じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

2022年大阪桐蔭に入ると良いのにな♪って感じた中学球児

2021-08-31 21:02:50 |  中学野球

寝屋川シニア投砂川選手左左:昨年夏観たときよりさらに上半身下半身共に分厚くなっており上背ないにも関わらずその時より大柄感、雰囲気が増していた。強いストレートを完投換算で投げても最後まで投げきっていたがそうして投げても相手を差し込ます伸び、切れ、さらには勝負どころでは力を入れる抜き差し加減が高校で投手としてやるなら今後の課題かも。変化球もスライダーや緩く大きく曲がるのも最初から腕を振って投げることが出来ておりさらには出し入れも出来ており有効。逆クロスで右打者には外いっぱいつけるが左への内となると甘く入ったりぶつけたりは高校での課題かも。三振とりにいく場面と散らして打ち取りにいく場面の選別も2月の時点ではまだまだ。打ってはまともに振らしてもらえれば威力十分のストレートでもえげつない打球ぶっ飛ばすも緩急つけて散らされて自分のスイングさせてもらえないときの対応にも、これまた2月の時点では課題に見えた。後劣勢でもファーストストライクから振りにいけるか等々。ベースランニングでも体の強さ感じさせる迫力の走塁。細かくみれば課題も多々あるものの、大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれる選手であることに、間違いはないかと思われます。


松原ボーイズ投南選手右左:背は高めでやや細身もガッチリした体型。お尻がとてもしっかりしてて細身だが上半身の分厚さも感じさせる。本格派。上体折り曲げ球速そのものからえぐさを感じさせるねじ伏せる強さを誇るストレート。ひとつ上の鶴見シニアの三輪投手よりストレートの伸びは上。切れも増してくれば。変化球も鋭い。フィールディング動作も素早い、打っても鋭く強烈なスイングで痛烈な打球。ストライド大きいベースランニングの迫力も出色。大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれる選手に育つ可能性を感じた。


東北楽天シニア一投平野選手左左:ドカベン体型もガッチリしていて上半身下半身共に分厚い体型。遠投力まず投手の投げ方で届かせる事が出来る。守ってもグラブ捌き柔らかい。走塁も懸命で問題なし。打ってはボールをしっかり引き付けて逆方向にも強く速く鋭く振れる。大阪桐蔭等全国制覇クラスのチームでやれるものを感じた。投手として、甲子園での勇士を見てみたいと感じさせられた選手だった。


東住吉シニア捕三門田選手右右:小柄も上半身下半身共に分厚いドカベンい体型。軸を全くぶれさせずに強いスイング出来る。強肩。モーション速くそれでいて体の軸がしっかりした投げ方だからガチャガチャ感がなく怪我のリスクを感じない。遠目でも送球正確。当然大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれる。


西淀ボーイズ捕中村碧選手右右:小柄もお尻から下ガッチリ。上半身の厚みが増してくれば、大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でもやれる選手に育つかとおもわれる。強肩。無理に腕振らず体無駄に使わずとも鋭い送球。打っても強く鋭く振れて走塁も鋭く迫力あり


ナガセボーイズ捕富田選手右右:小柄も上半身下半身共に分厚い体型。特に下半身のしっかりさが目立つ。肩よい。迷いない走塁も光る。打ってはしっかり引き付けて鋭く振り抜く様に迫力感じる。変化球への対応に課題が残るも遠くから見ても雰囲気がある。派手さはないがこういう選手が全国制覇クラスの高校でやっていけるのだと思う。


門真シニア捕森田選手右右:小柄だが上半身下半身共になかなか分厚さも感じさせる体型。強肩。モーション速いだけでなくしっかり構えて投げるため怪我のリスクも少なそう。打っても低めに崩されずシュアなバッティングで弾き返すことが出来る。スイングそのものも軌道がとても綺麗。外野へ飛んだアウト性の打球がよく伸びる。大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれる選手に育つ可能性を感じた。


大阪柴島ボーイズ捕嶋田選手右右:やや細身もガッチリしていて背は高めだった昨年冬より体型に分厚さが増した。。強肩。打っても長打力あり。走塁判断にも長けており、一冬越して大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれる雰囲気を、努力で勝ち取った。


大東畷投一清家選手右右:上半身下半身共に分厚い体型。振りしっかりしてて打席で雰囲気あり。強く大きく振っても軸がぶれない。威力あるストレートにも振りまけない。投手としては特別なものは感じないがキャッチボールでは遠投でも正確。フライ顔の前で捕れるから外野もいけそうだ。野手として大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれそうだ。


香芝ボーイズ一投喜多村選手左左:上半身下半身共にガッチリ体型。首も太く怪我が長期化しにくそう。打球への反応早い。肩が強いだけでなく常に相手の胸元へ強い送球。打ってもしっかり壁を作って大きなスイング。精悍な顔つきに全国制覇クラスの高校でもやれる可能性を感じた。特に野手としてその可能性を感じさせる選手かと思われます。


淀川ボーイズ二山下主将右右:やや細身も長身ガッチリスポーツマン体型。やや粗いが強くガツンと振れる。守ってもやや腰高だがしなやかな動き。外野の一歩目遅いとみるや瞬時の判断でフライ背送キャッチも何のその。体の分厚さはまだまだ増す必要はあるし素振りなどまだまだ基礎的な練習が足りてなく見えたが、打っても守っても雰囲気あり、全国制覇クラスの学校でやれる可能性を感じた。


兵庫三木シニア二中井選手右右:小柄。ゴロ捕球の際の足の運びと重心の落とし方に堅実さ、鍛えられてる感、体の強さを感じた。球際にも泥臭く食らいつき肩も強い。打っても鋭いスイング。小柄で体の分厚さは感じないが体の強さを感じるため高校で強度の高い練習にも怪我せず耐えうると見られるため、大阪桐蔭等全国制覇クラスの強豪でもやれる可能性を秘める。長打性の打球が打てるかが鍵


橿原ボーイズ三左一投松本選手右左:上半身下半身共に分厚さを感じる体型。昨年6月よりさらに大きくなっていた。打席でどっしり構えることが出来ており相手に怖さを与えることが出来ていた。軸が本当に動かない。大きく曲がり低目に決まるカーブに全く崩れず大きなスイングで右中間真っ二つ。飛ばす力あり。昨年6月に観たときはバッティングの印象が目立ったがこの日は守っては柔らかいグラブさばき、力まずともファーストへ鋭く正確な送球。さらには投げてもオーバーハンド、ややスリークォーター気味から伸び、切れのあるストレートを投げブレーキの効いたカウント球も有効。ストライド大きいベーランも魅力とどの側面からも魅力が感じられるように。昨年6月に観たときは大阪桐蔭等全国制覇クラスの学校でやれるとすれば野手かという印象であり、それは今も、特にサードでの適性という点で変わらないが、その時よりも投手との二刀流の可能性も感じさせる選手へと進化を遂げて見えた。投手として下半身をもっと使えるようになれば、その可能性もより広がるかと思われる。


門真シニア三投西川選手右右:ドカベン体型も引き締まった体型。少々脇の甘いスイングで膝元を強く弾き返すという点では課題も感じたが外を強引に引っ張ってレフトへ痛烈な打球放てる力強いスイングを誇る。狙いにいくべきタイミングでしっかり初球から強く振れる点も買える。足はお世辞にも速いとは言えず手痛い判断ミスもあったが一生懸命走る。この選手が走者でバントやセーフティも含めてスクイズのサインが出ていた点からも、この選手の走塁に対する首脳陣の信頼の高さが窺える。守ってもショートゴロをサードゴロにしてしまうくらい積極的で体に似合わず守備範囲が広い。フライ顔の前で捕れていたことからも案外外野もいけそう。不器用さは感じるもそれもまた全国制覇クラスの強豪校向きだと思わせる理由のひとつであり、大阪桐蔭クラスの強豪でやれる選手に育つ可能性を感じさせられた。特に野手としての可能性を感じさせるかと思われます。


大東畷三高橋選手右右:ガッチリした体型。振り強い。フライ顔の前で捕れるから外野もいけそう。打っても打席で雰囲気あり、大きく振れてセンターオーバー長打はなかなか打てない。この選手もまた、全国制覇クラスの学校でやれる雰囲気を感じた。


東北楽天シニア三岡田主将右右:背が高く大柄。下半身は勿論上半身も分厚い体型。ボールをしっかり見て振れるため甘いたま逃さずガツンといける。スイングスピード速く鋭く強い。守ってもサードらしく球際強さ見せる。肩も強いが送球の際力みがなくなれば怪我のリスクも少なくなる。大阪桐蔭等全国制覇クラスのチームでやれるものを感じた。


藤井寺ボーイズ遊田川選手右右:やや小柄も上半身下半身共に分厚い体型。鋭くコンパクトに振れてスイングそのものに迫力あり。打席前の素振りからして軸をぶらさず強く振れており日頃からの練習を感じさせる。割りとベース付近から縦割れする変化球を見極められるのはそれだけ引き付ける事が出来てる証拠。そうしたスイングでとらえた打球は真正面でもグラブを弾く痛烈な弾道。上体が殆どぶれないベースランニングは迫力、躍動感溢れる。守っても軽快な動き。判断力にも長ける。全国制覇クラスの高校でやれるものを感じた。


兵庫三木シニア遊平田選手右右:やや細身もスポーツマン体型。ゴロ捕球の際の足の運びと重心の落とし方に堅実さ、鍛えられてる感、体の強さを感じた。打っても鋭いスイング。体の分厚さは感じないが体の強さを感じるため高校で強度の高い練習にも怪我せず耐えうると見られるため、大阪桐蔭等全国制覇クラスの強豪でもやれるかと思われる


八尾中央ボーイズ左中村選手右右:やや小柄も下半身だけでなく上半身もなかなか分厚い体型。ベースランニングなかなか鋭い。キャッチホールで常に相手の胸元に。ちょっとしたことに姿勢が表れる。フライ顔の前で捕れ堅実。 ちょっとした返球仕草に上体の強さ感じる。打っても大きく曲がる変化球に崩されず弾き返す。威力あるストレートは変に強振せず素直に且つ強く弾き返す。相手にブラッシュ気味のボール投げられ闘志は見せるも冷静さは失わず最終回追撃のタイムリー放った姿に勝負強さも感じた。派手さはないが大阪桐蔭等全国制覇クラスの高校でやれるものを感じた。


大阪交野ボーイズ中水落選手右左:やや細身もガッチリ感あり雰囲気あり。強く大きく振っても軸がぶれないから遠くへ飛ばせる。ストライド大きいベースランニングも迫力あり。体の分厚さはまだまだ増す必要はあるが、全国制覇クラスの学校でやれる可能性を感じた。


大阪柴島ボーイズ投右一徳丸選手両左:上半身下半身共に分厚く大柄感あり。特別力いれて振らずとも長打打てる。それは外いっぱいバット先っぽ加減でも変わらず。投手としては左腕、投げても特別力入れずとも力あるストレートに切れの鋭い抜き球投げられる。投手では左、野手では右利き。上体だけで鋭い送球に別格の体の強さ。キャッチボールの丁寧さに取り組む姿勢も。走塁動作にも鋭さ、判断にも長ける。高校でも二刀流の活躍に期待。


東練馬シニア右関塚選手右右:上半身下半身共に分厚い体型ガッチリしてて大柄。ベースランニング迫力あり。打っても迫力のスイング。守ってもイニング間のキャッチボールで常に相手の胸元に正確に低い軌道で収め続けるあたりに取り組む姿勢を感じる。大阪桐蔭等全国制覇クラスのチームでやれる雰囲気を感じた。


大阪西成シニア右投原田選手右右:ガッチリしていてなかなか厚みのある体型。肩よく投手もできそうなくらい手首を使って伸びのある球をキャッチボールからして投げると思っていたら投手も務める。イニング限定とはいえオーバーハンドから球威だけでなくキレなど球筋も感じさせるストレート投げる。そうした球が先発しても投げられるようになれば、二刀流もいける。守備の反応も良い。打席でもなかなか雰囲気がありバッティングそのものもボールを最後までよく見て振ることが出来ており、大きく振っても軸がぶれない。詰まっても振りきって力でヒットに出来る。外のボールを迎えにいかないこと。もっと打席でどっしり構えること。加えて上半身の分厚さが増してくれば、全国制覇クラスの高校でやれる選手に育つ可能性秘める。やまを張るべき場面とそうでない場面の見極めも大事。現状打撃を活かして野手でノミネートか


夏の甲子園での大阪桐蔭

2021-08-24 14:18:38 | 大阪桐蔭

※守備

ポテンヒットゾーンにフライが上がった時の内外野の連携が今一つに見えたとはいえ、鍛え上げられた守備は贔屓目抜きに他校を圧倒するものがありましたが勝負所で出たエラーは致命傷でした。後チームとしての投手陣が万全の状態で臨めなかったのも痛かったです。7日で500球の新ルールにもろに影響が出てしまいました。ですがエースの松浦投手は夏になり打者を圧倒する雰囲気を身につけてましたし竹中投手はレベルの高い同校の同級生の投手陣に割って入りエース番号を争うまでに進化を遂げたことは、最後はこういう結果になったとはいえ大健闘だったと思います。この学年で最も成長を遂げた選手かもしれません。近江戦は制球等全体的にやや大雑把な投球になったことが喰らいつかれた要因に見えました。丁寧さを身につけるか勢いで抑えられるだけの力強さを身につけるかすれば、もっともっといい投手になると思います。2年生の川原投手は最後はやや荷が重いように感じましたが2点勝ち越された後崩れてしまいそうなところを踏ん張り、ゲームを壊さなかったことは、この場面で投げるに値する投手だったことを示したかと思います。全国クラスの高校でやるにはフィールディングがどうかと中学時代に観て感じたりもしましたが、それが全くの杞憂であったことは、この試合でも証明されたかと思われます。最上級生になる秋以降、きっとこの日の試合が肥やしになると思います。


※攻撃

分厚い筋肉を身に備えたゴムまりのような体つきをした選手たちがいくら強く振っても軸が全くぶれずに強烈な打球を次から次へと放つ様は、守備同様贔屓目抜きに他校を圧倒するものがありました。それでいて強く引っ張っても最後手首をしっかり残す事が出来ているから打球が切れそうで切れない。柔らかさもあるとくれば相手投手はたまったもんじゃなかったと思います。近江戦で3回以降抑え込まれたのは変化球主体に切り替えた相手捕手のリードをまずは褒めるべきかもしれません。特に速球派の岩佐投手の変化球主体は頭になかったかもしれません。この日は相手の好守に阻まれる不運もありましたし最終回野間選手の痛烈なライナーが投手のグローブにすっぽり収まったのを見て球運も逃げていったかなと思いました。雰囲気満点の代打の切り札小谷選手の打撃を特に近江戦では見たかったですが、展開的に出し所がなかったように思います。


※投手起用について

近江戦で松浦投手をリリーフでも使わなかった事が取り沙汰されてますが私はこれで良かったと思ってます。勝てば次の相手盛岡大付はとても打線がパワフルで投手が制球良いもんだからバックは打球が飛ぶコースが読みやすくただでさえ高い守備力にいっそう拍車がかかってるとあってはここは頭から松浦投手でいかないといけない。その次の準々決勝の相手は近江戦の段階ではまだ分からないも抽選ルールからすると奈良の智弁学園になる可能性があった。もしそうなれば3回戦準々決勝は頭から松浦投手でいかねばならず、その上近江戦でも松浦投手を稼働させると仮に準決勝まで勝ち進んだとしても準決勝決勝の戦いで投手起用に難しい制約がかかる中での試合を強いられるため、近江戦では何が何でも松浦投手を起用せずして勝つ必要があったかと思われます。この日の試合の場合、もし9回逆転していれば裏の守りで最後1イニングを松浦投手に託していたかも知れません。そういう意味でも近江戦は難しい試合でしたが、全国制覇しようと思えば、こういう状況下の試合を勝つ力がないといけなかったということかと思われます。


大阪桐蔭310000000 4

近江 00111012× 6

※上記ランニングスコアは6回までのそれは今期に限らず大阪桐蔭の試合で近畿や府大会も含めてよく見るランニングスコアです。序盤にラッシュ→中盤0が続きその間に詰められる→だが結局終盤突き放して勝利。特に大輪の花を咲かせる世代は上記のような勝ち方が多い印象があります。この試合でもそれを期待した、というか今期の大阪桐蔭もそうした力強さがありましたのでそうなるものと思いながら見ており正直詰められてもさしたるドキドキもなかったのですが8回に逆転されて初めて負けを意識しました。あくまで私が思うにではありますが今季の大阪桐蔭は潜在的な力は史上最強。粘り強さだって夏の府大会準決勝の関大北陽戦等で証明済み。なのに大輪の花を咲かせた過去の世代と同様に迫ってくる相手を突き放せず逆転負けを喫した要因は私には分かる由もありません。コロナ禍の影響の有無も含めてわかりません。分からない中で敢えて言えば相手を、特に中学時代は投手や遊撃手として観たことのある島滝捕手の好リードを褒め称えるべきかと思います。後相手の好守の数々も。まさかこの世代が甲子園で一度も校歌を流すことなく終えることになるとは、入学してきたときは想像もできませんでした。力があるだけでなく感じるものがあっても勝てない。そういう時もあるということだと思います。プロ志望届を出す予定?の松浦投手だけでなく池田選手もプロでは時間がかかることを認識すれば高卒即プロ向きだと思いますし関戸投手、前田選手もその世界でやる力がある選手だと思います。もちろん他の選手も含めて、この世代の楽しみはまだまだ先へと続くということかと思われます。秋からの新チームも誰が投手陣の軸になるのか、完投換算で投げても強い球を投げられる投手が何人出てくるか、松尾選手は秋以降も捕手でいくのか、一年生は?等々楽しみが尽きません。


関西学院 静岡学園 青森山田 米子北 大阪桐蔭

2021-08-23 15:35:49 | 高校サッカー

※関西学院(兵庫)

思いのほかフィジカルの強いチームでした。

 

※静岡学園(静岡)

ポゼッションサッカーのこだわりの強さを感じました。そうしたサッカースタイルはともすればシュートの決断力を鈍らせ決定力不足へとつながったりもするものですが、同校の場合一方で相手の少しの隙も逃さず難しい体勢からでもシュートを放ってゴールする個々のクオリティーの高さも感じました。準決勝で青森山田に0-4の大敗でしたがサッカースタイルの相性からのものにみえ、点差程の力の差は感じませんでした。

 

※青森山田(青森)

まるでユースか大学生のチームを見ているようでした。ポゼッションサッカーができるだけのテクニック、パスワークがありながら準決勝の静学戦ではキーパーがほとんどパントキックでしたのでここは静学のように自分たちのサッカースタイルにこだわるのではなく勝つことに最大のこだわりをもってプレーするチームと思ってみてましたが、決勝の米子北のような堅守速攻型の相手でも同様に前に前にと圧をかけ続けていましたので、静学がポゼッションならこちらはハイプレスサッカーへのこだわりを感じさせ、それを可能にするだけの体の強さ分厚さも十二分に感じさせるものがありました。その様はまるでドイツサッカーを見ているようでしたが、であるがゆえに力では明らかに勝ると思われた米子北相手に徳俵まで追い詰められたのかなと思ってみてました。

 

※米子北(鳥取)

パッと見の強さは全くと言っていいほど感じませんでしたが決勝で青森山田に敗れたとはいえ徹底した堅守速攻で絶対本命をとことん苦しめた様は、見栄えがしないにも関わらず鮮やかそのものでした。単にブロックを形成するだけでなく相手が自陣で少しでも休みにかかると逃さずハイプレスに転じゴールに迫り、相手に少したりとも精神的休息を与えていませんでした。特別上手くなくとも、特別体が大きく分厚くなくともやりようによって全国トップクラスと堂々と渡り合えるということをインターハイで示し、日本中の高校サッカー男子に希望を与えたかもしれません。

 

※静学、青森山田、米子北を見てるとまるで昭和から平成10年頃までのフランス、ドイツ、イタリアの相性相関図を見ているようでした。キーパーから丁寧につなぐフランス(静学)はそんな彼らに、彼らにとっての自陣めがけて猛然とプレスを仕掛けるドイツ(青森山田)に自陣でボールを奪われショートカウンターで畳み掛けられ勝てない。ドイツ(青森山田)のようなハイプレスサッカーはイタリア(米子北)のようなカウンターサッカーのチームにハイプレスの背後を突かれ勝てない。イタリア(米子北)のように引いてブロックを形成するサッカースタイルのチームはフランス(静岡学園)のように後ろからじっくりパスをつないでくる相手に誘き寄せられ徐々にブロックを崩され勝てない。そんな関係の高校サッカーバージョンを見ているようでした。

 

※大阪桐蔭は上記学校、特に静岡学園、青森山田と比べると諸々差が感じられ、現時点では全国制覇を狙う力はまだないと感じましたが、怪我か何かしらの事情でピッチに立てていない主力級の選手が戻ってきて、外から見て感じられるベストメンバーを組めることができれば、てっぺんへの期待も現実味を帯びてくるかと思われます。


インターハイでの大阪桐蔭男子サッカー

2021-08-18 15:31:18 | 大阪桐蔭

※守備

少しでもシュートスペース空けてしまえば遠目からでも瞬時の判断でダイレクトでいきなりシュート放ってくる相手への対応に課題が残って見えました。

 

※攻撃

ボールを支配する能力の高い相手からいかに得点を奪うか、後手を踏んだ展開でいかにシュートの決断力、精度を上げていくかという課題が残って見えました。2回戦では先制されてほどなくPKをもらうことが出来ましたので逆転へとつなげることが出来ましたが3回戦の静岡学園戦ではそうはいかず、最後の絶好の場面でシュートをダフってしまったあたり等からそのように感じました。

 

※初戦は2-0にしてからの交代カードの切り方が功を奏して割と苦も無く逃げ切れて見えました。2回戦はフィジカルの強い相手の圧力に面食らうような形で先制点を献上して見えましたがその後ほどなくPKを得て追いつけたこともあり、ほぐれて逆転できたように見えました。3回戦の静岡学園は一昔前の大阪桐蔭を思わせる徹底したポゼッションサッカーに加えてシュートレンジでスペース見つければ迷わず精度の高いシュートを遠目からも放つ瞬時の判断力にも長けたチームだったため、そうした全国レベルのチームの高い個の能力に対応できなかったように見えました。現状全国制覇を狙うにはまだ力が足りないように見えましたが可能性は感じることのできたインターハイだったと思います。全国クラスの相手に使える選手の選定、今大会ではそうした力のある選手が離脱、もしくはフルで使えないチーム状況であるようにも感じられましたのでそうした選手が怪我のリスクを伴う強度の高い練習や試合をしても肝心要の試合でピッチに立っているよう、いかにフィジカルを強くするか、等といった点が今後冬の選手権に向けての課題に見えました。


コラム 大阪桐蔭7-4東海大菅生 双方の強さがもたらした降雨コールドゲーム

2021-08-17 19:49:13 | 高校野球

6回終わって5-1で大阪桐蔭リード。既に雨は激しくグランドも荒れ、東海大菅生の本田投手は幾度か投球時バランスを崩し転倒

7回表東海大菅生3点返し尚も同点のチャンス。

ここで審判団の本音としては東海大菅生が追い付くか逆転した時点で即座に試合を止めてノーゲームにしたかったのではないかと邪推。だが大阪桐蔭それを許さず1点リードで踏ん張る。

7回裏大阪桐蔭すかさず突き放し7-4。ここで審判団の2度目の本音としては大阪桐蔭がさらに逆転不可能と誰が見ても感覚的に感じるくらい突き放したところで試合を止めて降雨コールドゲームとしたかったのではないかと邪推。だが東海大菅生もそれを許さず3点ビハインド逆転圏内で踏ん張る。

8回表東海大菅生反撃もショートゴロで併殺かと思いきや雨でぬかるんだグランドでゴロが止まってしまい内野安打に。ここでさすがに試合続行不可能と判断した審判団中断からの降雨コールドゲームをやむなく選択。

今回の東海大菅生にとっては非情ともいえる降雨コールドゲームについてはネット、メディア、果てはタレントさんまでテレビでコメントするほど批判やいろいろ意見があるようですが最後のゴロが内野で止まったのを見れば以降試合続行が不可能だったのは明らかですし雨予報の中試合を強行した背景には雨続きで日程調整が難しく過密になってる中でのことですのでこれもやむを得ない判断だったと言えると思いますし、これだけの悪条件、開幕後からの天気の悪さが続いたという伏線を考えれば、その中で何とかこの試合をここまでこぎづけた審判団や阪神園芸の皆様等々関係者の皆様のご尽力には頭が下がる思いかと思われます。

上記であるにもかかわらず批判的な意見が出る結末を選択せざるを得なかった要因を作ったのはひとえに、大阪桐蔭、東海大菅生両チームの、まさに最後の夏を思わせる粘り強さがあったからこそかと思われます。逆転を許さぬ踏ん張りを見せた大阪桐蔭、突き放しを許さず逆転圏内で喰らいついた東海大菅生。大阪桐蔭の各打者の打球の迫力、それのみならず各選手そのものの迫力も明らかに春より増してますし、東海大菅生も松浦投手のドスの効いた球に差し込まれて見えるも振り切ってヒットにしてしまう泥臭い力強さが感じられましたし、いかにも夏の全国大会を思われる力勝負だったかと思われます。

要するにこの試合は、夏の高校野球にまた新たな歴史を刻んだ降雨コールド名勝負、ということだったのではないかと思われます。非常に見ごたえある攻防でした。