じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

第101回全国高校ラグビー大会での大阪桐蔭

2022-01-04 11:30:08 | 高校ラグビー
2回戦の札幌山の手戦はノーシード相手に手こずりましたが内容は良かったと思います。3回戦の京都成章とのBシード同士の戦いでは相手より先に前に出る姿勢、この差でまず後手を踏んで見えました。成章があたりにきて大阪桐蔭が受ける。この図式でありながらあたりの強さでは負けていなかっただけに、大阪桐蔭も負けじと前に出ることが出来ていれば再三喰らったターンオーバーを逆に喰らわす事も出来たかと思われます。こうした中でも密集からの素速い球出しは出来ており、もう少し相手から離れてグランドを左右に広く大きく使った展開ラグビーも出来たかと思われトライも4,5個はいけたかと思われたのですが、初戦同様近場での戦いにこだわってしまい、それが立ったままでの展開にもつながりトライはおろかそのチャンスにもなかなか恵まれずに終わってしまった事ももったいなく見えました。それでも押され気味でこらえていたのですが試合の勝敗を大きく左右する事になって見えたのが先制のPGの場面。ゴール正面でしたので分からないでもないですがあそこはトライを狙いにいくべき場面に見えました。先制点を捕れたはいいがPGを選択した時の選手の表情も含めて相手に見透かされてしまい、俄然自信を持たせることにつながってしまい以降終盤まで相手ペースで試合が進んでしまうきっかけになって見えました。逆に相手が終盤突き放しにかかる場面でもPGを選択したことが、大阪桐蔭が息を吹き返しあわや同点まで追い上げるきっかけにもなったことからも、PGの3点というのは極力狙いにいくべきではなく、狙いにいくときは大学選手権の京産のように毅然として相手を認めた上でいくべきかと思われます。どんなにキツくても顔に出さない。相手をよく見て瞬時に的確なゲームプランを立てる。新チームが全国制覇する上では現3年生のように全国制覇するだけの地力をつけた上で、上記も必要になってくるかと思われます。3年生世代は最後は悔やまれる敗戦になりましたがそれも地力はあった証拠。個々にも強い選手が多いため大学、さらにはその上での活躍を楽しみにしたいと思います。