じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

秋季近畿高校野球決勝展望

2015-10-31 08:56:06 | 高校野球

※滋賀学園ー大阪桐蔭

滋賀学園神村投手は右の技巧派の好投手だが、1年生エースに連投させるかどうかは微妙。仮に神村できたとして、同校は近畿大会ここまで全て3点以内に抑えているが、大阪桐蔭の機動力に守備が対応出来るかがポイントとなってくるであろう。大阪桐蔭としては滋賀学園神村の抜き球の見極めが大事になる。大阪桐蔭の先発は本格派左腕エース高山が予想される。この投手を攻略するには、ただ打つだけでなく走塁に躍動感が必要なことが、ここまでの戦績みても窺える。滋賀学園打線は力強いが鍵を握るのは同校の走塁。決勝戦の鍵は、滋賀学園の守備走塁にありと感じました。

 


10月31日 滋賀学園 龍谷大平安 大阪桐蔭 明石商業

2015-10-31 08:55:23 | 高校野球

※投手力
滋賀学園
1年生エース右腕の神村君。小柄なオーバーハンド。抜き球(チェンジアップ?)を有効に使えたことが1失点完投の要因。ストレートの走り具合も、全国レベルで見ても及第点だったと思います。近畿大会ここまで全て3点以内に抑えているのも頷ける投手でした。右の技巧派ですね。
龍谷大平安
終盤代わった背番号10の小柄なサイド右腕大野君、キレのあるストレート投げてました。この投手が長いイニングを投げられるようになってエース脅かすくらいになってくれば、エース市岡君と切磋琢磨でチームとしての投手力ももっと良くなると思います。
大阪桐蔭
背番号10の2年生左腕岩本が先発し5回無失点でゲームを作る。6回から登板の背番号11の1年生のオーバーハンド右腕香川君、打たれてしまいましたが、夏までより体つきが大きく分厚くなって見えました。今後の成長に期待しましょう。7回から登板のエース高山君。先発ででるのとリリーフででることの勝手の違いがあって難しかったですが、捕手栗林のリードにも助けられ、よく抑えたと思います。
明石商業
評判のエース右腕吉高君、オーバーハンド右腕、体形は普通。強力打線相手に体が重たそうに見えた中、よくスミ5で抑えたと思います。気持ちを込めて丁寧にコースを突いて投げることの大事さをみた投球でした。

※打力
滋賀学園
全体的にがたいよくなかなかパワフルにみえますね。4番の馬越君、がっちりしたドカベン体型でよく打ってました。スイングはしっかりしていて非常に力強かったです。
龍谷大平安
こちらも力強い打線ですが、相手投手の緩急にどう対応するかが、今後の課題かもですね。
大阪桐蔭
捉えたときのの怖い打球は大阪桐蔭特有ですね。
明石商業
今後は力で押してくる投手相手に力で勝ることが出来る打線を作ることが課題かもですね。

※総合力
滋賀学園
1年生捕手後藤君のリードいいですね。初回スライダーがもう一つで苦しんだエースを観て2回以降、スライダーより抜き球を多く使ったリードが光りました。バッテリーで話し合ったのか首脳陣からの指示だったのかもですね。いずれにしても中学時代見て印象残ってた選手の活躍はうれしいです。センバツでは技巧派投手の存在は優位。右腕とはいえ、技巧派神村君と総合力で全国制覇もあるかもねと、今の時点では感じさせる戦績かと思われます。神村君のあのチェンジアップ?とストレートの緩急、さらにそこにスライダーの出し入れも加わると、そうは点はとられないと思います。
龍谷大平安
昨年のチームより投打のバランスで上と思いますが、攻守両面においてもっと相手や状況を考えてプレーすることが、今後の課題かもですね。
大阪桐蔭
今日高山を温存しにかかったあたりに、明治神宮を本気で狙ってる様子が窺えました。今日はリリーフでいつもと勝手が違い難しい中でのマウンドだった高山に対し、高山がストライクとりやすそうに見えた球種でうまくカウントを整えて見えたのが光りました。
明石商業
何ともとらえどころのないチームでした。エース吉高君の気持ちを込めて丁寧にコースを突こう突こうとしている懸命な姿がナインの気持ちにも伝わり、チームとしての粘りにつながったのだと思います。今後は各選手の動きそのものに鋭さをつけていくことが課題かもですね。

以上です。


市立和歌山ー明石商業に感じた観る側とやる側の観点の違い。ここは智辯学園を褒めたい

2015-10-26 22:40:47 | 高校野球

秋季高校野球近畿大会準々決勝での市立和歌山ー明石商業戦でのこと。0-1の7回表市立和歌山チャンスで好投のエースに代打をおくるも得点ならず。市立和歌山のこの勝負手により腰が万全でない左腕が出てきたことにより、その投手のやむなき事情からの乱調で寸でのところで、同校からセンバツがこぼれ落ちてしまうのでは?というのが現在の近畿の情勢のひとつ。この、市立和歌山の監督の采配を批判する声が多いですし、ロースコアで負けならセンバツゲットだったにもかかわらず、この采配のせいで市立和歌山からセンバツが目前でこぼれ落ちてしまいそうなことは、残念ながら否定できないと思います。ですが、この采配に、みる側とやる側の観点の違いが表れているかと思います。

みる側は秋の地区大会を、センバツ選考の重要な参考資料という目で見ますから当然、あの采配には批判的な見方も多くなります。ですが、やる側はみる側ほど、秋の地区大会をセンバツと結びつけて考えていない。言い方を変えればみる側ほどそればかりでは考えていないと近年特に感じます。要はやる側はもっと純粋に一戦一戦にこだわっており、純粋にその大会の優勝にこだわっており明治神宮を目指している。この観点で見れば、0-1の場面でチャンスで好投してたエースに代打を出した勝負手は、リスクはあれど考え方としてはアリだと言えるかと思います。だって純粋にその試合での勝利を目指していたのでしょうから。それに近畿大会がかかった和歌山大会準決勝でも同様の継投で勝ってますし、実際、某新聞社の展望でも2人の投手が紹介されてます。継投は普段からの戦い方の形だったことも十分考えられますし、この戦い方で負けたら仕方ない、むしろその戦い方をしなければ後悔するというだけのものは、甲子園を目指す学校であればどこもそういうのはあるものだと思います。たとえ2枚看板の一人が万全でなくても。

ここはむしろ、前の試合でコールド負け寸前から2度にわたり得点してコールドを逃れた智辯学園の粘りを褒めるべきでしょうね。センバツを意識してたのか、それとも純粋にそこの勝負に臨んでいたのか、どちらに重きを置いていたかその比重とかは知る由もありませんが、智辯学園の最後までくらいつく姿勢が、ほぼダメかと思われたセンバツを、徳俵からグッと引き寄せた感じになっていることは、紛れもない事実かと思います。

 

って、どこが選ばれるかなんてセンバツ選考当日までわかんないんですがね😄

では、また♪


秋季高校野球近畿大会準決勝展望

2015-10-26 22:29:19 | 高校野球

滋賀学園ー龍谷大平安
共に投打に高いレベルでバランスがとれている。龍谷大平安は阪南大高の左右の好投手を攻略するなど高い得点力を誇る。滋賀学園神村も、報徳学園、大商大堺の打線を封じており、龍谷大平安打線vs滋賀学園神村といった図式になりそう。龍谷大平安の足に滋賀学園の守備がどう対応するがポイントになりそうだ。滋賀学園の県予選での投手起用を見ると、ここらでエース神村以外の投手でくる可能性もあるかと思われます。
大阪桐蔭ー明石商業
共に投打に高いレベルでバランスがとれているが、試合展開としては、ここまでの両校の戦績みるかぎりでは、大阪桐蔭左腕高山、明石商業右腕吉高による投手戦が、両校の守備力の高さも加味して予想される。

 

以上です。




10月25日 金光大阪 摂津 大阪桐蔭 大阪学院大学 阪南大高  履正社 河南 近大付属 枚方

2015-10-25 08:12:32 | 高校サッカー

※守備

金光大阪

相手のカウンターにも落ち着いて対応していたと思います。ただ、相手やボールをやや見過ぎるきらいがあったのは気になり、それが失点にもつながったと思います。今後相手が強くなってくれば、果敢にボールを奪いにいき自陣ではセーフティに相手ボールのスローインに逃れる。そういうのも必要かと思いました。

摂津

特に前半は、相手のパスサッカーに対し、自陣でブロックを作ってしっかり対応できていたと思います。0-1になってからもそれを継続していれば、違った展開もあったかもですね。

大阪桐蔭

相手の、特に前線の選手の走力からくる縦の速さに最後まで対応できず翻弄されてしまう。先制点を奪われたのが前半ロスタイムラストプレーで、初加点は後半0分に奪われる。失点の時間帯が悪すぎました。前半最後のCKの場面をしのいで0-0で折り返せれば、結果論になってしまいますが違った展開もあったかもですね。

大阪学院

前線の選手の豊富な運動量からくる前線からの激しいプレスが効いてました。パスサッカーが持ち味の大阪桐蔭に、ほとんぢそれをさせませんでした。今日は強風のため、ゴールキックのミスがどの試合でも多発。ですが同校は相手にほとんどシュートを打たせなかったためゴールキックの機会があまりなく、それもまた、終始自分たちのリズムでサッカーができた要因かもですね。

 

※攻撃

金光大阪

プリンスリーグで何度か見た時同様、柔らかいポゼッションサッカーを志向していました。相手が引いて守っていたこともあってパスが良くつながってましたが、前半はゴール前でもパスをつないだりドリブルで仕掛けたりしていたのでなかなか得点が入りませんでしたが、後半はパスサッカーにゴール前でのシュートの意識も加わりよいサッカーができていたと思います。2点目でしたかね?ゴール前で複数の相手に詰められた難しい体勢の中で右足を振り抜いて決めたシュート、あれ良かったです。決めたのは確か8番の選手だったかな?冊子の通りなら奥野君。プリンスリーグでもよくでてますね。もう一人10番の選手も印象に残ってますが冊子の通りなら貫名君。プリンスリーグ出てないような?二人ともFWの選手だと思ったのですがどうなんかな?奥野君はまだ下級生なのですね。ガンバ大阪jrユース出身の。

摂津

強敵相手というのもあったのか攻撃のほとんどはカウンターで前線の選手が相手の裏を狙う感じ。FW10はその動きに怖さを見せてましたし、11や9あたりも同様でした。右MF8のキックの精度も高かったです。冊子に通りなら10は細川君。11は2年生の池本君、9番は鎌野君、8番は淺野君ですね。

大阪桐蔭

相手の前線からのプレスの前に持ち味のパスサッカーがほとんどできず。後半、本来の?ボランチのレギュラー遠藤9が入ってからは、割と中盤でパスが通ってましたし、まずまずグランドもワイドに使えていたと思います。

大阪学院

前線の選手の走力を活かしたカウンターが素晴らしかったです。カウンターというより前線の選手の走力が素晴らしかった。2点目3点目はいずれもミドルレンジから。シュートに対する意識も高く、特に2点目のゴールは左隅角度のないところから振り抜いてのもので、精度の高いファインゴールでした。素晴らしい俊足を披露したのはFW10番の選手だったかな?冊子の通りなら小林君。

履正社

前半少し見ただけでしたがサイドチェンジなどのロングパスをこともなげに通すことも出来れば、狭い地域を足下のテクニックで切り裂くことができますから、ワイドにも個人技でもと、攻撃が自在にできますね。プロ注目のストライカー牧野10のドリブルや、インターハイ予選で劇的なロングシュートを決めたFW林8の相変わらずの体格と走る姿勢、意識の高さからくる迫力の切れ込みは見応えありました。前半少し見ただけでこれだけ書かせるなんてさすがですね。

 

※総評

金光大阪

4月にプリンスリーグで見た当初は何ともインパクトのないチームに見えましたが、序盤のプリンスリーグでの不振から徐々に順位を上げていき、直近で見た8月の時と比べても、強さを感じるチームへと成長を遂げて見えました。選手の体も大きくなってますし、当初は履正社本命大阪桐蔭、近大付属、阪南大高が対抗で(大阪桐蔭は既に敗退)、金光大阪はいわば大会の引っかき回し役かとみてましたが、今日の戦いぶりを見ると、対抗馬として十分推せるチームへと成長を遂げたと思います。今後の戦いぶりが楽しみですね。

摂津

見るべきものはありましたし、中にはいい体格をした選手もいましたので、もしメンバーが多く残るのであれば、来年楽しみかも知れません。

大阪桐蔭

プリンスリーグで常時出ていたメンバーからスタメンが半分くらい入れ替わってましたし、それまで前線で起用されていた選手がCBで使われていたりと、同校の場合インターハイ後のこうしたメンバーの入れ替えが他校より激しい印象がありますが、今年は例年にも増してそんな感じでした。一部ポジションまでそれまでと変わってましたので、同じ4-4-2でもなんだかシステムまで変わってしまって見えました。何故毎年そうなのか、今年は何故特にそうなのか、そうせざるをえなかったのか意図的にそうしたのか私には分かりませんが、怪我などやむなき事情でなければ、厳しい言い方かもですが、それまでのレギュラー選手の取り組む姿勢に何らかの問題があると、首脳陣が判断したのかもですね。いずれにしても、毎年のことですが、それまでのレギュラーが出れてなく、プリンスリーグなどでいつも観たいつもの布陣で戦えなかった影響は大きかったと思います。今日はそうした諸々の影響からか、全てにおいてチームとしてのサッカーの呼吸が合っておらず、チームが空中分解してるようにさえ見えました。他の学校のサッカー見てると、どこも泥臭く走って相手にぶつかってましたが、それに比べると大阪桐蔭のサッカーは、良くも悪くも綺麗で整い過ぎてるかも知れませんね。冬の選手権予選は大半の学校にとって負ければ終わりの戦い。サッカー人生そのものを終える選手も少なくないと思います。最後となれば皆なりふり構わず走りますし相手にぶつかっていくと思います。ですので、大阪桐蔭も当然、単にサッカーがうまいだけでなく、そうした泥臭さも見せないといつまでたってもインターハイ予選後失速を繰り返すのではと思います。これで冬の選手権出場は今年もならず。ですがまだ、プリンスリーグが後3試合残ってます。まだプレミアリーグ参入決定戦に進む道も残ってますし、リーグ再開までにまだ時間があります。もう一度しっかり練習して、強い大阪桐蔭の姿を見せてほしいと思いますが、もしその頃になっても今日のような試合しか出来ないとなると、残りの3試合は新チームで臨んだ方がいいかもですね。私としては、3年生の最後の意地を観たいですが。10番のFWの選手うまかったな♪下級生?昨年安定したCBとして活躍するものの今季は怪我に泣いた新上選手のプレーする姿。観たいですね。

大阪学院

攻撃は前線からのプレスからのカウンターが主ですが、とにかく走る姿勢が素晴らしかったです。その姿勢で相手を圧倒し、見事ジャイアントキリング達成。単なる引っかき回し役で終わるのか、それとも大会の主役に躍り出るのかは今日だけのことでは何ともですが、見た感じ体型的にも特別なことはない華奢なチームが今後どこまでやるか、これもまた、楽しみのひとつですね。

阪南大高

少し見た限りでは、これまでと大きくは変わっていないように見えました。前半は0点でしたが、後半たたみかけたようですね。

履正社

観戦時間が短くても十分に素晴らしいものを見せてくれる今期の同校ですが、チームとしての印象はこれまでから変わったものは感じなかったのはやや気になりました。同校の場合そもそも高校サッカーレベルでは全国トップクラスなだけに、そこからさらにレベルアップということそのものが難しいのですが、全部見ることなど到底出来ない私でさえも、インターハイ予選後や8月頃から比べてチーム力がグンと上がって見えた学校があっただけに余計に気になりました。同校の場合、守備の意識、後ろの意識をしっかりさせれば、強さに安定が加わり、本来危なげなく大阪の予選を勝ち抜けるはずです。間違いなく大阪の高校サッカー界の横綱的存在。ですが白鵬ではなく現状日馬富士。白鵬になれるかどうかは守備の意識、後ろの意識次第かもですね。

河南

ディフェンス陣にはなかなか屈強な体格をした選手もいたかと思います。

近大付属

少しみるかぎり、直近で8月に観たときとあまり変わってないように感じました。

枚方

華奢な選手ばかりでどれだけ点差つけられることやらと思いましたが、強敵相手によく0-1でこらえたと思います。

 

以上です。