✳投手力
信太:オーバーハンド右腕のエース、時おり勢いのあるストレート投げてました。現状細身の体に骨太感がでてきて、下半身が安定してくれば、セットの時も含めて常時そうした球がいくようになると感じました。
箕面学園:背番号20のスリークォーター気味のオーバーハンド右腕の松田選手ですがストレートはまずまずのものがありました。両日ともリリーフに回ったオーバーハンド右腕エース石井選手、昨年から注目の選手ですが、ストレート等それだけのものはあったかと思います。球が綺麗すぎるだけに、良い意味での荒々しさも出てくれば、防御率上がってくるかと思われます。
東海大仰星:小柄なオーバーハンド右腕エース高橋選手、切れ、強さを感じるストレートに切れの鋭い変化球、それらをつねにコーナーに投げ分け続ける制球力には恐れ入りました。試合前の遠投で低い弾道で直接相手の胸元へ収め続けていたことも感心しました。
大商大堺:背番号18のオーバーハンド右腕藤原選手、大事な試合で先発任されるだけあってストレートには見るべきものはありました。同じくオーバーハンド右腕のエース中島選手はこの日は大勢決してからのマウンド。昨年から主戦格で投げてる投手ですがストレートは相変わらず力強いです。制球力が増せば、本当の意味でエースになれると思います。
大阪桐蔭:近大付属戦、上宮戦とも藤江投手が先発し、いずれも中盤まで無失点に抑え降板。調子は両日とも産大付戦よりわずかに及ばずにも見えましたが、ストレートの走りよく変化球もよく切れてました。近大付属戦では五回から申原投手がマウンドへ。球数を重ねるうちにほぐれてきて徐々に手玉にとれるように。最後1イニングは関戸選手が登板し3人でサクッと片付ける。この日はストレートとスライダーのみの組み立て。追い込んでから右打者の膝元に投げ込むなどこの日も制球に自信のあるとこを見せる。この日も伸びのあるストレート、切れのあるスライダーを力まずに投げられるところを見せる。この日の内容で首脳陣の評価をさらに上げたかと思われ、今後大事な場面での起用ありそう。今のところリリーフかと思われるがそうした試合で先発を任される可能性も十分。上宮戦では竹中選手が1イニング無失点で締める。死球はあったものの、これくらいはすんなりいけないとダメなんだよと試されたように見えた起用に産大付戦同様応える。
近大付属:細身のオーバーハンド右腕エース清家選手、ストレート等なかなかのものはありました。体にがっしり感が出てきて、それがフォームにも活かされれば、球の強さも出てくるかと思われます。リリーフした細身で背は高めの左腕高橋選手13は軟投で強力打線のタイミングをはぐらかしてました。
✳打力
信太:全国レベルで見ればまずまずかと思われます。
東海大仰星:全国レベルで見ても及第点レベルの打線ではあると思われます。
商大堺:体格のしっかりした選手が多かったです。
大阪桐蔭:近大付属戦では1中池田選手2捕吉安選手3三一西野選手4一左船曳選手5右仲三河選手6二三加藤選手7左右上野選手8遊伊東選手9投手とこれまでから大きく打順を入れ換える。超攻撃的オーダー。上宮戦では加藤選手が2番吉安選手が3番西野選手が5番仲三河選手が6番に。上宮戦では池田選手、吉安選手など、アウトカウント、ランナー状況がしっかり頭に入った配球の読み、バッティングが光って見えました。
初芝立命館:派手さはないがしぶとさで相手の好投手を攻略出来る打線。
✳総合力
信太:バントシフトの際の投内連携バッチリのトリックプレーに内野ゴロも叩きつけるバッティングでサードランナーを同点のホームに導くなど全国クラスに及ばぬ打力を補う攻めの工夫、守備ではさらに、内野がしっかり追いかけ外野に道しるべしテキサスヒットを許さぬ内外野の連動性の高さ、専用グランド持ってないと身につかないような、公立らしからぬ外野手のフライの追い方の巧みさなど、攻守に見るべきものがあり、同校の野球部員の野球以外の取り組みまで知りませんが、この日の野球観る限りでは、21世紀枠の匂いを感じさせるチームだったように思います。
箕面学園:投手陣は駒が揃って見えました。打力アップが鍵かと思われます。守備走塁はまずまず。
東海大仰星:投打のバランスが良い。履正社と同じゾーンに入ってなければ、秋の近畿は大阪桐蔭履正社そしてもうひとつはここですと言い切れるくらいの戦力かと思われます。
商大堺:投手陣の頭数は揃っており、野手も体格はしっかりした選手が多かっただけに、今後は打力アップが求められるかと思われます。
大阪桐蔭:上宮戦では相手に的を絞らせぬ吉安選手のリードが光って見えました。近大付属戦では途中出場の柳野選手がタイムリーに鋭い走塁アピール。上宮戦では浅野選手18が走塁で、増田選手右右20がバッティングでアピール出来てました。
近大付属:守備の動きはよかったです。課題は2番手投手育成と打線かと思われます。
初芝立命館:打線はなかなかしぶといだけに、投手陣次第かと思われます。
上宮:捕手のリードは良かったと思います。相手が的を絞りづらそうな配球をして見えました。21世紀枠候補になれば、諸々考えると、いい線まで選考に残りそうな気もします。