✳️投手力
綾羽:エースの本格派右腕矢野選手はストレート変化球共に全国レベルで見ても十分及第点。逆クロスにもしっかりとコントロール出来ていた点が光り、この日は大阪桐蔭の右打者にも果敢に膝元をついて見せる。だがやや強気一辺倒だったところが悔やまれ、内外角を広く使ったバッテリーのインサイドワークがあれば、大阪桐蔭をかわす事も出来たかも知れません。夏に向けての腕試し。夏も当たればもっと散らしてくるのもですね。
大阪桐蔭:背番号16の本格派右腕川原選手のストレートはなかなか見るべきものがあり、変化球もしっかりしてました。決して弱くはない打線に6回2失点は来期のエースに向けて合格ではあるが、そうなると言い切れる内容には及ばずと綾羽戦では感じましたが決勝の智辯学園戦でも先発し6回2失点は。来期のエースの座がさらに近づいたかと思われますし、夏は竹中投手松浦投手関戸投手の一角を崩しさらに若い番号の可能性も出てきたかと思われます。綾羽戦では7、8を投げたこれも2年生の別所投手(17)は目一杯で投げても上体が一塁側へ流れないようになれば、もっと相手を差し込ませれるかと思います。ラストはこの日投げた唯一の3年生右腕西川投手(20)は1イニング3失点であわやというとこまで詰められた割りには落ち着いて締めていた点がどう評価されるかで、夏もメンバー入り出来るか否かが決まるかもしれません。智辯和歌山戦はエース竹中選手が2失点完投。下級生時よりストレートの球筋が良くなってますし直球変化球とも両コーナーに投げ分けられる点も良いですね。連投となった決勝でも7回からリリーフし4回無失点。夏もエース十分あるかと思われます。
智辯和歌山:エースの本格派右腕中西投手、評判に違わぬ力強いストレートで相手をねじ伏せてました。だが大阪桐蔭戦では序盤元気のないボールが目立ち失点を重ねる。味方の守備での好判断に気を取り直したのか三回以降は力強いストレートがいくように。
神港学園:4人投げましたが中でも最後3イニング投げたエースの本格派右腕加藤選手のストレートが力強かったです。県大会では決勝等で先発してるだけに、長いイニング投げてどうかを観てみたかったです。
智辯学園:センバツの大阪桐蔭戦で9回リリーフしたオーバーハンド右腕小畠投手が春近畿のエース。10回完投サヨナラ負けも大阪桐蔭相手に9回2失点はエースとして合格点。県立岐阜商業の時より球威だけでなく切れも感じました。ここ1番での気迫も見るべきものがありました。
✳️打力
綾羽:県大会で栗東の好左腕を攻略してるだけあってなかなかしぶとかったです。相手がガチの投手起用できても食らい付いたかも知れません。
大阪桐蔭:花田選手を4番に据えてる目的は打線に厚みを持たせる為かと推察。全国的に見ても及第点レベルにある投手を攻略できた要因は、ひとえに各選手の振りそのものの強さにあって見えました。ただ智辯和歌山戦では走塁ミスをきっかけに流れを失いサヨナラ勝ちも三点しかとれず攻略出来ず。個々の打力で得点を重ねられる打線ではなさそうで、得点力を上げるにはもっと緻密に攻めないといけないかと思われますし夏はそうしてくるかと思われます。決勝でも準決勝と同じ印象を持ちました。各打者の振りはしっかりしており、とにかく広い球場のせいもあったかもですね。
智辯和歌山:相手の4投手から1点のみと攻略できませんでしたが、チームとしての打力は力強いものは感じました。ただこちらも往年のような個々の打力で得点を重ねられる打線ではなさそうで、得点力を上げるには足を絡めるなど緻密にやる必要があるように感じました。
神港学園:相手の本格派右腕に力負け。全国レベルで見ればやや厳しいかもしれません。
智辯学園:各打者振りが鋭く相手に怖さ与えるといったセンバツ程の恐さを感じなかったのは相手投手が変わればの側面もあるかと思われます。得点力という点から気になったことがありましたがそれは後程。
✳️綾羽
滋賀学園のような派手さはないが同校とタメはれる夏の滋賀県大会優勝候補かと思われます。
✳️大阪桐蔭
綾羽戦ではしっかりした各打者の振りと一歩目の速さ等からくる広い守備範囲等高い守備力で相手より勝り勝利。投手陣は夏のみならず、秋からの新チームのエースが誰になるかも、全く分からないかと思われます。センバツの時よりイニング間のボールまわし等、守備の凄みに丁寧さもしっかりついてきて見えました。智辯和歌山戦のように流れを失いかけたところを踏ん張れたのは収穫ですが、そんな中でもいかに得点を重ねるかという課題は残ったかと思われます。決勝では走塁で相手より勝って見える。これをどう活かすかが、夏へ向けての得点力アップの鍵かと思われます。
✳️智辯和歌山
守備は各選手機敏。走塁も鋭くチームとしての穴は特に見当たらず。夏、市立和歌山に勝って甲子園に出れるか否かは、チームとしてのインパクトが出てくるかどうかかと思われます。大阪桐蔭戦ではサード高嶋選手の判断力が光りました。
✳️神港学園
どちらかと言えば守りのチーム。ベンチワークを駆使した攻撃の精度が上がってくれば、得点力も増してくるかもしれません。
✳️智辯学園
走塁がやや気になりました。先の塁いけたかなをタイムリーで終わってしまってたのはもったいなく見え、畳み掛けるに至らなかった要因かと思われます。投打守はしっかりしてるだけに、ここを磨けば、夏の全国制覇も見えてくるかと思われます。