俺には姉が2人いる
長女が月奈(偽名)、次女が華(偽名)で年齢は10才と8才離れている
実際俺が小学5年生のときには両方の姉は家から出て一人暮らしを始めたので
一緒に生活していた頃の記憶が殆ど無い
だけども、母曰く俺の世話を一番していたのは2人の姉だったらしい
この2人の役割は別々で月奈の方は俺の母親代わり
まあつまりなんだ、俺を叱りつける役目
そして華の方は完全なお姉さんタイプというのか
俺の相談相手役というかそういうのだ
「じゃあおーみ(俺)は、花美ちゃんと手繋いでね」
と華に言われ手を繋ぐ
商店街まではここから徒歩5分程度で入り口には「~商店街」という看板がある
先ほど準備をしていた時に真輝の靴がなくなったのに気づいたらしく
まず商店街で子供用の靴が売っている場所を探すそうすると商店街なのにその中に
デパートがあったのでそこに寄る事にした
俺は商店街の中にデパートがあるのがちょっと以外だったのだが
商店街ってデパートとかがある場合も結構あるのかな?
ということでかなり大きいショーウィンドウの横にあるこれまた大きい自動ドアを潜り抜け
入ると1回は女性服がメインらしい
デパートの1階というのは俺の中では食料品売り場のイメージが大半を占めるのだが
商店街のデパートなのでかはわからないがこのデパートには食料品が売っていないらしい
そして子供靴が売っていそうな場所をエレベータ近くにある店内案内マップで検索
どうやら4階にあるらしい
皆してエレベータに乗り込み、後ろに乗りたそうな人が居たのだが
(車椅子×2)+(大人3人)+(子供3人)というかなりキツキツな構成を見ると
「あ、いいです。先に行ってください」
という事を言って来たので
「すいません」
と、月奈は言いながらエレベータの閉まるボタンを押す
10秒程度で4階に着くと以外と1階とそうそう変わらない景色が眼前に見える
どうやらここも服がメインらしい
そして月奈は真輝用の靴売り場を探すといい真輝と2人で左側に消えていった
残った俺達はというと適当にこの階を物色しようと適当にぶらつく
服を眺めるのはあまり興味ないので、奥に陶磁器や土産があるのでそこに行く事にする
実はこの旅行で俺はとある人用に誕生日プレゼントなるものを購入予定なのだ
誕生日プレゼントなどをあげるのは人生初めてかもしれない
しかも何を買えば良いのかまるで検討がつかない
迷ってもしょうがないのでなんかいいかんじ、もとい直感で「これだ!」と思ったものを買う事にした
皿、茶碗、コップ、なにかピンとこない
そばに招き猫が置いてある
俺は手にとって裏側を見たりしているとそばに居た花美も同じようにしてくる
だが3才児がこういった陶磁器を手に取るのは非常に危険だ
落とす、という動作は子供の専売特許であるからして
そばに居た華は
「花美ちゃん触らんといて」
とやんわり叱る
「・・・」
一瞬、華の方を見るが聞こえないふりをして触り続ける
「花美ちゃん触らんといてって言ってるでしょ」
徐々に声色に変化が出始める
なかなかどうして、俺が止めるまで止めないつもりなのかと思ったので
俺はそこを後にする
暫くすると花美は止めて華の場所に戻るがどうやらまだお叱りの途中の用でなにやら言われている
俺は特に興味も示さず自分の思い思いの行動に出ていた
・・・・ここには俺(もとい上げる人)が気に入る(りそうな)ものは無い事を確認し月奈の元に戻る
するとどうやらそこはベビー商品のテナントらしく
ガキっぽい商品がやたらに置いてある
バナナの皮の帽子とかリンゴ、イチゴの帽子
典型的な幼稚園児が着るような俺の顔ぐらいしか入らない服
俺の手の指4本入れば良いような靴、などなど
俺にはそういう御趣味は無いので特に何も思わないけどな
思いついたように俺が村正に
「これとこれとこれ、なに?」
という問題を提出
村正は左から
「バナナ、リンゴ、イチゴでしょ?」
と答えを返してきた
「ぶぶー、これリンゴじゃないで」
俺はとある思い付きをしたので意地悪をする事にした
「は?じゃあなに?」
という質問に対して
「これトマトやで」
と、返す
実際微妙だった、大概イメージ上のリンゴは天辺に茎と1枚の広葉がついている
このリンゴはまさにそれだけが唯一最大のリンゴを成しえるシンボルで、これがなければ
どうみてもトマトにしか見えない
「どう見たらこれがトマトなの?」
というので
「じゃあこれがリンゴって何で分かるん?」
と俺が返すと
「だってここに葉っぱがあるし」
「葉っぱがあれば何でもリンゴなん?」
「いや、違うけど・・・」
少し困り始めてきた、我ながら類稀なる才能だな
「ほらみろ、やっぱりトマトやん」
「でもこれは絶対リンゴ!」
「トマト」
「リンゴ」
「トマト」
「リンゴ」
「トマト」
「リンゴ」
「トマト」
「もうどっちでもいいよ」
先に折れた方が負けというのは大概あっている、とおもう
俺の勝ちだ
長女が月奈(偽名)、次女が華(偽名)で年齢は10才と8才離れている
実際俺が小学5年生のときには両方の姉は家から出て一人暮らしを始めたので
一緒に生活していた頃の記憶が殆ど無い
だけども、母曰く俺の世話を一番していたのは2人の姉だったらしい
この2人の役割は別々で月奈の方は俺の母親代わり
まあつまりなんだ、俺を叱りつける役目
そして華の方は完全なお姉さんタイプというのか
俺の相談相手役というかそういうのだ
「じゃあおーみ(俺)は、花美ちゃんと手繋いでね」
と華に言われ手を繋ぐ
商店街まではここから徒歩5分程度で入り口には「~商店街」という看板がある
先ほど準備をしていた時に真輝の靴がなくなったのに気づいたらしく
まず商店街で子供用の靴が売っている場所を探すそうすると商店街なのにその中に
デパートがあったのでそこに寄る事にした
俺は商店街の中にデパートがあるのがちょっと以外だったのだが
商店街ってデパートとかがある場合も結構あるのかな?
ということでかなり大きいショーウィンドウの横にあるこれまた大きい自動ドアを潜り抜け
入ると1回は女性服がメインらしい
デパートの1階というのは俺の中では食料品売り場のイメージが大半を占めるのだが
商店街のデパートなのでかはわからないがこのデパートには食料品が売っていないらしい
そして子供靴が売っていそうな場所をエレベータ近くにある店内案内マップで検索
どうやら4階にあるらしい
皆してエレベータに乗り込み、後ろに乗りたそうな人が居たのだが
(車椅子×2)+(大人3人)+(子供3人)というかなりキツキツな構成を見ると
「あ、いいです。先に行ってください」
という事を言って来たので
「すいません」
と、月奈は言いながらエレベータの閉まるボタンを押す
10秒程度で4階に着くと以外と1階とそうそう変わらない景色が眼前に見える
どうやらここも服がメインらしい
そして月奈は真輝用の靴売り場を探すといい真輝と2人で左側に消えていった
残った俺達はというと適当にこの階を物色しようと適当にぶらつく
服を眺めるのはあまり興味ないので、奥に陶磁器や土産があるのでそこに行く事にする
実はこの旅行で俺はとある人用に誕生日プレゼントなるものを購入予定なのだ
誕生日プレゼントなどをあげるのは人生初めてかもしれない
しかも何を買えば良いのかまるで検討がつかない
迷ってもしょうがないのでなんかいいかんじ、もとい直感で「これだ!」と思ったものを買う事にした
皿、茶碗、コップ、なにかピンとこない
そばに招き猫が置いてある
俺は手にとって裏側を見たりしているとそばに居た花美も同じようにしてくる
だが3才児がこういった陶磁器を手に取るのは非常に危険だ
落とす、という動作は子供の専売特許であるからして
そばに居た華は
「花美ちゃん触らんといて」
とやんわり叱る
「・・・」
一瞬、華の方を見るが聞こえないふりをして触り続ける
「花美ちゃん触らんといてって言ってるでしょ」
徐々に声色に変化が出始める
なかなかどうして、俺が止めるまで止めないつもりなのかと思ったので
俺はそこを後にする
暫くすると花美は止めて華の場所に戻るがどうやらまだお叱りの途中の用でなにやら言われている
俺は特に興味も示さず自分の思い思いの行動に出ていた
・・・・ここには俺(もとい上げる人)が気に入る(りそうな)ものは無い事を確認し月奈の元に戻る
するとどうやらそこはベビー商品のテナントらしく
ガキっぽい商品がやたらに置いてある
バナナの皮の帽子とかリンゴ、イチゴの帽子
典型的な幼稚園児が着るような俺の顔ぐらいしか入らない服
俺の手の指4本入れば良いような靴、などなど
俺にはそういう御趣味は無いので特に何も思わないけどな
思いついたように俺が村正に
「これとこれとこれ、なに?」
という問題を提出
村正は左から
「バナナ、リンゴ、イチゴでしょ?」
と答えを返してきた
「ぶぶー、これリンゴじゃないで」
俺はとある思い付きをしたので意地悪をする事にした
「は?じゃあなに?」
という質問に対して
「これトマトやで」
と、返す
実際微妙だった、大概イメージ上のリンゴは天辺に茎と1枚の広葉がついている
このリンゴはまさにそれだけが唯一最大のリンゴを成しえるシンボルで、これがなければ
どうみてもトマトにしか見えない
「どう見たらこれがトマトなの?」
というので
「じゃあこれがリンゴって何で分かるん?」
と俺が返すと
「だってここに葉っぱがあるし」
「葉っぱがあれば何でもリンゴなん?」
「いや、違うけど・・・」
少し困り始めてきた、我ながら類稀なる才能だな
「ほらみろ、やっぱりトマトやん」
「でもこれは絶対リンゴ!」
「トマト」
「リンゴ」
「トマト」
「リンゴ」
「トマト」
「リンゴ」
「トマト」
「もうどっちでもいいよ」
先に折れた方が負けというのは大概あっている、とおもう
俺の勝ちだ