沖縄2次キャンプ第1クール初日は、大瀬良、九里、森下の開幕投手を争う3人が初めてフリー打撃に登板しました。
3人とも韮沢、林、中村健、末包の4人と対戦して、大瀬良は全て直球で41球を投げ込んで最速140kmを計測して、安打性は2本に抑え、16球のファウルを打たせました。
森下も直球のみ41球を投げて最速144kmで、末包に本塁打を浴びたものの安打性の当たりを6本に抑え、九里は43球を投げて、習得中の松坂大輔氏直伝のスライダーも試しながら43球を投げ、本塁打1本を含む安打性の当たりは10本でした。
開幕投手争いを繰り広げる3投手が揃って登板して、九里は結果が伴いませんでしたが、3人とも順調に調整が進んでいるように思います。3人が同じ日に登板したということは、3人は開幕投手争いで横一線であることを示していたと思いますが、その中でも大瀬良の投球内容は素晴らしく、やはり開幕投手最有力候補と感じました。佐々岡監督も、今日の投球を見て、同じように感じたのではないでしょうか。
まだ佐々岡監督は、3人を競わせると思うので明言はしないと思いますが、大本命はやはり大瀬良で決まりと思いますね。
また、今日は黒原、森、松本の新人3投手がシート打撃に初登板して、明暗を分ける結果となりました。
黒原は、打者11人に投げて8安打1四球で2アウトしか奪えずプロの洗礼を浴びましたが、森は打者8人に1安打1四球に抑え、松本は打者7人を無安打に抑えて1三振を奪う完璧な投球で、手応えを得た初実戦となりました。
黒原は、全てクイックからの投球で、打者がタイミングを取りやすく、リリースポイントなども課題だったようで、登板後は、早速、佐々岡監督から指導を受けてフォームの修正に取り組んだようです。佐々岡監督のコメントのとおり、今の段階で課題が見つかって良かったと思います。今ならまだ課題の克服に取り組む時間があるので、しっかりと修正して次回こそは快投を見せてほしいですね。
森は、変化球の精度がいまいちながら、全ての持ち球を駆使し、緩急を付けて内野ゴロを4個打たせたようで、持ち味を存分に発揮しました。また、松本は力強い直球で打者を押し込み、変化球で緩急も付けて外野にすら打球を飛ばさせなかったようです。
まだ打者も調整段階ではあるものの、しっかりとプロの打者を抑えることができたのは自信になったと思います。今日の投球で見つかった課題を修正して、今週末に予定される対外試合でも好投を見せてほしいですね。