✳FW
体格
大阪桐蔭:一列目はあんこ型揃いなどしっかりした体格の選手が多く感じたこれまでの印象から変わらず。ロックがやや細いのはラインアウトなど他の側面から観てるとむしろ効果的に見えるとのこれまでの印象と変わらず
常翔学園:第三列がやや細く見えるというこれまでの印象よりサイズに穴を感じなくなって見えました。
天理:全体的に小型だったという近畿大会の時と印象変わらず。両プロップはあんこ型で筋肉質
桐蔭学園:一列目はあんこ型揃い。ロックがやや線が細いかもも全体的にサイズに穴なしという選抜の時と印象変わらず。ロックも線細くなし。
流通経済大学柏:小粒な選手や線の細く見える選手が目立ったように見えた選抜の時より全体的に骨太感が増して見える。
東福岡:一列目など全体的に大型で雰囲気があった。
石見智翠館:こちらも一列目など全体的に大型。
スクラム
大阪桐蔭:予選決勝では終始圧せておらず、やや圧力を受けていた場面もあり、全国制覇に向け、やや課題、不安が残ったかも知れませんでしたがこの日はマイボールで踏ん張り相手ボールでは終始プレッシャーをかける。ただ、相手との兼ね合いもあり、不安が残ったかもとの予選決勝での印象を解消出来るかは?
常翔学園:これまでの印象と変わらずスクラムに強さを見せる
天理:全体的に小型のせいか、力の落ちる相手に相手ボールで押せず逆にややプレッシャーを受けても見え、これまで同様、サイズがない分、不安要素かも。
桐蔭学園:体格で勝りながら互角だったのは押さなかったのか押せなかったのかは何ともというのが選抜での印象でしたが、この日は相手ボールでしっかり相手にプレッシャーをかけてたように思います。
流通経済大学柏:体格で劣りながらがっぷり四つに組み合う事ができていた選抜から骨太感が増したこともあり、この日はマイボールでしっかり踏ん張り、相手ボールで終始プレッシャーをかけることが出来てました。
東福岡:相手ボールでしっかりプレッシャーかけてましたが、しっかり組めずに反則とられる場面が何度かあり、不安要素があるとすれば、ここかもしれません。
石見智翠館:しっかり組めていたと思います。
モール、ラック
大阪桐蔭:これまでは攻めるモールの迫力が印象に残っており、自陣で踏ん張るモールについてはなかなかその場面そのものがなく印象ありませんでしたが、この日は相手との兼ね合いで、モールそのものの印象がありません。
常翔学園:これまで同様印象ありません。
天理:自陣で低く構えて踏ん張ることができていた大阪朝鮮戦と同様の印象でしたが、終盤相手にしっかり組まれるとこらえきれず。というのが選抜までの印象でしたが、この日はモールの印象そのものがありません。
桐蔭学園:低く構えて相手にモールを組ませぬ巧さと強さが選抜では印象に残りましたが、この日は既に大量リードを奪っていたのもあったのかもですが、自陣で相手にモール組まれて一気にトライまでいかれていたのはやや気になりました。
流通経済大学柏:押す力そのものは強いかと思いますが、相手がモールを組ませないようにしてきたときに、術が無さそうに見えたのは気になったというのが選抜での印象でしたが、この日も力強く押してました。モールを組ませないように相手にされたときの対応については、この日の事では推し測ることはできず。
東福岡:相手との兼ね合いもあったとはいえ、自陣で踏ん張るモールでさえ、踏ん張るというより押し返して圧倒。
石見智翠館:力強そうな相手FWに対して、しっかり押せていたと思います。自陣で踏ん張るモールは確認できず
集散、球だしの速さ
大阪桐蔭:全国制覇レベルとの印象は変わらず。球だし遅れたときは無理に回さずもう一度ポイント作ってといった判断もこれまで同様しっかりできて見えました。
常翔学園:予選決勝同様、見事な集散と素早い球だしを披露
天理:これまで同様、出色の速さで見てて気持ちよかったです。
桐蔭学園:速いのですが、全国制覇レベルで見れば、厳しい書き方かもですが、特別なものではないのかもしれません。
流通経済大学柏:速いのですが、全国制覇レベルで見れば、厳しい書き方かもですが、特別なものではないのかもしれません。球だしが遅れたときは無理に回さずもう一度ポイント作ってといった判断はしっかり出来てました。
東福岡:全国制覇レベルの素早い集散に球だしの速さ。球だし遅れたときは無理に回さずもう一度ポイント作ってといった判断もしっかりできて見えました。
石見智翠館:全国制覇レベルで見れば、この側面においてはやや課題が残ったように見えました。
✳BK
体格
大阪桐蔭:しっかりした体格の選手が多い印象はこれまでと変わらず。
常翔学園:線の細い選手が多いというこれまでの印象と変わらずも、前回観たときよりもしっかりした体格の選手も多く見えました。
天理:全体的に線の細い選手が多かったという近畿大会の時と印象変わらず。
桐蔭学園:やや線が細い選手が目立ったような、な選抜の頃よりしっかりした体格の選手が多くなって見えたかもしれません。
流通経済大学柏:やや線が細い選手が目立ったように感じた選抜の頃より、全体的に骨太感が増して見えました。
東福岡:細身の選手が多かったですが、線が細い、というよりはしっかり筋肉がついてなおかつ均整のとれた隙のないスポーツマン体型の選手がずらり揃ったBK陣といった感じでした。
展開力
大阪桐蔭:これまで同様、強さを十分に感じさせるものがありました。
常翔学園:予選決勝同様、見事な展開でした。
天理:これまで同様、出色の速さで見てて気持ちよかったです。
桐蔭学園:十分速いのですが、全国制覇レベルで見れば、特別なものではなかったようにも、思います。
流通経済大学柏:まずまずの速さくらいにしか感じなかった選抜の頃より、ずいぶん速さが増して見えました。
東福岡:全国制覇レベルに十分な速さでした。
石見智翠館:やや物足りなく見えました。
タックル
大阪桐蔭:これまで同様、しっかり相手に刺さる事は出来ていたのだと思います。
常翔学園:予選決勝同様、凄まじくなって見えました。
天理:これまで同様低く鋭く刺さっていたと思います。
桐蔭学園:特別印象はありません
流通経済大学柏:特別印象はありません
東福岡:重たそうなタックルが入っていたように思います。
石見智翠館:特別印象はありません
大阪桐蔭:歴代で最も、冬の全国で優勝が期待できるチームかと思われるという印象は変わりません。ただ、主力に万全でプレー出来ないのが何人かいるのか、チーム状態は決して万全ではなさげに見えました。今後それを大会中にMAXに上げられるかどうかが、初優勝なるか否かの鍵かと思われます。
常翔学園:まだ課題が残って見えた体格面が優勝への鍵に、予選決勝では見えましたが、この日見るとその頃より特にFWのごつさが増して見えました。ただ、Aシードクラスかと言われれば、まだ微妙かと思われます。やや展開一辺倒に見えた攻撃のバリエーションが豊富になっていれば、いよいよもって期待出来るかと、思われます。
天理:○○君が良かった。というのがよい意味で目立たなくなれば、Aシードクラスの力をつける可能性も十分あるかと感じた選抜の頃より、それが目立たなくなって見え、だからこそ、御所実に勝って全国へと駒を進めたのだと思います。全体的にやや小柄に見えたのは気になりますが、大阪桐蔭や東福岡といった大きくて鋭い相手にあたり負けしなければ、久しぶりの全国制覇もあるかと思われます。大阪桐蔭同様、複数ポジションこなせる選手が多く見えたのも強みです。
桐蔭学園:この日は選抜の頃よりキックゲームの巧みさが印象に残りました。競り合いに持ち込み蹴るときにちょっと前進してから蹴るなどで結局は敵陣でマイボールラインアウトを獲得してそこからの展開でトライ、というのが特に前半目立ちました。この日のような強風のなかでの風下の後半は、それが機能しないとみるや今度は自陣ではFWの突進で前進し敵陣からの展開みたいな感じでトライ量産と、巧みな状況判断によるゲームメイクにも光るものがありました。ただ、他の優勝候補校に感じた目に見える強さ凄さというのは特別には感じなかっただけに、悲願の初優勝の鍵は、そうした強さを誇る相手への対応、がっしりと受け止めるのかそれとも力を出させなくするのか、かわすのか、等々、なのかもしれません。この学校が優勝するとすれば、往年の啓光学園のような強さ、を発揮したとき、なのかもしれません。
流通経済大学柏:選抜の頃より体格、BKの展開力がずいぶん上がって見えました。選抜で完敗した桐蔭学園相手に6月の関東大会では善戦したというのも頷けます。今大会で対戦しても、五分にやれるかと思われます。ただ、次のノーシードの京都成章前もまた、五分の勝負になるかと、思われます。
東福岡:昨年よりもFWは大型化、BKの筋肉の均整のとれ具合が上に見え、昨年よりも全国制覇に近いものを感じました。何より、雰囲気がありました。大阪桐蔭同様、複数ポジションこなせる選手が多く攻めのバリエーションが豊富な点でも他の優勝候補よりアドバンテージ握れるかと思われます。
石見智翠館:次の桐蔭学園戦、相手のスピードをいかに封じて得意のFWもっさりロースコア勝負に持ち込むかが、Aシード相手にシードダウン出来るかどうかの鍵かと思われます。
優勝候補本命大阪桐蔭、対抗天理、東福岡、ダークホース常翔学園に桐蔭学園、流通経済大柏の関東勢がどう絡むという、あくまで私的雑感な視点でこの日、上記学校を中心に観戦いたしましたが、この中では選手層の分厚さ、1人複数ポジションこなせる選手の多さ、攻撃のバリエーションの豊富さ、目に見える強さ鋭さ大きさといった点で大阪桐蔭、東福岡が他校よりやや勝って見えました。他、この日は観れませんでしたが、報徳学園が優勝争いに割って入るかもなと、3月の近畿大会での印象とこの日の結果を受けて、感じます。