釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

3月23日 強烈!まさかの展開

2016年03月23日 | 日記
午後から雨が降るような予報の中、ポイント目指して船を走らせる。

昨日の昼から出た、南東の風によるウネリも消えていた。

快調に本日のポイント目指して、凪の海を走るのは気持ちいい。

潮の色も昨日の菜っぱ潮が消えており、少し青味が戻っている。

上り潮が入ってきていた。

今日は、昨日、2度鰤と思われる“大物”にやられたポイントで、再度トライしてみたい。

「今日は、獲りますよ」

脇坂さんが張り切って、仕掛けをセットする。

「ほら、瀬の上にベイトが居るよ。昨日と同じだよ」

「良いですね。やってみます」

ベイトの状態を確認したところで、仕掛けを落としていく。

上り潮が0.7~0.8ノットで北に流れている。

着底と同時に、ジグをしゃくって行く。

私は、魚探に写るベイトの変化を見ていた。

船を流し始めて、一流し目。

魚探に映るベイトが、乱れた形になってきた。

脇坂さんに、この状況を教えようと振り向いたその時。

脇坂さんに強烈な大物のアタリ。

ドラッグを締め気味に調整して、ラインの出を押さえつつ対峙しようとしていた。

正に振り向いたその時「バキッ!」と、強烈な音と共に竿が折れた。

それでも、獲物はまだ針掛かりしている。

ラインが、ジジッジジッと、強烈に引き出されている。

折れた竿で、対抗しようとした瞬間、リーダーが切れた。

瀬周りを走られたようだ。



「くそっ!来たのに、やられた!くそっ!」

脇坂さんも私も口惜しくて、言葉の表しようがない。

「この竿では、弱いんだ!」

暫くは、二人で声にならない状態。

竿を別の物に持ち替えて、やるしかない。

ベイトは、まだ瀬の上にいる。

2流し目、またしても脇坂さんにアタリが来た。



先ほどのような、強烈なアタリではないが、重々しい感じだ。

上がってきたのは、2.2キロのキジハタ。



これも、高級魚の大物だが、「引きが小物に感じる」くらい、竿を折られた展開が強烈だ。

「このキジハタも、良い魚だよ」

「軽く感じましたね」

二人で顔を見合わせて、大笑いする。

アタリは立て続けに来た。



今度の獲物は、1キロ超の真鯛。



「真鯛が来たね」

「雌の美味しい大きさですね」

脇坂さんは、いたずら者で私が「エソ」を釣った写真も撮っていた。

「ブログに載せてよ」

と、笑顔で話しかけてくる。



「恥ずかしいけど、毎回エソはついてくるしね」

口惜しさから、楽しい気持ちに変わってきた。

やるだけのことはやって、負けたのなら仕方ない。

二人でこんな話をして大笑い。

「今日は、帰ろうか」

正午前、風が変わる前に帰ることにする。

途中、私の同級生の高村さんの船が見えたので、ちょっと寄ってみた。

「どお、釣れてる?」



「鯛が来たよ」

3キロ超の立派な真鯛を、掲げて見せてくれた。

「凄いね。良い型の真鯛だね」

「先に帰るね」

「俺はもう少し頑張ってみる」

高村さんも、久し振りの釣りに、良い出足のようだ。

我々は、次のリベンジを計画し、帰港した。