じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

10月23日 大阪桐蔭 履正社 阪南大高 東海大仰星

2016-10-23 08:14:00 | 高校サッカー男子

※守備

大阪桐蔭:守備機会そのものが少なかったですが、カウンター狙いの相手に対して、変に前からいかなかったところが良かったと思います。

履正社:守備機会そのものが少なかったですが、危なげなく守っていたと思います。

阪南大高:危なげなく守っていたと思います。

東海大仰星:危なげなく守っていたと思います。

 

※攻撃

大阪桐蔭:同校で唯一冬の全国選手権出場を果たした世代は引いて守る相手をおびき寄せるのが巧かったけどなぁと思いながら見てました😊。そうした相手にまともに突っ込んでいってもなかなか得点につながりません。2列目のサイドからのそうした攻撃が多かったですが、速いドリブルではなく遅いドリブルで相手をおびき寄せるというのがあってもよかったかもなと思いながら見てました。

履正社:引いて守る相手を崩しきれず。今季の同校は縦に速く激しくが特徴。そうしたサッカーはこうして引いて守るタイプのチームのカウンターを食らいやすいと思います。そのせいか、プリンスリーグで強豪相手にやってるような激しさを発揮することができず、相手に合わせたようなサッカーになってしまい、まるで大阪桐蔭や興国のようにパスサッカーを志向しているようなチームのサッカーなっていました。引いて守る相手への対応としては不適切かもですが、相手との兼ね合いを考えると、かまうことなくガンガン突っ込んでいき、あくまで自分たちのサッカーで力勝負にでても良かったかもと思いながら見てました。

阪南大高:プリンスリーグなどこれまで見てきた同校の印象と全くといっていいほど変わりません。骨格のしっかりした選手を多くそろえ縦に速く激しく、その中で足元のうまさも見せつける攻撃を展開。ゴールへの意識も相変わらず高かったです。相手に寄せられた中でも精度の高いクロスやボールさばきが頻繁に見られたのも相変わらずでした。

東海大仰星:ここも縦に速く激しい印象をインターハイ予選で持ちましたが、この日はややエンジンのかかりが遅かったものの、スイッチが入ると立て続けに得点していました。

 

大阪桐蔭:引いて守る相手にやや手こずりながらも最終的にはスコアメイクできてました。チームの仕上がりは、同校が唯一冬の全国選手権出場を果たした世代に勝るとも劣らないくらい良いと感じました。8年ぶり2度目の冬の全国に向けて、順調に大会をスタートさせることができたのではと思います。

履正社:今日観戦した学校の中で唯一スコアメイク出来ず。守りを固めた相手への対応に課題を残したかも知れません。ですが屈強な選手を多くそろえておりますため、必ずや優勝争いに絡んでくると思います。

阪南大高:試合が終わり右見て左見たらもう同校の選手たちがピッチを後に。インターハイ予選で仰星に負けたときも、負けたショックでなかなかピッチから出られない精神状態も考えられる中、すぐさま撤収し悔しさをにじませながらも取り乱すことなく円陣を組んでおり、しっかりした教育と意識の高さを感じます。試合前に学校独自の儀式でレフェリーなどを待たせることもありませんし、こうした姿勢は、最後に大きな実を結ぶものと思います。

東海大仰星:やや粗さはありますがインターハイ予選でも感じたトーナメント向きの激しいサッカーはこの大会でも健在。こちらもまた、必ずや優勝争いに絡んでくると思います。


8月20日 大阪桐蔭 金光大阪 阪南大高 関大一

2016-08-20 09:50:45 | 高校サッカー男子

※守備

阪南大高:自陣ゴール前でのセットプレーで寄せが甘かった場面が何度かあったのが気になりました。

関大一:阪南大高と同様です。

大阪桐蔭:狭い局面で巧みに相手からボールを奪ってましたが、攻撃から守備への切り替え。カウンターへの備えが課題として残ったと思います。

金光大阪:ゴール前では良く凌いでましたが、自陣深くまで攻め込まれる場面が目立ち、中盤での守備に課題を残しました。

 

※攻撃

阪南大高:縦に速く激しくというこれまでの印象から大きくは変わりません。常にゴールを意識し、かといって無茶に打つのではなく、スペースあればすぐに足を振り抜くゴールへの意識の高さには感心しました。

関大一:こちらも縦に速くですね。

大阪桐蔭:狭い地域を瞬時に針の目に穴を通すかのごとき、一方で逆サイドへ大きく展開する視野の広さなどパスワークには目を見張るものがありました。ただ、2点はとったものの、ゴール前でシュートスペースできてるのに前線の選手が簡単にはたいてしまったりなど、ゴールへ向かっていく姿勢という点では、課題を残したと思います。

金光大阪:相手にボールを支配される場面が多く、必然的にカウンターが主になった影響もあったかもとはいえ、4月に見たときより、ゴールに向かっていく姿勢が高くなって見えました。それが、ほぼほぼゲームを支配されながらも常に先手をとり、引き分けることができた要因と思います。

 

※阪南大高:今年も冬の選手権予選の頃には覚醒しているのだろうなと感じる。持ち前の激しさに強かさ、最後まで足を出すしつこさも身につけることが出来るかどうかが、鍵と思われます。っという、前回5月に見たときから印象は変わりません。今期も本命の一つという印象変わらず。

※関大一:個々には光る選手もいましたので、それをチーム力に反映させることが出来れば、飛躍の可能性は秘めていると思います。という前回4月に見たときから印象は変わりません。冬の選手権予選までにまにあうとよいですね。

 ※大阪桐蔭:一月前に見たときより攻守に随分質の高いサッカーが出来てました。にもかかわらず結果は4月に大勝した相手に終了間際の同点ゴールで辛くも引き分け。皆がチームとしてのサッカーの中での個々の役割を果たしているからチームとしてのサッカーの質が非常に高くなり、それだけで終わってしまい、決める仕事、ができていないから結果が伴わないものと推察されます。インターハイ予選までと比べて失点が多いのも、各選手が、役割、を果たすことに終始しているから、相手のカウンターという、虚を突く動き、に対応しきれず、それがチームとして攻から守への切り替えの遅さにつながり失点しているものと思われます。攻守に、決める仕事、を実行する勇気と勝負勘をを身につけることができれば、内容に結果が伴ってくるかと思われます。とはいえ、インターハイにでられなかった事が今のところ良い方に影響しているのか、昨年の同時期と比べると断然いい方向に向かっているように感じます。次節は8月28日で相手は履正社。インターハイ予選で敗れた相手であり、今日よりも屈強であたりの強い相手。そうした相手に今日のようなサッカーができるのかで、現状が見えてくるのかもですね。阪南大高とは冬の選手権予選では共に勝ち進めば準決勝で対戦。もし対戦が実現すれば激しく見応えある攻防が期待できると思われます。

 

※金光大阪:この日はトップレベルのスピード、鋭さに慣れるのに時間がかかって見えましたが、試合経験を積むにつれ、対応力も上がってくるかというのが4月に見たときの印象でしたが、今日見ると、そこらの対応力は随分上がって見えました。ただ、ゴールキックはほとんどがパントキック。今年は縦に速くなのかなと思いきや、相手に詰めてはいるものの、寄せきれておらず、相手がパスサッカーをしやすい状況を自分達で作ることになってしまっているように見えました。昨年の同時期はチームとしてのサッカーがある程度確立されて見えましたが、今季はパスサッカーなのか縦に速くなのか、ハイプレスなのか引いてブロックなのかが未だはっきりしていないようにみえましたので、チームとしてのサッカースタイルを確立できるかどうかが、冬の選手権予選での飛躍の鍵かと思われます。

 

以上です。大阪学院冬の選手権予選に参加できると良いですね。開会式は参加を義務付けない。さっそく今季から適用。これにのっとり大阪学院は事後処理で救済で参加認める!とかできひんのん?


4月10日阪南大高 関大一 大阪桐蔭 金光大阪 近大付属 履正社

2016-04-10 08:02:13 | 高校サッカー男子

※守備

阪南大高

ここ数年、以前ほど前から激しくはこず、バランスをできるだけ保って守ってる感じに見えます。

関大一

ここも阪南大高と似たような印象。

大阪桐蔭

特にセンターバック2人、渡邊3と田村4のポイントを見極めた飛び出しからのボール奪取が光りました。いわば、守備の嗅覚、を兼ね備えてるって感じ。ただ、一方でそのセンターバックふたりのプレーの安定度を上げることが今後の課題にも見えました。二人とも、うまいがゆえの危なっかしさも、同居していたように見えました。後はサイドの守備♪昨年はややキーパーのセービング能力の高さに頼って見えたところもありましたが、今季は、この日みるかぎり組織で守れているように見えました。GKと最終ラインの距離感もまずまずよかったと思います。

金光大阪

ここも阪南大高や関大一同様、ポジションのバランスを重視したディフェンスに見えました。

 

※攻撃

阪南大高

つなぎより縦に速く強くの意識に見えるのは例年通り、攻めに転じた時の激しさには、今期も見るべきものがありました。ボランチ宮崎8の素速いボールさばき、FW稲森9のうまさと体の強さ、右のサイドハーフ島田11のスピードと強さなどが印象に残りました。特に稲森9は出色!Jから声がかかる?

関大一

FW才木9のテクニックにスピードや、ボランチ前田23のボールさばきのレベルの高さからくるキープ力の高さが印象に残りました。前田23は下級生?

大阪桐蔭

狭い局面でのパスワークの高さ、そこから逆サイドのフリーの選手を見つけての展開力の高さが光りました。動きの鋭さと瞬時の判断力の高さからくるものと思われます。課題は特に競った場面で、動きの鋭さ、瞬時の判断力の高さをシュートにも活かすことかと思われます。左サイドハーフの福島9は昨年はスピードが目立つも時にビューンといってしまうところがありましたが、今日久々見ると良い意味で目立たなくなって見えました。右サイドハーフの谷口11は低く鋭いグランダーのクロスの精度の高さが光りました。主将もつとめる小柄なFW神埼8のスピードと強さも印象に。2-0になってから登場した松浦13はハットトリックなど大活躍。てっきり昨年度で卒業と思ってました😊。てことは2年前の夏に初めて見たときは1年生。その時に感じた独特のゴール嗅覚を、昨年からプラスして感じさせた体の強さも存分に活かし、この日はこれでもかと発揮。野球で言えば5-0.6-0なってからの大活躍ですから、そこは割引いて考えないといけないでしょうが、左右のサイドハーフ、FWとポジションころころ変わって各1ゴールでのハットトリックは大きなアピールになったとは思います。守備など総合的に評価される選手になれるか、後スタミナ、それと瀬戸際の局面でのメンタル面がどうかが、レギュラー奪取の鍵かもですね♪個人的には、この選手の覚醒には、大いに期待しています。もう一年見れてうれしい!2年生のFW今岡14も大勢決してからの出場。昨年より顔つきも精悍になり、骨格も随分しっかりしたものとなり、昨年よりずっと強さを感じさせる選手になってると思います。怪我の影響による今日の起用法になってると推察されますが、いずれスタメンに名を連ねるのかなと思ってみてました。

金光大阪

 今日は相手の速さ鋭さの前に特に前半、ほとんど攻撃の形を作らせてもらえませんでしたが、後半はサイドから相手守備を切り崩す場面も何度かあり、ついには得点につなげました。

 

※阪南大高

今日みた大阪の高校のなかで体の分厚さ屈強さはダントツ。今期もうまさより強さが目立つチームカラーは健在。その中でのうまさも光るものがあるため鬼に金棒!2年連続の冬の選手権十分にいけますし、その前のインターハイも視界良好に見えました。ただ、昨年のチームに比べると、やや、まだたてめが目立つ感じのため、強さを前面に押し出して戦うなら、高いレベルで見て、今後よりいっそうの分厚い体を身につけることができればなお良いと思われます。

※関大一

今日は大敗でしたが、個々には光る選手もいましたので、それをチーム力に反映させることが出来れば、飛躍の可能性は秘めていると思います。

※大阪桐蔭

例年のようなキーパーからのつなぎが見られなかったのは、正ゴールキーパーが怪我に見え、本来のゴールキーパーでなかったように見えましたが真相は?ただ、このキーパー藤本12のキックの精度はまずまず高く見えました。この日は目を見張るような華麗なサッカーを展開しましたが、阪南大高のような屈強な相手などに同じようにできるかはまだまだ未知数。今後フィジカルを上げていくことが出来るかどうかが、今年こそ冬の選手権出場となるか、それとも今期もインターハイ出れるかどうかで終わるかの、分かれ道かと思われます。

※金光大阪

この日はトップレベルのスピード、鋭さに慣れるのに時間がかかって見えましたが、試合経験を積むにつれ、対応力も上がってくるかと思われます。そうなれば、昨年もこの時期は今ひとつでしたが、昨年同様、強くなると思います。

※近大付属 ※履正社

いずれも体つき見た程度でしたが、両校とも、大阪桐蔭同様、今後フィジカルを上げていくことが出来るかどうかが、飛躍の鍵に見えました。

 

高校野球で言うところのセンバツが高校サッカーで言うところのインターハイ。高校野球で言うところの夏の選手権大会が高校サッカーで言うところの冬の選手権。高校野球で、センバツ型のチーム、夏型のチーム、って例えられることがありますが、これを高校サッカーにあてはめると、今日見た大阪の高校は阪南大高が夏型、要は冬の選手権型。それ以外の学校はセンバツ型、要はインターハイ型。に見えましたので、単純に言えばインターハイはどこがでるかわからないものの、冬の選手権は現状阪南大高が2年連続となるのですが実際そうなるかは?いずれにしても、サッカーに限らず、最後はうまさより強さが勝つものと思われ、阪南大高以外の今日見た大阪の高校は、今後フィジカルを上げていくことが必須かと思われます。

 

以上です。


6月27日 大阪桐蔭 阪南大高

2015-06-27 12:03:00 | 高校サッカー男子

※大阪桐蔭

屈強な体格を誇る選手を揃え、縦に速く激しくぶつかってくる相手に落ち着いたポゼッションサッカーを展開。相手に前からプレスをかけられてもパスワークで交わしてじっくりと前進。機とみるやギアチェンジしサイドアタックで一気に敵陣奥深くに侵入する様は、同校唯一冬の選手権に出場した世代のサッカーを彷彿とさせてましたし、それ以上のものも感じました。緩急つけたいいパスサッカーができていたと思います。ただ、自陣ゴール前での守備には相変わらず課題が残りますね。セットプレーではセービングに向かうキーパーの動きとフィールドプレーヤーの動きがバラバラで決定的なピンチを招いたり、自陣深くでファウルなしで止めようとする気持ちが強すぎて、相手のボールさばきを見過ぎてしまい危ないシーンを招いたりというのが相変わらず目立ったかと思います。無失点はキーパーのファインセーブに負うところが多いのはかわらずで、今後の懸念要素になるかも知れませんね。4月は交代で出た選手があまり活躍せず、選手層が懸念要素でしたが、ここに来て随分と選手層も厚くなったと思います。

※阪南大高

0-3で敗れたとはいえ、屈強な体格を誇る選手たちによる縦に速い動き、攻めに転じた時の後ろからの押し上げにはこれまで同様、迫力がありました。狭い地域をテクニックと緩急で抜けようとする大阪桐蔭に対して、同校の力ずくでこじ開けていく様も見ててよかったですし同校の特徴だと思います。課題はゴール前での攻守かと見てて感じました。攻めてる際はサイドには人がいても、ゴール前の人数が乏しかったり、守りにおいては3失点の内2失点がコーナーキックからのヘッドで決められたものでしたが、ここらのマークにも課題が残ったと思います。前回観戦したときに最も印象に残ってたFW奥村14が出てなかったのが、私的には気になりました。怪我でなければ良いのですが。

イチオシプレーヤー

※大阪桐蔭

GK上田1:強風の中でも2列目サイドの選手めがけて正確なロングフィードとボールをしっかり見てすばやい反応を示したセービングにはこれまで同様見るべきものがあったと思います。終盤下級生らしきGKと交代はこの選手に経験を積ませるためでしょう。今年の正GKは上田で異論なしですね。

左SB石川22:2列目の選手を追い越してのサイドアタックでゴール前まで切れ込む様は、インターハイ予選の時同様に見るべきものがありました。攻撃のギアチェンジの起点のような役割を果たしていたと思います。

右SB田口5:これまでさほど印象に残らない選手でしたが、守備で何かしら効いていたと思います。

右MF伊東6:今日もこの選手らしい緩急つけたボールさばきでチームに貢献。後半いるはずのない味方めがけてヒールパスで当然相手にボール奪われ直後に交代。軽いプレーは致命傷になりかねないだけに交代はやむなし。

左MF黒川2:貴重な追加点となる2点目はこの選手のFKによるもの。ゴール中央左寄りPK内すぐそばから放たれたシュートは、相手の壁の頭をぎりぎりの高さで超えて、野球で言うところの、小さく横滑りするような鋭いスライダーのような軌道を描いてゴール左上隅を捉えた見事なゴールだった。狙ってあそこに打たれては、キーパーは反応してもとれません。サイドで起用されてる選手ですが、中央でも全然行けますね。

FW田村13:先制ゴール含めヘッドで2ゴール。今日もFWらしく泥臭く前線で激しく相手に絡んでましたが一方で相手との接触プレーに関するメンタル勝負で翻弄されてしまい無駄なイエローカード1枚もらってしまう。今後は熱くプレーすると同時にいかに心は冷静にプレーしていくかが課題となってくるかもですね。まだ下級生ですので致し方ない部分もあるかも知れませんが、試合、レフェリーによっては、致命傷になりかねません。

FW久光15:接点での攻防に強さを見せる。ここまであまり印象に残らなかった選手ですが、FWより2列目で起用したほうが、より活きる選手なのかもですね。

FW松浦14:今日は終盤右MFでの起用。改めてみるとこんなに骨格が大きく、強そうに見える選手だったかなぁと。実際に接点の攻防で簡単にボールを失わず力尽くで中へと切れ込む動きを見せる。ゴール嗅覚に優れた選手なだけに、やはりFWで起用される選手であってほしいですね。

左MF川辺11:今日も2列目のサイドで終盤に交代出場。短い時間ながら今日も強さを見せる。この選手もFWで起用される選手であってほしいですね。

※阪南大高

DF岸本5:これまで見たとき同様、左サイドで強さと速さを見せており、2列目を追い越してドリブルで切り裂き中へとえぐっていくプレーは迫力があった。

ボランチ朴11:中盤で抜群のキープ力を披露。縦の迫力が強烈なチームの中で、この選手が緩急をもたらすことができれば、同校の縦の速さもより迫力を増すことであろう。終盤に左足を削られ負傷交代。怪我の具合が心配である。

MF溝脇19、FW稲森20:いずれも縦に迫力ある突破を見せる。特に稲森は密集を力尽くでこじ開けていた。


※阪南大高はみるたびに違う選手が印象に残ってますので、それだけここも総合力が高いと言うことだと思います。

以上です。


6月7日 履正社 桃山学院 大阪桐蔭 関大北陽、そして冬の選手権予選に向けて

2015-06-07 09:14:27 | 高校サッカー男子

※履正社

前節の4-3-3から今日は4-5-1にし中盤が分厚くなったことにより、時間がたつにつれボール支配率が高まってくることに。各選手の、走る姿勢、でも相手に勝り前後半いずれも終了間際の林の2ゴールで2-0で勝利。2位でインターハイ出場を決めました。昨年の冬の選手権予選準決勝の大阪桐蔭戦では前半4-3-3で点をとりにいき狙い通り先制点を奪い、後半は4-5-1と中盤を厚くしリードしてる強みを活かした時間をゆっくり使ったサッカーが功を奏し、さらに1点追加し2-0で快勝したが、今季は、結果がすべてで考えれば、昨年よりつなぎの意識が高いサッカーを志向しているため、さいしょから4-5-1でいった方がいいのかなと見てて思いました。

※桃山学院

2連勝で首位で最終節を迎えながら今日履正社に敗れ、大阪桐蔭が次の試合で勝利したことにより一気に3位に転落し、インターハイ出場を目前で逃す。今後大阪を勝ち抜くためには、守りの意識に高きを置いて前線の数人の個人技で勝つ、では限界があるかと思われます。今後は個々の力を高め、チームの総合力を高めることが求められるかと思われます。今日は前線の得点源の選手が終盤続々とベンチに下がったことにより、勝つにおいは薄れたかと思われます。交代理由は?ですが,特定の選手に頼った風に見えるサッカーだと、どうしてもその選手らの消耗が激しくなり、下げざるを得なくなるかと思われます。

※大阪桐蔭

履正社が勝ったことによりインターハイ出場確定するには勝つしかない状況に。前半開始早々PKを許すもGK上田の好セーブでピンチ脱出するも、その後決定機を決めきれず苦しい試合展開で前半0-0で終了。後半開始早々もまず相手に決定機を与えてしまうなど後半は前半以上にパスがつながらず苦しい展開に。それでも局面を打開し、後半の2ゴールで2-0でインターハイ出場を1位で決めた要因は、各選手の足下のディフェンスが巧みで、なおかつ巧く相手に体を入れてファウルなしでボールを奪うシーンが目立ったことが挙げられるかと思われます。後は各選手が相手より一歩多く走り一歩多く足を伸ばし、相手よりひとつふたつ無理をしたことにより、相手ボールになりそうなところを不格好で安定は欠きながらもつなぎ続ける姿勢を、特に後半の中盤あたりから見せたことが大きかったかと思います。2年連続で同大会優勝ですが、昨年のチームの同時期と比べれば、まだまだチームとしてのサッカーは安定感を欠いたものかと思われます。1位という結果に過度に喜んでいては、昨年のようにインターハイ以降尻すぼみになってしまうかと思われます。あくまで実質的な現状の大阪最強は履正社。この意識をもってこれから取り組めるかどうかが、今後の浮沈の鍵かと思われます。

※関大北陽

履正社が前の試合で勝ったことにより、同校のインターハイ出場の可能性はなくなる。失点喫してからやや集中を欠いたプレーが見られたのは残念でしたが、それでも、今日も勝利を目指して懸命に戦っていたと思います。結果的に3戦全敗となり、各2勝した他の3校の草刈り場という立場になってしまいましたが、実際のところそこまで力の差はなく、紙一重のところでそうなってしまったものと思います。今日も開始早々のPKを決めていればなど、逆のスコアで勝っていてもおかしくなかったですし、チームとしてのサッカーも決して大阪桐蔭に劣っていなかったと思います。冬の選手権予選に向けて、今後は個々の底上げが課題になってくるかと思います。

 

イチオシプレーヤー

※履正社

大迫2左SB:ロングスロー精度高く脅威。

笠村14右CB:今日も精度の高いロングフィードを披露。

清水19右SB:コントロールの難しいたか~く上がったボールも難なく足下に吸い付かせる。

田中7右ボランチ:コントロールの難しいたかく上がったボールも難なく足下に吸い付かせる。今日もチームの攻撃にアクセントをつけていた。

 林8左MF:登録はMFだがみるかぎりFWの位置で終始プレーしてるように見えた。昨日同様、相手に激しくあたられても力ずくでこじ開ける強さを披露。だがこれが彼の足を奪い終盤、足を引きずらないと歩けないくらいに激しく消耗することに。それでも走り続け相手をこじ開け続ける林。懸命に頑張る林を神様はちゃんと見てくれていました。試合終了間際、相手が林の目の前で痛恨のパスミス。これを逃さず林、相手より一歩速くルーズボールに詰め、ボールを奪い、これによりセンターサークル付近から林の花道ができ、決定的な場面に。ここで林、中途半端に前に出てしまっていたキーパーのポジションを見逃さずすぐさまロングループシュートを放ち、ボールは綺麗な弧を描いてキーパーの頭上を超えゴールに吸い込まれ試合を決定づける値千金のファインゴールがここに生まれることに。満身創痍で泥臭く走り続けた後に生まれたおしゃれなビューティフルゴールには、感動すら覚えた。先制ゴールもこの選手によるもので本日2ゴールの活躍。

牧野10左MF:明らかにオフサイドに見えた場面でもとられないなど裏をとる動きが絶妙でした。無理な体勢からでも局面を打開しチャンスにつなげる力と、パスを受けるやいなや素早く前を向くことができるあたりに、見るべきものがありました。

川端4右MF:中盤でタメを作るプレーに見るべきものがありました。

菅原9FW:今日も走る姿勢に見るべきものが。前半30分のアシストになった左サイドからのグランダーのクロスは鋭く精度高かったです。この選手も、パスを受けて前を向く動作の素早さに、見るべきものがありました。

※桃山学院

 倉田GK1:前回見たときにセービング能力の高さを感じたが、今日はキックフィールドにも秀でたものを見せていた。

安藤、かんとう?FW27:後半からの出場。切れ味鋭いドリブルでゴール前の密集を切り裂き、相手に脅威を与えていました。なぜこの選手がスタメンで起用されないのかは?です。

鈴木10右MF:登録はMFでしたがみるかぎりFWの位置でプレーして見えました。今日も狭いところを切り裂くテクニックと、クロスの精度高く相手に脅威を与えてました。

山本7右MF:前回見たときに相手に怖さを与えるパスが印象に残りましたが、今日は中央を切り裂く動きに見るべきものがありました。

※大阪桐蔭

 GK上田1:開始早々のPKの大ピンチをファインセーブで凌ぐ。仰星戦でのPKでも1本止め、他も半分以上はコースが読めていた。洞察力の高さと、手の出し方がいいのかと思われます。

左SB石川22:昨日同様、寄せられた中でも効果的なパスを出していました。

右CB実井4:開始早々PKを献上してしまうが天運に恵まれる。今日も精度の高いロングフィードを披露。後方の選手らしい視野の広さからもくるものだと思われます。

ボランチ23番:後半14分頃から出場。名前聞き取れず。初めて見る選手ですがボランチらしく緩急つけたプレーができていたと思います。

左MF黒川2: 今日も緩急つけたドリブルを披露。2点目のアシストは確かこの選手だったかな?

右ボランチ清水8:緩急つけたドリブルでの突破が光る。後半途中からFWに入る。

右MF伊東6:狭いとこからでもトリッキーなドリブルで決定機を演出。

左FW田村13:今日もボールを追いかける姿勢に見るべきものがあるも前半、決定機を打ち切れずにのがしてしまう。これが勝たなければ予選敗退の危機の呪縛か。こりゃスコアレスドローに終わりインターハイ出場逃す典型的なパターン、この選手主にボランチで起用されてきた選手だし、思い切りのいい清水とポジションを入れ替えればと思うもそのままFWで起用され続ける。重圧の中懸命に走り続けたことが後半ついに報われるときが。後半23分、左サイド角度のないとこからだっかか今度はしっかり振り抜き見事な先制ゴールで渾身のガッツポーズ。さらにその5分後試合を決定づける追加点もこの選手からもたらされることに。ゴールを決めなければ予選敗退の中、点をとるのが役目のFWとして起用され、決定機を外していよいよもって重圧との戦いにさらされる中、懸命に走り続けついに重圧に打ち勝ち2ゴールを決めたその姿には、履正社の林のその姿同様に、感じるものがあったと思います。

※関大北陽

左ボランチ山下10:前回も印象に残った選手だが、今日はバイタルエリアで機と見るや迷わずノートラップでシュートを打てる決断力と思い切りの良さ、ゴール嗅覚に見るべきものがあった。

 

※順当なら首位で履正社、続くのが大阪桐蔭かと目された中、初戦で大阪桐蔭が桃山学院に敗れ、2戦目で履正社が大阪桐蔭に敗れたことなどから、稀に見るスリリングな展開になり最終節に。だが終わってみれば順位にじゃっかんの違いこそあれ順当な2校がインターハイ出場を果たす。予選を突破した2校に共通していたのは、共に相手より多く無理していたこと。それが2校とも苦しみながらも、最後の最後に順当な結果を生み出した要因であり、2校とも終わってみれば予選を突破すべくして突破したと言えると思います。点をとらなきゃ予選敗退の中で点をとることを求められ足が釣るまで走りながら、時に重圧に負けそうになりながらも懸命に走り続け、その末に生まれた履正社林、大阪桐蔭田村が上げた各2つのファインゴールには、そうしたなりふり構わぬ懸命な姿勢の末に生まれたゴールだっただけに、見るものを熱くさせるものがあったと思います。今回大阪代表として出場する2校は、いずれも大阪代表にふさわしく、大阪が自信と誇りをもって全国に送り出す2校です。大阪桐蔭、履正社頑張れですね♪

 

※さて、これで大阪の中のインターハイは終わり。次は冬の選手権予選ですが、インターハイ予選みるかぎりでは、インターハイ出場を手にした2校に加え近大付属、阪南大高が強さを感じるサッカーをしていたと思います。後スコアがすべてで言えば東海大仰星も面白い存在になる可能性を秘める。PKで敗れた大阪桐蔭戦も含め、インターハイ予選全試合無失点で切り抜けたディフェンスは侮れません。これに続くのが関大北陽、大阪産業大学付属、金光大阪、桃山学院、関大一、後見てないけど興国もかなと思います。今季大阪最強は基本履正社と目されますが、冬の選手権予選こそ履正社が他の追随を許さないのか、それとも今回の大阪桐蔭のように渡り合う学校が出てくるのか、今から楽しみでなりませんね。

 

※最後に

大阪桐蔭、履正社の皆さん、この土日はいいものを見せていただきました。ありがとうございます。

 

以上です。