N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

山口県10人で3泊4日半の大旅行 2日目 商店街編その1

2010-06-05 23:40:35 | 旅行
墓参りが無事、誰もどこぞの悪霊に取り付かれもせず
―後日談だが、心霊写真なるものも現れず―
昼間の墓場に何も恐れる事はないということで
夜の墓場ぐらいならば昼とそんなに変わりが無い気分になってきた
そして墓場を後にする
次は祖母の親戚の御宅にお邪魔することになる
が、行くのは母と祖母だけで他のメンバーは近くに商店街がありそうなので
そこでショッピングというわけだ
祖母と母を降ろし、月奈は車を走らせる
いいかんじの商店街を発見する
が、商店街というものはそもそも駐車場なるものが無い
とくに無料駐車場がある商店街は俺は見たことがない
近くに有料駐車場が無いか徘徊してみる
ジグザグに時にぐるぐる周り、ようやく見つけた
空きは5台分程度しかなかったがそんなものは関係ない
1台分さえ空いていれば全く問題は無いのである
とりあえず車の乗り降りをするたびに赤ん坊が2人いるために
ベビーカーを出してはしまい、出してはしまい、を繰り返さないといけないのだが
何年も経験している姉2人にとってはそんなものまるで苦にしておらず
息をするが如く体が反応するように、折りたたんで後ろに積んである
たたんであるベビーカーを取り出し準備にかかる
俺は特に何もすることが無いので外で景色を見ながら立ち尽くしていると
「子供たちが駐車場で暴れやんように見てて」
と言われた
これはどちらが言ったなどという無粋な疑問を抱くのは無価値だ
恐らく声に出さなくても両方が思っていることなのだから
俺は周りで何十台とある車の隙間を縫うように3人のガキ(村正、青菜、花美)
がギャーツクギャーツク走り回っているのを確認して傍に歩み寄る
ハイテンションな走り回っている子供に近づく大人はなにやら自動的に鬼の役目になるらしく
「うわーーーーーー」とか言いながら逃げ出す

子供たちが駐車場で暴れやんように見てて

これを実行するのに一番適している行動は怒る事なのだが・・・
無 理
そもそもが俺自体がガキ共の属性に近いものがあり、叱る側ではなく叱られる側なのだ
そして逃げる相手を見ると追いかけたくなるのは肉食動物的本能から見ても当然の帰結だといえる
俺は多分肉食系
敵は大量にある車の死角とその小柄な体躯を生かし、素早く回避、そして俺からの目くらましに利用する
今は丁度日が傾き始めるかどうか、という時間帯なので影で相手の場所を補足するのはやや難しい
そして相手が3人居ると言うことで目標を誰に絞るか、それを考えるのも少し時間を要する
もちろん1秒が惜しいのでそんなものは最寄の相手を探しつつ考える
そもそも相手と俺で決定的に俺が有利な点はいくつかある
1つ、足の速さ
ようやく二桁になろうという男児とようやく小学生になろうかという女児
更にはようやく年長組みになろうかという女児など23才という最も肉体が完成されているであろう年代の
成人男性にとってはその年代の子供など、100m走インパラvsマイケルジョンソン(ボルトでもいい)
結果を見るまでも無く容易に想像できるほどの差を確信する
2つ、知能
相手を捕まえるといっても、ただたんに直線的、短絡的、本能的に追いかけても効率が良くない
そもそも1対多数の戦闘をするだけで普通に戦っては勝てないだろう
やはり一番消耗するのは体力
子供は体力がかなり高い、俺個人が勝手に想像しているのは「軽いから」という理由なのだが
スタミナが多いというより減らないのではないか?
勘違いしないで欲しい、別に重い方を非難しているわけでは無くむしろ(以下略
後考えうるのは、少し表現としては正しくないのだが「新鮮」だから
スタミナの質というかそういうのが新しいので多分純度が高いのだ
大人になればなるほど使っては休み、使っては休み、の繰り返しをし、劣化しているのだろう
だが、マラソン大会でのスタミナ勝負では自信のない俺も
鬼ごっこのような断続的な瞬発力を何度も繰り返す場合はかなり得意としている
だが相手が格下ということで超必殺技を使うと即死になるので
そこは相手が楽しめる程度に手加減をしつつ相手に手加減をしていると悟られないようにうまくする
そしてこちらもしゃがみながらどこぞの蛇のように音を立てずに相手の死角から攻める
敵ももう10才になる男の子もいるので、その辺りは「忍び足」という技術は会得している
が、周りの女児は黙っていることができずなにやらこしょこしょ話をしている
「あっちからくると思うからこっちにいこうよ」だの
「今あっちにいるからこっちに来て」だの全て丸聞こえ
(ふ、10年後ならいい勝負ができるかもしれないが、今は俺が勝つ)
と諸葛亮ばりの策士気分で相手の背後を付き後ろから襲い掛かる
「うがああああああああああああああ!!!」
「いい加減にして!あんたがついとんのになにやっとんの!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
ごめん・・・・なさい・・・

山口県10人で3泊4日半の大旅行 2日目 その2 画像追加

2010-06-05 20:36:21 | 旅行
お久しぶりですねこの話、多分覚えているはず
忘れた方は前の話を読んでください!
「カテゴリー」の「旅行」に前回の話があります
今日はこれとHOLIDAYの長編が二つあります、贅沢!

んではスタート!
今回は何となく最後に出ようと思ってみんなの準備ができ終わる大よそ5分間
俺は何をするわけでもなくぼーっと待っていた
車の中に誰もいないことを確認した俺は靴をはいて外に出る
この場所はお寺とお墓が同じスペースにあり
お寺の裏にお墓がずらりと、100個ぐらい並んでいた
「それで、うちのお墓はどこにあるんだったっけ」
という母の問いにそんなもん始めてきた連中が8割占めているのに分かるわけ無く
まず始まったのが墓探しゲームだ
皆が手前から探し始めていたので俺は奥から探し始め
絶対に俺が見つけてやると心に誓った瞬簡に
「あったよー」
という月奈の声が木霊した
(つまらん)
一人落胆しながらそのお墓の前までやってくる
ちょっと豪華なお墓で灯篭みたいなものまで二つある
水をかけて綺麗な雑巾で拭き
買ってきた花を差し替えて
「この灯篭にロウソクを設置して火をつけて」
と母に言われる
だが今日は風が強い、感覚だが風速5mぐらいあるんじゃないのか
髪の毛が右往左往して定位置に収まってくれない
こんな中でロウソクに火をつけるだの殆ど不可能だ
この灯篭のロウソクを置く部分は前後左右の4箇所に穴が開いていて十字トンネルみたいになっている
なのでそのうちの3箇所を何かで防げば何とかなりそうだ
村正もやりたいらしく二人で火をつけ始める
とりあえずマッチなのでマッチを擦って火を付けないといけない
だがこれがシンドイ
擦る動作空間は数十センチは必要なのであまり狭いところではできない
だが、風が強いのであまり広い場所では直ぐに消される
うーん、何か良い手は無いものかと思い始めた頃には既に数回失敗していた
村正と俺でしゃがみながら人壁をつくり何とかロウソクに火をつけることはできた
だがここで第2の試練
ロウソクを灯篭内に立て付けなければいけない
平らな場所にロウソクを立てるという行為は恐らくほぼ全ての人が同じ手順を取るだろう
火のついたロウソクを傾けて落ちた蠟がまだやわらかいうちにロウソクの底部分をくっつけ
固まったら手を離し、完成というわけだ
針が出ていたらそこに刺すだけで楽なのだが、あいにくこの灯篭にはそういったものは無かった
しかしここもまた完全な平らではなく、何故かでこぼこしているので非常にやりにくい
それにまた4箇所隙間があるので風がほぼ勢力を保ったまま吹き付けてくる
両端を村正が手で押さえ前後の2箇所までになった灯篭ならいける!
と意気込んだがなかなかこれも消えてしまう
これで10本近くマッチを失ってしまった
ふと隣を見ると母が上着を脱いでそれを灯篭にかけていた
そうか・・・!
確かに服をかければ奥と左右の穴はふさがる事になる
コロンブスの卵のような発見をした母の行為を真似るため
俺は村正の上着を脱がした
俺は脱がなかった
何故、って必要ないからだ
そうしても2度ほど失敗したがやっと二つの灯篭に2つの灯火が宿る
実にか弱く、直ぐに吹き飛んでしまいそうな二つの炎だが
それがまた印象深く心に残った
そういえばこの墓参り中にある人物と俺はくだらないメールをしてたのを思い出した
確か、相手から帰ってきた言葉は「とんかつ」の4文字だけだ

そうこうして、両手を合わせて目を瞑り
「なまだーぶなまだーぶ、なみょほーれんげーきょ」と心の中で唱え
(おじいさん、貴方が居なければ僕は居ませんでした。ありがとう。)
という事は思わなかったけど、これは事実なので今思うことにした
誰が言うわけでもなく皆して自然に車に戻り始める
ここで戻るのも俺が最後
別に後ろ髪を誰かに引かれたわけじゃないのだが
―そもそも俺に後ろ髪を引くほどの髪があったかどうか疑問だが―
この旅行中に滞在した、もしくは寄った場所というのは今後の俺の人生の中で
もう二度と来ない場所が殆どを占めているわけで
数万円あればいつでも来れるのだが、恐らくほぼ100%来ないわけで
やはり少し淋しい感じがしていた
皆が先に車に戻っていたのだが、祖母の足はかなり悪いので
それに合わせている為に歩行速度が遅い、嫌でも抜かしてしまうほどのスピードだ
いつの間にか銀賞をいただくほど前に来てしまったので
俺はふと横にある蛇口につながれている緑色のゴムホースを右手で持ち
左手で蛇口をひねり水を出した瞬間
「止めて!子供が真似するから!」
と月奈にてほどくしかられた
これでは俺が子供みたいじゃないか、ふざけないでほしい
実はこのホースで水遊びをしようと思っていたなどとは、月奈は微塵も知らない事なのだが