じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

全校崖っぷち!!

2015-06-06 22:28:43 | 高校サッカー男子

男子高校サッカーインターハイ大阪府予選最終順位決定リーグは、明日の最終節を前に全校崖っぷちになるという、近年まれにみるスリリングな展開になっております。上位2校がインターハイに出場出来るのですが、最終節を前にした現在の星勘定は、

1位桃山学院2勝0敗勝ち点6

2位大阪桐蔭1勝1敗勝ち点3

3位履正社1勝1敗勝ち点3(勝ち点で並ぶ大阪桐蔭に敗れているためこちらが3位)

4位関大北陽0勝2敗勝ち点0

となっておりますが・・・・・、

現在1位桃山学院は引き分けでもインターハイ出場確定する状況だが負けた場合3校が2勝1敗で並ぶ可能性があり、そうなるとここまで得失点差で稼げていないだけに不利な状況に追い込まれる可能性が高い。しかも最終節の相手は今季大阪最強と目される履正社。ここまで個々の強さ巧さで劣る分、守備を固めて前線の選手の個人技で得点して勝つという、身の丈に合ったカウンターサッカーで勝ち上がり、リーグ戦でもそうした戦いをしてきたものと推察されるが果たして履正社の迫力ある攻撃をこれまでの相手の時と同様に受けきることができるかどうか。受けきれず雪崩を打って押し倒される危険性もあり。最初から引き分け狙いで凌ぎきれるほど甘い相手ではない。まだまだ予断を許さない状況かと思われます。

現在2位の大阪桐蔭は初戦で桃山学院に足下巣くわれ厳しいスタートになるも、不利と目された履正社との激しい攻防に快勝し勢いにのる。だが状況はまだまだ流動的。第一試合で桃山学院が勝てば大阪桐蔭は引き分けでもインターハイ出場確定、負ければ得失点差の争い。桃山学院が引き分けた場合も大阪桐蔭は引き分けでもインターハイ出場確定だが負けた場合、インターハイ出場がかなわなくなる。第一試合で履正社が勝った場合、大阪桐蔭はインターハイ出場に向けて最終節勝利が絶対条件となり勝っても得失点差の争いになる。第一試合は素直に考えれば履正社勝利が予想されるだけに桃山学院同様、大阪桐蔭もまだまだ予断を許さない。今日の履正社戦で勝ち点も稼げた事が、活きてくるか。

現在3位の履正社は桃山学院に勝った場合、大阪桐蔭が引き分け以下に終わればインターハイ出場確定、大阪桐蔭が勝てば得失点差の争いになるがこの場合、ここまで総得点で稼げている分、優位に立てるか。引き分けの場合、大阪桐蔭が関大北陽に敗れた場合のみインターハイ出場確定する。もし桃山学院に敗れれば、大阪桐蔭も関大北陽に敗れた場合のみ得失点差の争いでインターハイ出場の可能性が出てくる。力的には今季大阪最強のはずな同校だが、今日の大阪桐蔭戦で中盤の手薄さが原因で敗れたことにより、予断を許さぬ厳しい状況に追い込まれることになってしまった。明日の桃山学院戦、相手は引き分けでもいいだけに、終盤まで同点だと守りを固められてしまう危険性が高いだけに、序盤からラッシュをかけたい。

現在最下位の関大北陽は、明日の第一試合で桃山学院が勝った場合のみ、インターハイ出場への可能性が出てくる。この場合、まずは大阪桐蔭に勝つことが絶対条件で、その上でなお得失点差の争いになってくる。同校の場合、履正社戦で2点差つけられての敗退が重くのしかかり、大阪桐蔭相手に点差をつけての勝利が求められる。4校の中で最も厳しい状況ではあるが、チームとしてのサッカーは決して悪くないだけに、最後まで諦めずインターハイ出場を目指してほしい。

 

このように、最終節を前にして4校とも厳しい状況に追い込まれてるだけに、明日の最終節はスリリングな攻防、得失点差を睨んだ神経戦も予想されるだけに、例年にも増して必見かと思われます。

 

 


6月6日 履正社 大阪桐蔭

2015-06-06 09:35:28 | 高校サッカー男子

※履正社

4-3-3でしかもみるかぎりワンボランチという超攻撃的布陣で臨むが3失点で思わぬ敗退の要因がここにあったように感じましたし、もし普段からこのシステムなのなら、プレミアリーグでの失点の多さの原因かも知れませんね。レベルの高い相手にはもう少し中盤の守備の意識を高めた方がいいのではと感じました。中盤の手薄さが、同校の素早く鋭いパスワークが陰を潜めてしまい、裏を狙う一本のパスに頼らざるをえなくなり、いつものようにボール支配率で圧倒できなかったことも、いつもの同校のサッカーの安定が失われる結果になり、敗因となったかと思われます。とはいえ1-3で負けてるチームとは思えない試合内容には、負けてなお強し、の迫力がありました。中盤や後方の選手の正確なロングフィード、相手に厳しく寄せられた中でも大半の選手が精度の高いクロスを上げることができる。そして何より各選手の走る姿勢は感心するに値するものでしたし、各選手の均整がとれ。しかも強さを感じさせる体つきは、日頃の練習を十分に感じさせるものがあったと思います。中盤の構成などシステムの見直しさえ行えれば、強い相手にも安定したサッカーを展開でき、見た目通りに大阪の高校サッカーでは別格の強さを見せつけることができると思います。

※大阪桐蔭

 今日はボランチを中心に中盤の守備が光ったことで、相手のパスワークを奪い、一発を狙うパスに終始させたことが勝因かと思われます。足下で巧く守ってました。とはいえ3-0から後半の自陣ゴール正面でのFKで一瞬の隙を突かれて1点奪われるなどここという場面での集中にはまだまだ課題が残りましたし、ゴール前での競り合いでも負けてるシーンが目立ったと思います。今日の3得点もチームとして崩したというよりは個人技に負うところが多かったと思います。昨年も履正社には最初プリンスリーグで5-0と大勝も次は1-2で惜敗。そして冬の選手権予選では0-2と完敗。今日も内容的には3-1のそれにあらずで、現状逆のスコアで当たり前くらいの謙虚さをもって取り組めるかどうかが、今後の浮沈の鍵だと思われます。

イチオシプレーヤー

※履正社

笠村右CB14:場内アナウンスがスタンドの声にかき消されて聞き取りづらかったため名前はあやふやです。精度の高いロングフィードにゴール前でのヘッドの競り合いに強さを見せていたと思います。

佐藤右SB3:相手に詰められても精度の高いクロスを上げることができていたと思います。

田中ボランチ7:高い精度のロングフィードとおしゃれな浮き球での相手の裏を狙ったパスで、相手のGKや最終ラインに脅威を与えていました。激しく相手に襲いかかる選手が多い中、チームとしてのサッカーにいいアクセントをつけてましたし、それでいて同校の選手らしい強さも兼ね備えた、派手さはないも最も光った選手の一人と思います。

西村11左MF:相手に寄せられた中でも低くて速いグランダーのクロスを上げることができ、相手に脅威を与えていました。

林8右FW:とにかく人に強く複数の選手に囲まれても強引にこじ開けゴール前に迫り決定的な場面を作っていました。

菅原9左FW:裏への飛び出しのタイミングと走る姿勢が素晴らしかったです。失点につながるファウルをとられた場面も含めて、攻守に最後まであきらめない姿勢が光りました。

牧野10CFW:J注目のプレーヤーだが今日は目立った仕事はできず。大阪桐蔭の立場で言えば、この選手の動きを封じたことも勝因かと思われる。とはいえ、複数の選手に囲まれてもボールを失わず次につなげる姿には見るべきものがあった。

履正社は他の選手も皆、交代で出てきた選手も含めて皆、プレーに見るべきものがあったと思います。選手層が厚いですね。

※大阪桐蔭

石川22左SB:走る姿勢に見るべきものあり。絶妙なスルーパスも一本通してました。

実井4右CB:高い精度のロングフィードを披露。

黒川2左MF:後半4分、緩急をつけた巧みなドリブル突破から追加点のゴールを決める。

清水8右ボランチ:高いキープ力と足下で巧みに相手からファウルなしでボールを奪う守備が印象に。履正社のパスワークを封じ込めた立役者。後半7分にはゴール正面からのFKで通常、バナナ系のシュートを放つところを意表を突いてグランダーでカーブをかけて右隅へ決めたのは見事だった。

遠藤9左ボランチ:巧みな足下の守備が光り、清水同様、履正社のパスワークを封じた立役者となった。開始1分、先制点のアシストとなる左隅からのグランダーのクロスも見事だった。

伊東6右MF:前半1分にチームを勢いづかせる先制ゴールを決めたがそれ以外にも、同選手らしいトリッキーな動きを駆使したテクニックが光り、まるでボランチのようなタメを作るプレーができていた。守っても足下の守備で相手から巧みにボールを奪い、攻守に光るものがあった。

田村13右FW:ボランチやFWで使われる選手だが、ボールを追いかける姿勢に見るべきものがあった。

今岡?28左FW:初めて見る選手だが、ドリブルでのキープ力に見るべきものがあった。

 

以上です。


男子高校サッカーインターハイ大阪府予選最終順位決定リーグ展望

2015-05-26 19:22:17 | 高校サッカー男子

男子高校サッカーインターハイ大阪府予選は、最終順位決定リーグを戦う4校が出揃いました。履正社が1番強いと目されている今期の大阪の男子高校サッカー。その評判通り、トーナメントでは圧倒的な強さを見せつけた。だが、1番強いと目された履正社が最もくじに恵まれた感もある。同校がリーグ戦で戦う3校は、トーナメントで蹴散らしてきたこれまでの学校よりランクは上。同校の強さが本当に今期の大阪の男子高校サッカー界では別格なのかどうかは、このリーグ戦で答えが出ることであろう。素直に考えれば履正社が1位通過の最右翼で、インターハイ出場をかけた残り1枠を大阪桐蔭と関大北陽で争うがカウンターに活路の桃山学院にも十分チャンスありという見方になるだろうが、一方で、大阪桐蔭と関大北陽が2連勝で最終節を待たずしてインターハイ出場を決めても不思議には思わない。といったとこかと思います。では、第1節から順に、戦いを占ってみたいと思います。

 

※第1節

履正社ー関大北陽

履正社はFW牧野を中心に別格とも思える強さと柔らかさを併せ持ったポゼッションサッカーを展開するが関大北陽もGK17を中心に、なかなか精度の高いポゼッションサッカーを展開する。ここまでの勝ち上がりをみるかぎりでは、どちらも最低1点は奪い、1-1か2-1,はたまたもっと点を取り合う展開が予想される。履正社にウイークポイントがあるとすればディフェンス。相手をファウルなしで綺麗に止めようとの意識が強すぎるのか、相手を見過ぎてやらせすぎて自陣深くまで侵入させてしまうシーンがちらほら見られたのはやや気になった。素直に考えれば履正社だが、名門関大北陽の食い下がりにも期待したい。

大阪桐蔭ー桃山学院

今年も基本はポゼッションサッカーを志向する大阪桐蔭に桃山学院がカウンターで応戦といった図式か。大阪桐蔭は東海大仰星との試合で、守りを固める相手の崩しに課題を残しただけに、同じように守備を固めてくる桃山学院からは1点とれるかどうかといったところか。この試合の焦点は、大阪桐蔭が桃山学院のカウンターを封じる事が出来るかかと思われる。桃山学院は格上と見られた阪南大高戦で、実際にそういう強さを見せつけられながら、カウンター2発で強敵を撃破し、阪南大高がリーグ戦に進むのではとの予想を覆して、最終順位決定リーグ進出を決めた。だが大阪桐蔭はGK上田を中心にディフェンスは固く、阪南大高のようにガツガツ前に出てくるサッカーではないだけに、カウンターがはまりづらい相手とも言える。大阪桐蔭としては攻めてるときにむやみに前に出すぎず、リスクマネジメントをしっかり行うことが必要になる。

※第2節

履正社ー大阪桐蔭

履正社ー関大北陽同様、双方1点は奪う、1-1,2-1,それ以上の点の取り合いといったところだが、点の奪い合いになれば得点力では履正社か。大阪桐蔭としてはGK上田を中心に失点1点以内に抑えることが勝利への条件かと思われる。素直に考えれば履正社だが、大阪桐蔭の奮戦にも、期待したい。

桃山学院ー関大北陽

桃山学院が守備を固めてきたとしても、関大北陽が1点は奪うことが、これまでの戦績から予想される。桃山学院がカウンターで関大北陽のディフェンスを崩すことができるかが焦点だが、GK17を中心にポゼッションサッカーを展開する関大北陽はむやみに前に出てくるサッカーではないだけに、桃山学院のカウンターはここでも決まりにくい。関大北陽やや優位と予想されるが、桃山学院の健闘にも期待したい。

※最終節

履正社ー桃山学院

ポゼッションサッカーの履正社がボールを支配し、桃山学院が受ける展開が予想されるが、履正社の攻撃の迫力は大阪桐蔭、関大北陽の比ではない。桃山学院が果たしてどこまで受けきれるか。桃山学院は引き分けがせいぜいかと思われるが、強い履正社になんとか食らいついていきたい。

大阪桐蔭ー関大北陽

共にしっかりしたGKを中心にポゼッションサッカーを展開、似たもの同士の対決となる。共に1点は奪う展開が予想される。この試合がインターハイ出場の雌雄を決する試合になっていることも十分に考えられ、よりスリリングな展開、はたまた得失点差も絡んだ神経戦になることも予想される。

 

以上です。


5月24日 大阪桐蔭 東海大仰星 大阪産業大付属 関大北陽

2015-05-24 08:02:26 | 高校サッカー男子

※大阪桐蔭

先日とは違い前半からボール、ゲーム共に支配。こうしてうまくいくと良くも悪くも安心感が生まれるのか軽微なミスが徐々に目立つようになり徐々にリズムが失われていく。後半相手が前半より前に詰めてくるとポゼッションではなく蹴飛ばす場面も目立つように。相手は前に詰めているだけでプレスが激しいわけではなかったので、ここはこれまでどおりつなぎの意識で進めた方がよかったかなと思いました。こうして自ら自分たちのつなぎのサッカーを手放してしまったがためになかなか前にボールを運べなくなり、時間が経てばたつほど流れが相手にわたり決定的なピンチもしばしば。その中で最終ラインとキーパーは序盤を除いては大半集中して守っていたとは思いますが、一方で完全に崩されキーパーのナイスセーブ頼みな側面もまだまだ目立ちましたし、後、CKの守備の際、ボールに集中しすぎて裏の逆サイドのケアができておらずに決定的なピンチを何度か招いていたのが反省点として残ったかと思います。相手はそこを見抜いているように見えました。今日は勝つ流れになりながら、後半自ら相手にリズムをわたすような、まるで先週の近大付属と同じ失敗をして、危うく負けるとこでしたが、近大付属戦同様、内容的には課題が多いもPKとはいえ勝ちを拾って2年連続最終順位決定リーグ進出。素直に考えれば2位に入れるかどうかレベル。今日の試合で、相手が守備の意識を高く戦ってきたときの攻撃に課題をのこす。初戦の相手桃山学院はそうしたサッカーをしてくるチーム。課題をいかに修正できるか。初戦からいきなり問われてるのかもですね。2010年新人戦以来勝利がなく、その間負けたら全国への道が閉ざされる試合でことごとく煮え湯を飲まされてきた相性の悪い相手に5年ぶりに勝利。これを勢いに変えられるかですが、現役世代はあまり意識してないかもですね。後、今日もサッカーが小さく細かくなってしまったことも無得点の要因。プリンスリーグ初戦のように、もっとワイドにダイナミックなポゼッションサッカーを心がけたい。サイドチェンジの回数をもっと増やしたいですね。

※東海大仰星

仰星と言えばドリブルというイメージがなぜか昔からあるのですが、今回も同様の印象を持つ。自陣ではシンプルに蹴っ飛ばして前線の選手の鋭いドリブル突破からゴールを襲うっていう実際はどうかわかりませんが私が例年、同校のサッカーに対してもっているイメージと似たような印象を今日ももつ。強敵大阪桐蔭を追いつめましたが攻撃はやや個人技頼みの感が。今後はチームとしてのサッカーにいかに磨きをかけるかだと思います。特に攻撃面にそう感じました。それにはまず、全体的な底上げが必要かもですね。PKまで追いつめるものの4-5で惜敗。一人目が止められたのが致命傷になったのですが他にも危ないのがあり、ゲーム中もシュートの精度が今ひとつでしたので、キックの精度を上げることが、まずは課題なのかもですね。後ディフェンスでも、前に詰めた時はもっと激しく寄せないと相手は却ってつなぎやすくなります。前に詰めた以上は激しくいくという心掛けも今後大事になってくるかとおもいます。

※大阪産業大付属

何度目かの観戦ですが、今日も、最初に見たときよりキーパーからのつなぎの意識の強いサッカーをしていたと思います。

※関大北陽

伝統校のかつての激しさを想うと、選手の体つきなど小粒になったなぁとみてましたが、チームとしてのサッカーにはなかなか見るべきものがありました。前線のパスワークの速さ鋭さ、そして往年の同校らしい攻守の激しさなど、見るべきものがありました。最終順位決定リーグに見事終盤のPKで進出、素直に考えれば履正社が一歩抜けてることが予想されるリーグ戦ですが、それ以外は混戦のため、同校久々のインターハイも十分チャンスあるかと思います。初戦いきなり履正社ですが、なんとか乗り切りたいですね。

 

イチオシプレーヤー

※大阪桐蔭

GK上田1:今日もファインセーブと正確なロングキックを披露。PKも一人目止めて同校久々のPK勝利をたぐり寄せる。

左SB黒川2:途中から2列目に。柔らかいタッチのドリブルでゴール前に切れ込む。

右MF伊東6:昨年を思い出させるテクニックで敵陣で相手を翻弄。後半途中交代はフィジカル面の課題からくる守備の不安からか。この選手が退いたことにより得点の匂いが減り、流れが相手に。基本大勢決しない限りはピッチにいてほしい選手のため、やはりフィジカルが課題。

左MF川辺11:今日も体の強さと接点の攻防での体の入れ方など巧さを見せる。やはりこの選手はFWで見たい。後半はあまり目立たなくなり途中交代。この選手が下がったこともまた、得点の匂いを消した。

FW出原18:今日も先日同様、前線で強さ、泥臭さを見せる。

※東海大仰星

7,8,9,10,14あたり:皆、同校の選手らしく鋭いドリブルを見せていたように思いますが、7番の、ボランチだったか忘れましたがとにかく7番の選手が前線で緩急で相手を翻弄していたのが異彩を放っていたように思います。それだけに、この選手が敵陣で相手に怖さを見せた直後に交代はもったいないなぁと思いながら見てました。もちろん、選手交代は監督の判断が1番正しいに決まってるのですが😊。

※関大北陽

GK17番君:ロングキックの精度が高くポゼッションサッカーの起点として機能していた。この選手がいれば、相手も前からプレスをかけにくいため、ポゼッションサッカーもやりやすいかもですね。

FW10番君:前線での速さ鋭さ強さ激しさを攻守に存分に見せ、怖さを相手に十二分に与え、同校の選手らしく泥臭く存在感を示す。だがそれは一方で諸刃の剣。確か終盤イエローカードもらっていたように思う。この選手がいるといないとでは大違い。自身が代えが効かない選手だという自覚をもって、今後はクレバーさも身につけたい。

 

以上です。


5月17日 阪南大高 桃山学院 履正社 賢明学院 大阪桐蔭 近大付属

2015-05-17 08:26:07 | 高校サッカー男子

※阪南大高

個々の強さでは明らかに勝っていたが、ゴール前の集中力の差で敗れる。開始早々の失点は相手が左サイドを駆け上がるも自軍の選手もしっかり詰めていたことからクロスは上がってこないだろうと思ってしまったのかフリーで相手にヘッドを許してしまう。後半同点に追いついた後再び勝ち越されたシーンもゴール前の混戦で競り負けてのもの。今後そこらをもっとしっかりやっていけば、本来はもっと上位に顔を出すチームと思われる。プリンスリーグでは序盤連勝もここのところ勝てずでインターハイ予選を迎える。この大会にうまく調子をもってくることができなかったのかもですね。

※桃山学院

個々の強さ巧さ速さでは明らかに劣っていたがチームとしてのサッカーの方向性がはっきりして見えた分勝り勝利。個々で勝負すると負けるから、一人一人が球離れを速くし、縦に速くカウンターでという方向性がはっきり見えたことが勝因かと思われます。キーパーはほとんどがパントキックで前方に蹴っ飛ばしてましたので、つなぎというよりは手数を少なく縦に速くって感じかと思われます。

※履正社

例年どちらかと言えばフィジカルを前面に押し出した縦に速く強くって感じのサッカーだが今年はキーパーからのつなぎを意識したポゼッションサッカーを志向し強さだけでなく柔らかさも感じた。それでいて個々のフィジカルも素晴らしく強さ速さも例年以上の水準。攻撃に関しては完璧と言ってもいい内容で、これぞプレミアってものを見せてくれたと思います。気になったのがディエンス。ファウルなしで奇麗に足元で止めようとの意識が強すぎるのか割と相手にやらしてしまってました。ここらがプレミアで失点が多く未だ勝利がない要因かと見てました。とはいえ、現状、大阪の高校サッカーでは単独トップをいく存在であることに間違いなく、ちょっと今までの大阪の高校サッカーでは見たことないレベルのサッカーを見た感じがしましたが気になったにが得点しても淡々としすぎて見えたところ。それが時にプレーの軽さにもつながって見えました。現状大阪で最も強いと目される同校がインターハイ予選で最もくじ運に恵まれ最終順位決定リーグ進出はほぼ確実で、本当の意味での大阪の強豪と相まみえるのはリーグ戦になってから。今日見る限り大阪桐蔭、後敗れましたが近大付属、阪南大高は同校と五分とは言えずも食らいつく力はあると感じました。今まではやりたいようにやらせてもらえてましたがそうはさせてもらえなかった時に、それでも相手をねじ伏せることができるのか。それとも手こずってしまうのか。履正社が本当に大阪の高校サッカーでは頭一つ抜け出た存在かどうかは、そうした学校と相まみえた時に、現状の答えがでると思います。とはいえ素直に見れば、現状の大阪の高校サッカーでは、1番のサッカーをしていたと言うべきと思います。キーパーの資質も高いのでインターハイや選手権を予選も含めて勝ち抜くトーナメント向きな要素も兼ね備えているため、インターハイや首都圏開催になった選手権で大阪初の全国制覇の夢も現実味を帯びさせるチームの出現だと思います。

※賢明学院

ハイレベルなサッカーを展開する履正社の前に、チームとしては何もさせてもらえなかった感じでしたが個々には光るものもあったと思います。前線の選手のテクニックにはみるべきものがありました。 

※大阪桐蔭

前半は0-1とビハインド以上にチームとしてのサッカーで負けてる感じだったが後半は前半よりも前からプレスをかけて相手のポゼッションサッカーを封じたこと、なりふり構わぬ選手交代と、後、相手より走り勝った事が逆転勝利の要因かと思われます。選手交代に関しては最初は不発でしたが後半途中、それまで左の2列目で使っていた川辺11をFWで起用。これが当たり直後に同点。やはりこういう巧い速いだけでなく体の強い選手は基本中央で使うべきと思います。走りに関しては、プリンスリーグ序盤は球際すぐにあきらめてしまってましたが、今日は最後まで泥臭く追いかけることができていたと思います。それが、後半残り10分での勝ち越しゴールにつながったと思います。ゴール前クロスが逆サイドに流れてしまい、プリンスリーグ序盤ならそこで終わりのところ懸命に追いかけ追いつき無理な体勢からでもなんとか再びクロスを上げたことが、清水8のヘッドでのゴールにつながりました。ただ、勝つには勝ちましたが反省点も多く残ったかと思います。前半の失点は自陣深くに攻め込まれるもボールをサイドに追い払ったことで安心したのか再びクロスをあげられたことに対応できなかったことによるもの。ここらプリンスリーグ序盤からの課題であるディエンスの集中という点でまだまだということかと思われます。近大付属がグランドをワイドに使ったポゼッションサッカーを展開していたのに対し、大阪桐蔭は細かいパスワークに終始してしまい、プリンスリーグ初戦のように相手の目線を振り回すようなダイナミックパスワークができず、ゴール前でも小さなプレーばかりでいくら攻め込んでも相手に脅威を与えることができず。一方相手は2度3度と大阪桐蔭に脅威を与えており、前半もっとやられていてもおかしくなかったと思います。とはいえ、負け試合を突破したことは大きい。リーグ戦進出へ向けて勢いがついたことと思われます。

※近大付属

 1点先制した前半は素晴らしいポゼッションサッカーが出来ていたと思います。グランドをワイドに使って相手に的を絞らせず、最終ラインから前線に精度の高いロングフィードも効果的でした。ですが後半、キーパーのゴールキックがほとんどが単純なパントキックに終始してしまう。相手が前半よりも前からプレスをかけてきたせいか、体格で勝る分、フィジカルを前面に押し出してぶつかっていきパワー勝負に持ち込んだ方が効果的と考えたのかどうかはわかりませんが、とにかく前半うまく機能していたポゼッションサッカーを自ら変えてしまったことがあだとなり、逆転負けを喫する要因となったかと思われます。縦に速いサッカーはより多くの運動量が求められるため体力の消耗も激しく、今日のような暑く陽射しのきつい日ではなおのことで、それが終盤、最後までポゼッションサッカーを貫いた大阪桐蔭に走り負ける要因になったかと思われます。終盤は明らかに足が止まってました。もし相手の前線からのプレスが原因でサッカースタンスを変えたのだとしたら、同校の最終ラインの選手はそうした中でも正確なロングフィードができる選手を揃えていただけに、もったいないチーム選択だったと思います。とはいえ、敗れはしましたが、履正社に対抗できる学校の一つという意味で、存在感は十分に示したかと思われます。この悔しさが、プリンスリーグや冬の選手権予選に向けて肥やしになるとよいですね。

 

大阪桐蔭と近大付属の試合は、プリンスリーグで共に調子を上げてきた状態で行われたせいもあり、好ゲームとなりました。前半は静かに、後半は激しい攻防で見応えある試合となったと思います。前半はプリンスリーグ同様、近大付属が押し気味に試合を進めましたが、後半大阪桐蔭がなりふり構わず勝ちにいったことが、プリンスリーグとは違った展開になった要因と思います。

イチオシプレーヤー

※阪南大高

左MF奥村君14:プリンスリーグと同じ背番号なら奥村君、体型的にもそうかと思われます。今日も前線で相手に恐さを与えてましたがプリンスリーグとちがってこの選手をサイドで使ったこと、攻撃が右サイドからのが目立ったことが、チームとして相手に怖さを与えきれなかった要因かと思われます。速い巧いだけでなく強い選手は基本、中央で起用するべきと思います。

※桃山学院

左FW10番君:個々の強さで相手に劣る選手が多い中、この選手はフィジカル、速さ、テクニックで相手に負けず。開始早々の先制点は左サイド相手に詰められた難しい体勢の中で上げられたもの。きっちり見てなかったので誰か分からなかったのですが、この選手、その後も左サイドに広がるようなプレーを見せるなど、その後のプレーからしても、おそらくこの選手のクロスだったのだと思います。桃山学院はチームとして球離れの早いシンプルなサッカースタイルと、この選手などの個人技で番狂わせをおこしました。

MF7番君:ボランチしてたと思いますが時に、ディエンスの裏をついた相手に怖さを感じさせるパスを出していました。この選手も強さで屈強な相手に負けてませんでした。

GK1番君:身体的に特別秀でたものは感じなかったが、シュートなどボールに対しての飛び出しのタイミングなど、セービングの基礎がしっかり出来ているように見えた。

※履正社

FW10番牧野君:鋭く精度の高いFWが印象に。バナナシュートっていうよりはそれよりも鋭い軌道を描き、壁のわずか頭上からストンとまがりおちて地面に鋭く叩きつけられるかのごとき鋭さでした。それがしっかり枠を捉えるのですから、相手、特にキーパーにとっては非常に脅威ですよね。今までの大阪の高校サッカーではちょっと見たことないようなシュートでバナナシュートというよりは鋭利な刃物で切り裂いたようなシュートだったと思います。この選手、他にも終始、随所に見るものを感嘆させるプレーを次々と繰り出していたと思います。

GK1番君:大柄でGKとして雰囲気があり、パスサッカーの起点として、すばやい判断でDFにボールを預けてました。キックの精度も高かったと思います。

履正社は他の選手も皆、イチオシプレーヤー。

※賢明学院

FW10番君と11番君:チームとしてなにもさせてもらえない中、この二人の選手の前線での突破など、そのプレーには見るべきものがありました。

※大阪桐蔭

GK上田君1:今日もポゼッションサッカーの起点として優れた判断力とロングキックの精度の高さを見せていた。

FW出原君18:プリンスリーグと登録同じなら出原君。前半はFWとして最後までボールに食らいつくしぶとさを見せる。後半は右サイドの2列目で左サイドからのクロスが右サイドに流れたところを諦めず拾って難しい体勢からクロスにつなげて逆転ゴールをアシスト。体の強さが印象に残った。

右MF伊東君6:今日はテクニックで存在感を示したが、今後の課題はフィジカル強化。

左MF川辺君11:今日は左MFでの先発で、そこでも存在感を見せていたが、後半途中からFWにまわったことで、彼の存在感がさらに増し、それがチームとしての怖さにもつながり、相手に脅威を与えてました。やはりこういう、強さが前面に押し出た巧くて速い選手は、中央で起用するべきと思います。

FW清水君8:前半はボランチでの起用だったがディエンス面であまり機能せず突破されるシーンが目立つ。後半FWにまわったことにより下級生の時からのこの選手の特徴である、最後までしつこく泥臭く相手を、ボールを追いかける姿と小柄ながらフィジカルの強さを発揮し、決して精度の高いクロスではなかったが体を反り返さんばかりに高く飛んで勝ち越しゴールをヘッドであげる。元々強さが目立つ選手だが、場数を踏むにつれおしゃれなプレーが目立つように。ですがこの選手の魅力はあくまで泥臭い強さだと、改めて感じました。

※近大付属

MF岸本君10番:プリンスリーグと登録同じなら岸本君。プリンスリーグでの大阪桐蔭戦では印象に残ってませんでしたが、今日は左サイドを再三にわたりかけあがり、そのスピードで相手を再三にわたり置き去りし、ゴール前に再三にわたり切れ込み決定的な場面をしばし演出。相手に終始脅威を与えており、光るものがありました。

近大付属は他にも光る選手がいましたがとりあえず以上です。

 

※現状大阪のトップをいくのはやはり履正社。最大の売りは攻撃力。大阪の学校相手なら、どこが相手でも2点以上とるでしょう。ここに勝つには2点以上とって点のとりあいに持ち込むことができるかどうかだと思います。でもそれってサッカーにおいては、1点勝負に持ち込む以上に難しい限定された勝ちパターンだと思います。野球でもそうですが、自分たちより強い相手に勝つのに、ロースコアに持ち込むより、点のとりあいに持ち込んで勝つことのほうが基本難しいと思います。

 

以上です。