※報徳学園(兵庫)
FW BK共体格に穴なし ラインアウト高くよく伸びるため安定 例年通りの力は少なくともあるが2冠以降夏以降の伸びという点ではやはり気がかり 守りでは強豪相手にはタックルの強度をもう1段上げたい 攻めではCTB福本選手の突破が強敵相手にも効くかが3冠に向けての鍵かも知れません
※国学院久我山(東京第1)
FW BK共に大柄な選手が揃う 報徳学園との3回戦では動きの鋭さでは相手に敵わないため、キックを有効に使いFW戦主体のもっちゃリラグビーに持ち込み ロースコアの展開にもっていきたい
※佐賀工(佐賀)
線の細い選手が多いがひとりひとりのあたりは低く強く鋭い よってBK展開も思いの外鋭かった 加えてSOからと思われるキックを絡めた攻撃も多彩 ラインアウトも高いだけでなくよく伸びる 相手ディフェンスに的を絞られやすく見えたのは気にはなったが次の中部大春日丘戦でも相手の分厚さ屈強さにしっかり相まみえる事が出来れば十分に戦えると思われる なかなかの好チームである
※長崎北陽台(長崎)
強烈な留学生の突破を中心に攻撃を組み立てるノーシード相手に先手を許す苦しい展開となったがラグビーの内容そのものは決して悪くなかった FW BK共に大型かそうでなくても屈強そうな選手を揃え、そんな彼らがSHの素早い球出しから鋭さ溢れる力強い展開ラグビーで攻め立てるも前半はそればかりで相手が守りやすくなってしまって見えたが、後半はFWを縦に突っ込ませてポイント作ったりと攻撃に緩急をつけた上での上記展開ラグビーが功を奏し立て続けにトライを重ね逆転 スコアや試合展開以上の力の差を感じさせる内容で3回戦進出 今後に大きな期待を抱かせるものを見せてくれた 私が見始めた頃にはすでにSHが変わっていた 試合の流れ的なものと私は推察したが、実際のところは定かではない
※東海大大阪仰星(大阪第3)
全国制覇した旧チームより仕上がりがよく2連覇ヘ向け視界良好という大阪府予選決勝での印象は、今大会最強とも見て取れた留学生パワーを前面に押し出した個々の突破力が武器の相手をむこうに回しても変わることはなかった 序盤こそそんな個々の突破に戸惑って見えるも程なく慣れてチームとしてのラグビー勝負に持ち込み難敵を危なげなく撃破 選手個々の体の強さという点でもFW BK問わず光るものがあり展開ラグビーの出色さは今年も言うまでもないところ 加えて相手が個々の力頼みと見るや敵陣深くでは迷わずモール戦に持ち込みたい難なくトライを重ねる強かさも兼ね備えており、昨年以上に優勝候補に映るその戦いぶりは、2連覇を成し遂げる資格十分と見て取れた
※石見智翠館(島根)
やや小粒だがどの選手も筋肉の分厚さは感じられ体格に穴なし 球出しの素早さからの展開ラグビーの鋭さは見るべきものがあったがトライにはなかなか至らず 個々の突破力でゲインする場面が少なくそれが野球で言うところの送りバントをきっちり決めることはできるが連打が出ないという状況になり、力で明らかに上回りながら最後までスコアメイク出来ずに終わった要因かと思われる スクラムでなかなか優位に立ちきれなかった事も上記の要因であろう そんな中NO8祝原選手の突破力が終盤目立つようになり、これがもっと早い段階から出ていれば、もっとしっかりしたスコアで勝っていたかもなと思いながら観てました とはいえ競ったスコアの中で次から次へと交代カードをきることが出来るのは強みかと思われ、次の天理など全国クラスの相手をむこうにまわしても、接戦に持ち込む力はあると見る
※大阪桐蔭(大阪第2)
例年通りの力を感じるチームへとしっかり仕上げてきたといった感じだった大阪府予選から例年以上の力を身につけつつあると感じさせるこの日の試合内容だった FWは屈強な選手を揃えBKも筋肉の厚みがしっかりしてる選手ばかりで体格に穴なしは例年通り スクラムはマイボールも含め圧倒する場面が目立つ タックルは大阪府予選のとき以上にしっかり刺さっており展開ラグビーの鋭さも大阪府予選準決勝の頃よりギアが1段上がっている ラインアウト等精度という点では課題が残るがチームとしての今後の躍動を十分に予感させる好チームへと仕上がって見えた 本当にそうなるか否かは精度+リザーブ選手の活躍にあるかと思われる この日出た交代選手の中では1年生と推察されるSH川端選手が小柄で華奢ながら相手にタックルされる等してもなかなか倒れぬ足腰など体の強さを見せてくれた SHとしては送球モーションが大きい等まだまだこれからな感があったが、走力やキック力次第ではウイングやFBで使うというオプションがあってもいいかも知れない
※東福岡(福岡)
一見線が細く見えるがその実体脂肪率の低いサイボーグのような体つきの選手を揃え、筋肉の厚みも皆しっかりしているのは強いときの同校のこの数年と同様 展開ラグビーの鋭さは今季も出色だが例年ほどそれにこだわらずキックで陣地を稼ぐ手堅い試合運びも目立ったのは、昨年準決勝でディフェンスが崩壊したことを受けてのものなのかもしれない いずれにしても今大会も優勝候補の本命であることに変わりなし スクラムももちろん圧倒
※この日観た中ではやはり東福岡と東海大仰星が優勝争いの中心であると感じた 大阪桐蔭も面白い存在 佐賀工 長崎北陽台が思った以上に良かったのも印象的 これらのチームにこの日観ることが出来なかった強豪がどう絡んでくるかも、興味深い