釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

3月5日 波とウネリを乗り越えて

2016年03月05日 | 日記
私は、一つだけ心に決めている事がある。

「波とウネリに対しては、先手判断、臆病者になろう」

生前、父に言われていた事でもあり、波にさらわれた経験を持っているから。

いつも、天気が悪いときは裸バエの所で、波の判断をするようにしている。

今日も南東の風が、吹いてくる予報。

既に、南東からのウネリは入ってきている。

昨日の凪の海とは、全然別の海だ。

それでも、先ずは沖合のポイントに出てみたが、思ったようなアタリが出ない。

「塩田さん、牛衛さん、波の様子が変わってきたのでポイントを変更します。

 予定していたコースを取りやめて、大島の内場に行きます」

お二人の了解を得て、船を走らせる。

内場に回り込んだ頃には、南東の風がやや強く吹き始めていた。

それでも、ギリギリ波の揺れに対応できる所まで船を進め、鯛ラバで探っていく。

魚探にはベイトボールが、連続して映し出されている。

「久し振りに此処に来ましたが、ベイトが結構映っています」

牛衛さんにアタリが来たが、食いが浅かったのか外れてしまった。

「南風は魚の食いに影響すると、漁師さん達も言ってますよね」

魚探を見ていると、海底付近にベイトが映った時に、アタリが出るように感じられる。

「ベイトが出てくると、アタリがあるように感じています。

 何かがいると思います」

お二人が、丁寧に底付近を攻めている。

「来た!」

牛衛さんの声がした。

みると、塩田さんの竿が、曲がっている。



「どんな感じですか?」

「鯛だと思います。結構引きますよ」

竿先を叩き、重々しい走りを見せる鯛独特のアタリだ。

海面に、鯛が姿を見せた。

南東の風のウネリと波で、ボーズを覚悟していただけに、もの凄く嬉しい。



2キロ超の立派な真鯛。

牛衛さんから「雄ですか雌ですか」と聞かれて、思わず「雌です」と答えた。

しかし、改めて写真を見ると「雄の真鯛」だ。

牛衛さん、ごめんなさい。

嬉しすぎて、間違えたようだ。

塩田さんに真鯛が来た後、直ぐに牛衛さんにもアタリが来た。



「どんな感じですか?」

「重いです」

「アタリが来ると、楽しいですね。楽しんでくださいね」

「時化でボーズを覚悟していただけに嬉しいですね。楽しみますよ」

海面に姿を見せたのは、型の良いキロ超のヒラメ。



「やった!ヒラメが来た。高級魚だ」

塩田さんに真鯛、牛衛さんにヒラメ。

高級魚が連続した来た。

南東の波とウネリを乗り越えて、頑張った成果が出た。

しかし、徐々に波とウネリが高くなり、目線の高さになってきた。

安全を優先したいと思い

「塩田さん、牛衛さんチョット早いですが、12時30分になったら引き上げましょうか」

「はい、そうしましょう」

塩田さん、牛衛さんの了解を得て帰港した。

でも、今日の釣果は、格別嬉しい。

南風の時は、釣果が伸びないことが多い。

それを乗り越えた、お二人の釣果に感謝です。