じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 大阪産業大付属 大阪朝鮮 同志社香里 常翔学園 東海大仰星

2018-11-18 10:04:34 | 高校ラグビー

✳FW

体格

大阪桐蔭:一列目はあんこ型揃いなどしっかりした体格の選手が多く感じたこれまでの印象から変わらず。ロックがやや細いのはラインアウトなど他の側面から観てるとむしろ効果的に見えるとの半年前の印象と変わらず

大阪産業大学付属:あんこ型揃いの一列目など、体格に穴なしという半年前の印象に比べ、第3列がやや線が細く見えたのが気になりました。

大阪朝鮮:大型でサイズに穴なしという半年前の印象より、こちらも第3列がやや線が細く見えたのが気になりました。ただ、前五人は迫力がありました。

常翔学園:第三列がやや細く見えるという半年前と印象変わらず

東海大仰星:半年前に観たときは線の細い選手が目立った感じもあったが、この日は特に前5人の迫力は圧巻のものがあった。

 

スクラム

大阪桐蔭:半年前はメンバーによって圧せたり圧せなかったりと不安定だったがこの日はメンバー代わっても終始圧せておらず、やや圧力を受けていた場面もあり、全国制覇に向け、やや課題、不安が残ったかも知れません。

大阪産業大学付属:半年前は全国クラスの大型FW相手互角にに渡り合ってましたが、この日はその日以上にやや勝ってさえ見えました。

大阪朝鮮:半年前同様、安定して相手より勝ってました。

常翔学園:いつみても今期はスクラムが強いという半年前の印象は、仰星のような全国クラスの大型FW相手でも変わらず。見た目のサイズで劣りながら、相手より低く速く鋭く当たることができてました。

東海大仰星:体格互角になるとかなり負けて見えたのが気になった半年前から変わらず。体格で勝っていながら終始マイボールで押し込まれてました。

モール、ラック

大阪桐蔭:半年前同様、ロックの選手がしっかりと柱になってました。自陣で踏ん張るモールラックはその場面そのものがなかったのも、半年前同様。

 大阪産業大学付属:大型FW相手に自陣で押し込まれるとひとたまりもなかった半年前と残念ながら印象変わらず。敵陣で押し込む機会を一度も作ることが出来ず。

大阪朝鮮:半年前同様、押し込むモールには良いものを見せる。踏ん張るモールは見る機会なし。

常翔学園:半年前同様、印象ありません。

東海大仰星:半年前まで同様、モールラックの印象そのものがありません。

 

集散の速さ

大阪桐蔭:決して遅いわけではなく速いのですが、選抜の頃ほどそれが分かりやすく目立たなく見えたのは半年前同様。ですが決してマイナスな印象はもたず。

大阪産業大学付属:全国大会を目指すなら、もう少し速さが必要かもという新人戦の頃よりは速くなっていたように感じた半年前と印象変わらず。

大阪朝鮮:至って普通で高いレベルを目指すのなら課題かもという3月から印象変わらずも、それまでよりは速さも感じられるようになったと半年前は思いましたが、この日はどちらかというと3月の時の印象に近い感じが。

常翔学園:及第点のものはありますが例年ほどではないという半年前の印象から激変、全国クラス、いや全国的に見てもこんなに速いチームいるのかというくらい、ちょっと怖いくらいに、見事な集散でした。

東海大仰星:新人戦、近畿大会と経るにつれ、仰星らしい姿に近づいて見えたというこれまでの印象がさらに強まった半年前同様、こちらも全国的に観ても出色の速さがありました。ただ、相手がさらに凄かったということかと思われます。

 

✳BK

体格

大阪桐蔭:しっかりした体格の選手が多い印象はこれまでと変わらず。CTB高本選手12が、半年前より明らかに骨太になっていたのが印象に残りました。

大阪産業大学付属:総じて華奢に感じたという新人戦の頃よりは、各選手体格しっかりしていたかも知れないと半年前には思いましたが、この日観ると、やはり華奢な選手が多かったように思います。

大阪朝鮮:全体的に線の細い選手が多く見えた3月より、個々の体格が随分しっかりして見えたようにも半年前には思いましたが、この日観ると、やはり線の細い選手が多く感じました。

常翔学園:半年前同様、線の細い選手が多かったです。

東海大仰星:半年前同様、線の細い選手が多かったです。

 

展開力

大阪桐蔭:半年前同様、前半は同校歴代屈指かと思われるのがこれまでの印象ほどの動きが見られず後半徐々にそれが戻ってきた感じでした。ただ、力の差がある相手に、着々と展開を重ねてる感があり、強さを十分に感じさせるものがありました。

大阪産業大学付属:なかなかのものがあったという新人戦の時以上に、巧みさだけでなく、速さもあったという半年前同様の展開ラグビーを見せてましたが、相手にじっくり見られてからは、一歩二歩はいけても、それ以上は難しくなってました。

大阪朝鮮:山なりのパスが目立つなど全国クラスのことを考えると物足りないものがあり、今後の課題かも知れませんという印象からさほど変わりませんでした。

常翔学園:例年ほどではなさそうという3月から印象は変わらずという半年前から印象が激変、全国クラス、いや全国的に見てもこんなに速いチームいるのかというくらい、ちょっと怖いくらいに、見事な展開でした。

東海大仰星:新人戦、近畿大会と経るにつれ、仰星らしい姿に近づいて見えたというこれまでの印象同様、見るべきものがありましたが、形成悪くなった終盤は、無理に狙いすぎて雑になり、ダメを押されるはめになってました。

 

タックル

大阪桐蔭:これまでのような目立った印象はありませんでしたが、半年前にトリッキーなハンドリングラグビーを展開する相手に前にギャンギャン行き過ぎて裏を突かれてトライを重ねられた時と同じ相手だったこともあり、そうした相手にその時と違い、組織でしっかりとブロックを作って見えたせいもあったと思います。マイボールスクラムが多く、数えてませんが相手がノックオンが多かった印象もあり、しっかり相手に刺さる事は出来ていたのだと思います。

大阪産業大学付属:この日は特に印象ありません

大阪朝鮮:特別印象はありません

常翔学園:3月はやや物足りなく見えましたがこの日はあたり勝つ場面が目立っており、3月よりよくなった点かも知れないという半年前の印象からさらに凄まじくなって見えました。

東海大仰星:低く鋭く刺さっていたという半年前からさらに鋭さが増していたように見えます。相手がノックオン多く見えたことにも表れていたと思います。

 

大阪桐蔭:歴代で最も、冬の全国で優勝が期待できるチームかと思われるという印象は変わりません。春はディフェンスに課題が残って見えましたが、半年経って改善されて見えました。相手をよく見ることが出来るようになって見えました。FW.BK共、まるでサッカーの如くポジションを試合の中で流動的に各選手移して見えたのは、これまでもそうだったのかも知れませんが、それまで印象にあまり残らなかった事でした。SOのレギュラーを勝ち取った嘉納選手のプレースキックは精度が高いだけでなく、失敗してもそれでイメージが出来、次に同じ方向から蹴れば難しい角度からでも確実に決めていたあたりに光るものがあり、レギュラーの座を勝ち取った要因のひとつに見えました。CTB高本選手のゲームの中でのキックは陣地など狙いにいくところと無理しないところ等、単にキックの精度が高いだけでなく、抜き差し加減にも感心するものがありました。この抜き差し加減、については、チームとしてのラグビーにも半年前よりずっと、感じられるものがありました。

 

大阪産業大学付属:大敗しましたが全国Bシードの力はあったように思います。大敗は相手が悪かった側面が強いかと思われますが、相手に自陣深くに蹴りこまれ、それを前に運ぼうとしたところを相手に前で潰されと、同じやられ方を終始繰り返しており、相手がやりたいことが早い段階で分かることは可能だったかと思われ、例えばキックゲームを挑むなど、試合中で対策を練ることは出来たかと思われます。そのキックでも、ギリギリを狙う必要のない場面で狙いすぎてチャンスを潰したり、もっとコースを狙うべき場面で大雑把なキックをしてしまい相手にチャンスを与えてしまったりもあり、相手を見る力と試合の中での抜き差し加減が、来期に向けての課題に見えました。

 

大阪朝鮮:Bシードクラスの力はあるかと感じたそれまでの印象と変わらずも、この日はそれを出し切れてないように見えました。このチームはFWを前面に押し出して戦った方がいいように感じた印象も、これまでと変わりません。

 

同志社香里:シードクラスの相手に善戦したと思います。FWだけでなく、BKも全体的に太さを感じる選手が揃ってました。

 

常翔学園:Bシードの力はあるという半年前の印象からぐんと力が増して見えました。例年の速さ鋭さ迫力が身に付いてくるかが飛躍の鍵というのが半年前の印象でしたが、それらを見事に身につけて見えました。体格面にまだ課題が残って見える分、Aシードクラスかと言われれば微妙なものがありますが、久しぶりに全国で期待できるチームになっているかと思います。

 

東海大仰星:Aシードクラスの力を身につけるまでには至っておらず、今はまだ連覇するまでの力は身につけていないように感じた半年前から残念ながら変わることは出来なかったということかと思われます。試合前のアップの姿を観たときは、大きさを感じ、覚醒を予感させて見えたのですが、開始早々に先手をとられ、終始後手に回ったことでパスなど難しくハイリスクハイリターンに過ぎるプレーをやろうとし過ぎて墓穴を掘り、ついには雑なプレーにつながり、最後には大敗につながって見えました。後手にまわった時にいかに冷静に普段通りのプレーをして局面を打開していくかが、来期に向けての課題かと思われます。