大瀬良が今季チーム初の完投勝利

広島 140 110 030 10
ﾔｸﾙﾄ 000 010 000 1
勝利投手：大瀬良4勝2敗
敗戦投手：梅野1敗
本塁打：[広島]エルドレッド5号、會澤2号、菊池5号、バティスタ5号
　　　　[ヤクルト]山田哲9号


　初回に安打と盗塁で1死2塁とすると、2死後に鈴木誠が適時打を放って先制点を挙げると、2回にはエルドレッドがソロ本塁打を放ち、更に3死四球で満塁として菊池が3点適時2塁打を放ってヤクルト先発の梅野をKOしました。
　
　大瀬良は、2回に連打で無死1，2塁のピンチを招くも、後続を断って無失点で凌ぐと、3回には安打と盗塁で1死2塁とされ、上田に右前打を打たれましたが、鈴木誠の好返球により2走山田哲を本塁で刺して失点を免れました。
　
　直後の4回には會澤の本塁打で追加点を挙げると、5回には1死2塁から安部が適時打を放って更に1点を追加して、リードを7点に広げました。
　大瀬良は、5回に山田哲に本塁打を浴びて1点を返されるも、打線が8回2死1塁で菊池の2点本塁打とバティスタの本塁打で追加点を挙げて試合を決めました。
　大瀬良は6回以降はヤクルト打線を1安打1四球に抑えて2塁さえ踏ませず、9回まで投げ切って今季チーム初の完投勝利を挙げました。

　
　投打とも素晴らしい内容の試合で、ヤクルトに完勝しました。まず打線は、初回に鈴木誠の適時打で先制し、2回にはエルドレッドの本塁打で梅野を攻めたてて乱れたところを逃さず、菊池の3点適時2塁打で一気に試合の主導権を握りました。その後もリリーフ陣から中押し、ダメ押しと着実に追加点を挙げて、ヤクルトに反撃の雰囲気を作らせませんでした。
　特に田中は3打数2安打2四球と4度出塁して、3度得点に絡んでいます。田中が出塁することで、好調の菊池、状態の上がってきた鈴木誠らにチャンスを回したことが大きな得点源になっています。
　打線は丸が不在で苦しい状況ですが、田中が打線を牽引してくれれば乗り切れそうですね。　

　大瀬良は、序盤ピンチを背負いましたが、落ち着いて後続を断ち、味方の好守にも助けられて無失点で凌ぎ、5回には山田哲に本塁打を浴びるも、中盤以降は力強い直球に変化球を交えてヤクルト打線を寄せ付けず、9回を7安打1失点で3年ぶりの完投勝利を挙げました。
　開幕直後は不安定な投球が続いていましたが、前回登板から走者を出しても粘り強い投球で最少失点に抑える投球ができています。今日の完投勝利は大きな自信になったと思うので、この状態を維持して不安定な先発ローテをしっかりと支えてほしいですね。