じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

8月29日 PL、汎愛

2015-08-29 07:57:18 | 高校野球

※投手力

PL:先発したオーバーハンド右腕藤村は不格好なフォームながらなかなか力強さを感じさせるストレートでした。序盤は腕をしっかり振って投げることを意識しすぎたか変化球がワンバンなるケースが目立ちましたが、回を追うにつれしっかりとコントロールされるようになっていたとおもいます。よく切れてましたし、しっかり腕を振って投げることもできてましたので、ストレートとの緩急としても有効でした。7回途中から登板した梅田主将は捕手からマウンドへ。同じくオーバーハンド右腕でしたがこちらは藤村より整った感じでしたが、こちらもなかなか伸びのある、いいストレートがきてました。

汎愛:1年生のオーバーハンド右腕エース武仲が先発。時折ズバッといいのがきてました。リリーフした背番号11の志水は太めのスリークオーター右腕。サイド気味。やや手投げっぽかったですが、打者の手元でピュッとくる感じでした。

 

※打力

PL:4番の藤原こうきがレフトへ本塁打2本など上位打線はなかなか力あり。課題は下位打線か。

汎愛:こちらも課題は下位打線だがつながりでわずかに相手より勝ったか。背番号18の左の2番打者村上、延長11回逆転サヨナラ3ランを放った1年生の左の5番打者浅井のバッティングが光りました。

 

※総合力

PL:守備は特に内野が鍛えられてました。左利きのセンター足立の捕ってから投げるまでの動作の速さも印象的。特別な選手はいなくても各選手がきっちりとこなすことにより、チームとしての守備の印象を非常に良いものにしていました。得点力アップと捕手の育成が課題になってきそうですが、ラストシーズンになるかも知れないPLの1年は始まったばかり。周囲の想像を遙かに超えたドラマチックな1年になりそうです。

汎愛:勝ち進めば順当なら準々決勝で大阪桐蔭、その前に5回戦で大阪産業大学付属か清教学園あたりとなりそうですが、大阪桐蔭とやれるとこまでこれるかどうかといったところかと思われます。

 

以上です。


8月23日 大阪桐蔭 近大付属

2015-08-23 09:11:58 | 高校サッカー

※大阪桐蔭

前半の2失点はいずれも左サイドから。大阪桐蔭の右サイドをやられてのもの。特に前半最終ラインの背後をとられて危ないシーンを招くケースが目立つ。FWはよく守っていたと思いましたが最終ラインの選手がラインを浅くしすぎていたかも知れません。前の選手との距離感をコンパクトに保とうとしすぎているように感じました。相手が裏を狙ってきたときは前との距離感のバランスが崩れてもいいから、後ろをまずはきっちりとケアすべきかなと見てて感じました。無得点に終わったのは序盤こそ積極的にシュート打ててましたが、前半で2点を追いかける展開になったことにより、チャンスで大事に行こうと行き過ぎたからかと思われます。後、ゴール前でどうしてもサッカーが小さくなってしまっていたことも要因かと思われます。追う展開になると大事に行きすぎてしまうというのはサッカーの試合ではよく見かけることですが、苦しい時こそいかに普段通りにできるかだとおもいます。インターハイに出場した年は以降失速するイメージが私的に強い同校。この日はインターハイ明けのプリンスリーグ初戦でしたが結果は完敗。インターハイには出てない年を探す方が難しいくらいほぼ毎年出てる同校ですが選手権出場は一回のみ。現状では今年も同様になってしまう。そうならないためには、いかに自分たちのサッカースタイルを貫くかだとおもいます。たとえ苦しい局面でも、たとえ相手がそれをさせまいとしてきてもです。状況に応じたサッカーももちろん必要ですが、状況がどうあれ自分たちのサッカーはこうであるというのを貫く姿勢も大事だとおもいます。相手がポゼッションサッカーをさせまいとしても、いかにGKからのポゼッションサッカーを貫けるかです。リーグ戦ではそれができてもトーナメントではそれができないとなると、インターハイが早期敗退で終わったように、冬の選手権予選も勝ち抜けないと思いました。

※近大付属

前節で見たときも感じましたが、グランドをワイドに使ったパスワークに光るものが有りました。サイドチェンジ、アーリークロス、相手の背後を狙ったパスなどロングパスがことごとく通っていたのには感心しました。それがダイナミックなサッカーにつながったのだとおもいます。ディフェンスでは相手が背後を狙ってきたときは最終ラインの選手がきっちりとケア出来ていたと思います。この日に感じた課題は立ち上がりか、前半は相手が虚を突くミドルシュートにキーパーが反応が遅れてしまってましたし、後半の立ち上がりには、ゴール前絶好の位置でマークを外してしまってました。命取りになりかねない、立ち上がりのミスだったとおもいます。インターハイ予選は大阪桐蔭に逆転負け。その時より走る姿勢に感じるものが増して見えました。冬の選手権予選では今期素直に考えれば大阪最強の履正社と順当ならベスト8で当たるという厳しいクジを引きましたが、食らいついていくだけの力は十分にあると思います。

 

イチオシプレーヤー

※大阪桐蔭

左SB石川22:接点での攻防を巧みな足さばきで制する場面が目立つ。

右MF伊東6:序盤相手の虚を突くミドルシュートで相手を慌てさせる。

FW清水8:序盤相手の虚を突くミドルシュートで相手を慌てさせる。この選手に限ったことではないが厳しい展開の中でも、同様にできるようになりたい。

FW今岡25:試合前の身のこなしに身体能力の高さを感じた。試合が始まってもポジショニングやボールをもらいにいく動きに秀でたものを見せていたとおもいます。課題はシュートに対する決断力か。

※近大付属

右SB廣田5:精度の高いクロスでしばしチャンスを演出。

左MF金沢7:左サイドを駆け上がるスピードで相手を圧倒、翻弄。

FW岸本10:金沢との連動した動きで左サイド(相手の右サイド)を制圧。ゴール前に鋭いクロスも。もちろん、この選手個人のプレーにも、十二分に見るべきものがあった。

FW飯野8:左サイドからの攻撃がチームとして目立つ中、右サイドを切り裂きしばし大きなチャンスにつなげた。

 

以上です。


中学時代の夏の甲子園球児

2015-08-13 21:17:10 | 高校野球

本当は夏の大会前にやりたかったのですが、盆前は何かと忙しくて今日になりました。ここに載せた選手以外にも中学時代に見た選手いるかもですし、間違いもあるかもですがよろしければ御閲覧ください。

 

※聖光学院

村崎君:オール枚方出身。2012年5月など観戦。当時は捕手でボーイズの名門オール枚方で5番はってました。ファールフライへの反応速く球際強そうな守備が印象に残っており、高校ではセカンドあたりでどうだろうとか当時想ってましたが現在はセンターでの登録なのですね。オープンスタンスで打席で構え雰囲気あったのも当時印象に残ってました。

鎌倉君:オール枚方出身。2012年12月など観戦。打球への反応速くボテボテのゴロ危なげなくさばく。打っても外角低めを巧くひろう。体に似合わぬ器用なバットコントロールといったあたりが当時印象に。2年の今は控えでの登録ですが、来年はレギュラーでの姿を甲子園で見れるかな?

※健大高崎

小谷君:北摂シニア出身。2012年2月など観戦。当時から投手兼野手で出場。フィールディング動作すばやい。牽制巧みで2走刺す。サードの守備でも捕球姿勢堅実。本職はセカンド?足も速く打っても力強いスイング。3拍子揃っており野手向きか。フィールディング動作すばやい。牽制巧みで2走刺す。サードの守備でも捕球姿勢堅実。本職はセカンド?足も速く打っても力強いスイング。3拍子揃っており野手向きか。ってな印象が残ってましたが甲子園の初戦でも野手で起用されたようですね。

※関東一

鈴木君:2010年12月観戦。愛知西シニア出身。打席で構え雰囲気あり。捕手としての強肩ぶりと送球モーションの速さには本気で光るものがあった。強豪校でもやっていける捕手であろうと当時印象に残っていましたが、東京の名門校で正捕手はっておりうれしいかぎり。

※東海大相模

竹内君:オール松原出身。2011年11月観戦。俊足。セーフティ決める。盗塁時のスタート速い。モーション巧みに盗むといった印象が当時は残っており、この時は内野手でしたが今はレフトなのですね。

吉田君:兵庫播磨シニア出身。2011年11月観戦。この時竹内君と対決したのが吉田君。本格派右腕。スライダーだけでなく抜き球も軌道鋭く腕もストレート投げる時と同様に腕が振れているため、打者は見極めがしづらいかと。フォークも投げるのかな?もちろんストレートも力強いがまだまだ棒球も目立つ。球筋にも見るべきものが出てくればさらに面白いってな感じで当時から怪物クラスに感じてましたがほんとにすごい投手に成長してますね。

※東海大甲府

福武君:京都ファイターズ出身。2013年5月に観戦。投手もやるだけあって地肩強いと当時印象に残ってましたが今はセカンドなのですね。今日も選球眼を解説に褒められてました。今は投手はやらないのかな?

※中京大中京

足立君:知多シニア出身。2011年12月観戦。俊足、とだけ当時印象に。愛知の名門で控え番号とはいえ出場機会もそこそこあるようで何よりです。

※敦賀気比

原君:豊中シニア出身。2011年12月観戦。この時中京大中京足立君と対決。高校では控え投手としてメンバー入りしてますが当時見たときもリリーフ登板。小柄だが伸びのあるストレート投げる。変化球が向上すれば面白い。左の技巧派タイプで投手だから当たり前だが肩は強くバント処理の際、サード寄りからファーストへ矢のような送球を披露していたあたりが当時印象に残ってました。

※大阪偕星

田端君:和歌山シニア出身。2011年11月観戦。ご存知大阪桐蔭不動の4番田端の弟は高校同様、中学でも主将を務める。当時は投手兼内野手。肩の強さ。守備の動き、送球は兄より上という当時の印象。縦の動き良く軽快なランニングスローも披露。しており当時はサード向きかと思ってましたが高校では捕手で活躍。

姫野君:オール枚方出身。2012年5月などに観戦。この試合で聖光学院の村崎君、さらにはセンバツ出場の立命館宇治北原君と共に出場。長身細身大柄で均整がとれた本格派右腕。左足の上げ方、ひじの使い方などフォーム綺麗。決めにいくストレートは力強いが当時は投手よりも打ってもレフトオーバーフェンス直撃の打球に迫力を感じ、投手として期待されてるがどちらかと言えば打者として魅力を感じましたが、見事に野手で甲子園出場を果たし、ホームラン打つなど活躍。

福田君:大阪東ボーイズ出身。見てるかも?

※滝川ニ

青木君:姫路アイアンズ出身。2011年11月観戦。俊足と当時印象に。

※天理

冨木君:姫路アイアンズ出身。2011年11月観戦。打席で構え雰囲気あり。俊足。隙を逃さぬ走塁判断力の高さも光ると当時印象に残っており、この時はファーストで出場。高校では外野はともかく、まさか投手で甲子園出場とは、この時は想像できませんでした。

森君:東淀川ボーイズ出身。2011年11月など観戦。この時大阪偕星の田端君と対決。打席で構え雰囲気あり。振り鋭い。外角逆らわず振り抜いた打球は右中間ライナーであっという間に破りフェンスまで達する3ベース。ベースランニングも鋭い。守備も足の運び良く打球への反応速く、速い打球への対応も速くサードとしての守備能力も高い。数字以上に大きく見える選手と当時未来の怪物候補と印象に残ってましたが天理では控え。全国クラスの世界は厳しいですね。

川崎君:大東畷出身。2012年2月観戦。長身細身大柄。本格派右腕として当時は投手でも非凡なものを見せており、伸びのあるストレート、腕をしっかり投げて放たれる変化球が印象に残ってましたが、一方で投げ方に癖がありそこを見破られるとなぁとも一方で感じており、そのせいかは?ですが高校では野手でレギュラーに。打っても遠くへ飛ばす力あり。走塁判断も良く、ファーストのちょっとしたモタモタを逃さず本塁陥れる場面も。サードの守備でもバント処理の際、出足の鋭さを見せるなど当時投手兼内野手として野手でも強く印象に残っており、未来の怪物候補と当時想ってましたがなかなか高校野球は甘くないですね。

※智辯和歌山

西山君:和歌山シニア出身。2011年11月観戦。大阪偕星田端君や智辯和歌山の中野君とはチームメイト。強肩。捕球から送球動作速いという印象が残っており、当時は投手もこなした。

中野君:和歌山シニア出身。2011年11月観戦。本格派右腕。手首を柔らかく使い伸びのあるストレートと制球力が当時印象に残るも高校では控えに。名門の世界は甘くないですね。

※鳥取城北

西村君:オール枚方出身。2012年5月など観戦。大阪偕星姫野君、聖光学院村崎君などとはチームメイト。俊足が印象に。当時から遊撃手。

※石見智翠館

上農君:人違いかもだが東大阪シニア出身で2012年3月など観戦。当時は投手兼野手。オーバーハンドから伸びのあるストレートを投げ、フィールディングも機敏、コントロールも良くシュートやシンカー系も操ると当時印象に。なんとなくプレースタイルが明徳向きやなと当時思ってましたが石見智翠館でそれも野手として活躍してたのですね。

※明徳義塾

真田君:茨木なにわボーイズ出身。2012年5月に観戦。高校では外野だが当時は本格派右腕投手として活躍。左足の上げ方などフォーム綺麗で且つ躍動感あり。ゆったりとタメを作ることができているので相手はタイミングがとりづらい。決めにいくストレート威力なかなか。スライダーもなかなか鋭い軌道。フィールディング動作も機敏と当時印象に。

岡田君:東淀川ボーイズ出身。天理の森やセンバツ出場した大阪桐蔭福田らとはチームメイトで2011年11月など観戦。この時大阪偕星田端らと対戦。高校では控えだが当時は左腕投手として活躍。手元で見た目以上に伸びる直球、そして制球が良く変化球も落差あり大きい。縦に沈む球も有効と当時は印象に。打っても逆らわずシュアなバッティングで鋭くはじき返すシーンが目立ち投打に印象に残るも高校では控え。全国クラスの強豪の世界は甘くないですね。


とりあえず以上です。





夏の甲子園49校出揃って、私的優勝候補

2015-08-12 20:56:04 | 高校野球

※仙台育英

打線がすごい。見た目の迫力は昨年の大阪桐蔭以上。ここが全国制覇するとしたら打力。ショートの選手。プロ注目らしいですね。見るからにスケールの大きさを感じさせる選手。遠心力で遠くへ飛ばす感じで大きなスイングするのだけど決して大振りでないって感じ。 注目のエースの一人である佐藤世那君は故障上がりで投げ込み不足とか。勝ち進んだ後のスタミナが心配。この投手が点は取られてもゲームだけは壊さず踏ん張れるかどうかですね。

※東海大相模

今日最後に小笠原君投げましたがストレートは怖いくらいの迫力ですね。ここが優勝するとしたら打線もいいけど小笠原君。鍵は今後の投手起用。今日先発した吉田君はじめ他にもいい投手はいますが、夏に投手で勝とうと思えば藤浪大谷、はたまた今西武にいる前橋育英の高橋君クラスである必要があり。小笠原君はその可能性を秘めた投手だと感じました。

※中京大中京

派手さはないですが力強い打線ですね。上野君もいい投手ですがここが全国制覇するとしたら打線。打ち取られていても振り切って詰まっても力でヒットにする姿は昨夏の大阪桐蔭打線と姿がダブります。おそらく相当な素振りの量をこなしたのでしょう。今日も相手投手の術中にはまりかけながらも最終的には攻略。打線が何があっても4,5点は奪い、投手が点は失えどゲームだけは壊さず踏ん張る。ここが優勝するとしたらそういうパターンだと思いますが、そのためには上野君以外に投手がもう一人、どこかで必要になってくるでしょうね。

※作新学院

ここも昨夏の大阪桐蔭を思い出させる派手さはないが力強い打線で中京大中京と似たような感じ。ここも仙台育英や中京大中京と同じく優勝するとしたら打力。投手は継投のようだが優勝するとしたら、エースの踏ん張りにかかるだろう。やや球筋が素直で球の力そのもので勝負できるタイプではないので、振り切られるとヒットゾーンにもっていかれてしまうが伸びのあるストレートを投げるため、打線に支えられ、優勝投手になる可能性は秘めるとおもいます。

※東海大甲府

ここも投打に力強いですね。そして、ここも全国制覇するとしたら打線と感じました。

 

夏、全国を制するには総合力プラス決め手。決め手は投打どちらかならどちらでもよい。そうした力を兼ね備えているのは、初戦一通り断片的にではありますが見た限りでは、上記5校だと感じました。