N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

人探しという名の個人的旅行 in 東京 上京~名古屋駅~編

2010-06-25 10:23:52 | 旅行
「次は終点名古屋ー、次は終点名古屋ー、御降りのお客様は…」

既に起きていた俺は、やる気があるのか無いのか分からない車内アナウンスを聞き流していた
電車がブレーキを始めると周りの人間が次第にドアの前に集まる
俺はドアから一番遠い場所に居たので最後まで立たなかった
ドアが開くと立ち上がり最後尾に並ぶ
ドアの前に並んでいる人たちがペンギンみたいな歩き方でドアから外に出ると
急加速し、思い思いの速さで出口(もしくは入り口)に向かう
俺は近鉄の乗り場の正面にあるJR直結通路に向かう
いちいち出なくても乗換えができる優れものだ
新幹線の切符売り場にある切符券売機の直前で空を仰ぐ
といっても空は見えないが
東京までいくらなのかを確認するために案内板を見た
運賃と特急券を足した値段が「10780円」と書いてある
大体1万円ぐらいを予想していたので特に間違いは無い
タッチパネル式の券売機の前に立ち、直ぐ隣で切符を買っている女性を少し毛嫌いしながら
ボタンを押していく
確か指定席は値段が高かった気がするし、どうせ一人だと自由席でも同じなので自由席のボタンを押す
最終確認画面に到達する、「10780円」だ
「購入」ボタンを押すとこれで新幹線の自由席への鍵を手に入れる
のだが、俺はふと何かの弾みで指定席の方の値段も確かめてみる事にした
ほぼ同じ工程で、ただ一箇所違うのは「自由席」ではなく「指定席」を選ぶ事
指定席ボタンを押して進むと
最終確認画面に到達する、「10780円」だ
(あれ?)
凄まじい既視感の嵐を抑えきれずに深層意識に沈んでいく
確かさっきも全く同じ値段だったような
指定席と自由席って値段同じだったっけ
だがしかし、値段が同じなら指定席でGO
という適当なノリで指定席を購入した
実際のところは分からないが、まあなんでもいい
出てきたのは1枚の乗車券+特急券の効果を併せ持った切符
昔は乗車券と特急券の2枚が出てきたはずなのだが最近は1枚になったのか?

話は変わるが俺は何でもかんでも1つにまとめようとする今の社会の流れが嫌いだ
何でもかんでも1つにまとめるという事は非常に便利なのだが
逆を言えばそれが無くなれば何もできなくなってしまう
故障、窃盗、電力の供給が切れる、事故、置き忘れ
確かに確率は低いが0ではない
この流れは自然界の流れとは完全に違う流れになっている
何でもできる人間もいないし、本当の意味で個が一人で生きていくことはできない
それと極度な自動化も嫌いだ
自動化を進めるということはどんどん人間自体が動かなくなっていくということだ
子供がこける時に手を出さないだのという現象は明らかな自動化社会が原因だろう
そのうち自分は何一つ動かなくても、全て機械がしてくれるという世界ができるのだろうか
その時代に人間の必要性はもう無くなるんじゃないか?
機械が機械を創るなどというふざけた世界にならなければいいが…
いや、もはや半分はそうなっているのか
しかしターミネーターの世界のような事になるとは俺は思えないけども
人間関係だけでも複雑なのにこの上に機械など取り入れたらもう何がなんだか…
脳みそがあんな形をしているのもきっと、脳みそ自身も分けが分からなくて
ぐちゃぐちゃな形になってしまったに違いない

近鉄線から新幹線への直結通路はほぼ一本道なので迷うことが無い
そしてここは名古屋駅の中で最も人口密度が少ない場所の1つ「閑古鳥の喉笛」と呼ばれている
この150mはあろうかという通路で今回は結局誰一人として俺とすれ違う人は居なかった
兎に角、新幹線に乗る前にしなければいけないことが1つある
この気を逃せば俺では到底なし得ない状況が出来上がってしまう
(飯を、飯を調達せねば)

新幹線の中は飛行機の中のように一定間隔で食べものを乗せたカートが行き来する
だが、俺はこの手のものには今まで一度も手をつけたことが無く
呼び止めるという行為は瞬間的に周りの人の意識を俺に集めてしまう
それが例え顔を向けていなくとも他人の意識が瞬間的に俺に集中するのだ
その意識の視線が俺は苦手なのだ
最近やっと飲食店で店員を呼び止める事ができるようになったぐらいだ
ぐちゃぐちゃ書いたが、ただ恥ずかしいだけなのだが

だが安心してくれ、新幹線のホームには売店など捨てるほど設置してあるのだ