でも松浦投手を稼働させると仮に準決勝まで勝ち進んだとしても準決勝決勝の戦いで投手起用に難しい制約がかかる中での試合を強いられるため、近江戦では何が何でも松浦投手を起用せずして勝つ必要があったかと思われます。この日の試合の場合、もし9回逆転していれば裏の守りで最後1イニングを松浦投手に託していたかも知れません。そういう意味でも近江戦は難しい試合でしたが、全国制覇しようと思えば、こういう状況下の試合を勝つ力がないといけなかったということかと思われます。


大阪桐蔭310000000 4

近江 00111012× 6

※上記ランニングスコアは6回までのそれは今期に限らず大阪桐蔭の試合で近畿や府大会も含めてよく見るランニングスコアです。序盤にラッシュ→中盤0が続きその間に詰められる→だが結局終盤突き放して勝利。特に大輪の花を咲かせる世代は上記のような勝ち方が多い印象があります。この試合でもそれを期待した、というか今期の大阪桐蔭もそうした力強さがありましたのでそうなるものと思いながら見ており正直詰められてもさしたるドキドキもなかったのですが8回に逆転されて初めて負けを意識しました。あくまで私が思うにではありますが今季の大阪桐蔭は潜在的な力は史上最強。粘り強さだって夏の府大会準決勝の関大北陽戦等で証明済み。なのに大輪の花を咲かせた過去の世代と同様に迫ってくる相手を突き放せず逆転負けを喫した要因は私には分かる由もありません。コロナ禍の影響の有無も含めてわかりません。分からない中で敢えて言えば相手を、特に中学時代は投手や遊撃手として観たことのある島滝捕手の好リードを褒め称えるべきかと思います。後相手の好守の数々も。まさかこの世代が甲子園で一度も校歌を流すことなく終えることになるとは、入学してきたときは想像もできませんでした。力があるだけでなく感じるものがあっても勝てない。そういう時もあるということだと思います。プロ志望届を出す予定?の松浦投手だけでなく池田選手もプロでは時間がかかることを認識すれば高卒即プロ向きだと思いますし関戸投手、前田選手もその世界でやる力がある選手だと思います。もちろん他の選手も含めて、この世代の楽しみはまだまだ先へと続くということかと思われます。秋からの新チームも誰が投手陣の軸になるのか、完投換算で投げても強い球を投げられる投手が何人出てくるか、松尾選手は秋以降も捕手でいくのか、一年生は?等々楽しみが尽きません。


インターハイでの大阪桐蔭男子サッカー

2021-08-18 15:31:18 | 大阪桐蔭

※守備

少しでもシュートスペース空けてしまえば遠目からでも瞬時の判断でダイレクトでいきなりシュート放ってくる相手への対応に課題が残って見えました。

 

※攻撃

ボールを支配する能力の高い相手からいかに得点を奪うか、後手を踏んだ展開でいかにシュートの決断力、精度を上げていくかという課題が残って見えました。2回戦では先制されてほどなくPKをもらうことが出来ましたので逆転へとつなげることが出来ましたが3回戦の静岡学園戦ではそうはいかず、最後の絶好の場面でシュートをダフってしまったあたり等からそのように感じました。

 

※初戦は2-0にしてからの交代カードの切り方が功を奏して割と苦も無く逃げ切れて見えました。2回戦はフィジカルの強い相手の圧力に面食らうような形で先制点を献上して見えましたがその後ほどなくPKを得て追いつけたこともあり、ほぐれて逆転できたように見えました。3回戦の静岡学園は一昔前の大阪桐蔭を思わせる徹底したポゼッションサッカーに加えてシュートレンジでスペース見つければ迷わず精度の高いシュートを遠目からも放つ瞬時の判断力にも長けたチームだったため、そうした全国レベルのチームの高い個の能力に対応できなかったように見えました。現状全国制覇を狙うにはまだ力が足りないように見えましたが可能性は感じることのできたインターハイだったと思います。全国クラスの相手に使える選手の選定、今大会ではそうした力のある選手が離脱、もしくはフルで使えないチーム状況であるようにも感じられましたのでそうした選手が怪我のリスクを伴う強度の高い練習や試合をしても肝心要の試合でピッチに立っているよう、いかにフィジカルを強くするか、等といった点が今後冬の選手権に向けての課題に見えました。


インターハイでの大阪桐蔭女子バスケ

2021-08-11 19:52:40 | 大阪桐蔭

※守備

札幌山の手戦では相手のコートをワイドに使った高速パスワークに最後まで対応しきれてなく見えました。サッカーで言うところのアーリークロスに対応出来てない感じでした。
 
※攻撃
ミドルレンジからの2点シュートの精度が高い選手がいなかったことが、特に第3ピリオドで封じ込まれた要因に見えました。昨年まで在籍していた松川選手が抜けた穴を埋めきれてないのかも知れません。ゴール前やスリーポイントの精度は及第点のものがあっただけに、上記の精度が上がってくれば、相手ディフェンスは今より的が絞りづらくなり、得点力が増してくるかと思われます。
 
※札幌山の手戦で猛追及ばず2回戦敗退の要因は流れを掴むチャンスで決めたか否かの差に見えました。相手が大阪桐蔭の選手がフリースロー二本とも外して気落ちして見えたところを逃さずたたみ掛けるなど要所で決めて突き放したのに対し大阪桐蔭は相手がフリーで3本立て続けに外してくれたにも関わらずその後の攻撃で自分たちも外してしまい相手がくれた流れをものに出来ずといったあたりで勝敗が分かれて見えました。初戦を見る限りではスターターの5人プラス向山主将、阿部選手、洪選手あたりは強い相手でも十分決め手になるプレーが出来そうに見えましたが札幌山の手戦ではスターターの内石原選手山本選手北條選手が殆ど出ずっぱりになってしまい終盤目に見えて消耗して見えた事が、強いスターターの選手達が強さは見せつつも勝利を呼び込むプレーをするには至らなかった要因かと思われます。先に挙げた選手等が強敵相手でも出場時間が長くなればスターターの選手達の質も終盤まで衰えないでしょうし旧チームから強さを誇る北之坊選手が当然の如く大半の時間をコートで過ごすようになれば、札幌山の手クラスの相手との戦いにおける勝敗も変わってくるかと思われます。全国ベスト8の昨年より選手層の厚さはじめ殆どが上。唯一劣って見えるのがシュート等一つ一つのプレーの精度。旧チームと比べるとまだまだ粗いと感じました。札幌山の手と比べると速さ鋭さでは勝って見えるも強さ、そして何より雰囲気で現状劣って見えたので最終ピリオドで猛追もわずか2点差で惜敗ではあるものの、スコア以上に差は感じ、負けるべくして負けたようにも見えました。特にチームとしての雰囲気が出てくれば、例え激戦ブロックに入っても結果が出せるようになると思いますし、薫英にも勝てるようになるかと思われます。