いま、一つの花が終焉の時を迎えようとしている。ユキザサである。この花には、アズキナという別名がある。
岐阜県飛騨高山周辺で古くから親しまれている山菜の一つにアズキナがあるが、これはナンテンハギ(南天萩)というマメ科ソラマメ属の多年草のこと。ユキザサも山菜として重宝されているようだが、いずれもが茹でたときに小豆に似た香りがすることからの命名のようである。
エゾゴゼンタチバナもそうなのだが、このユキザサも、秋には真っ赤に熟した実を付ける。
エゾゴゼンタチバナは、今年もその試みは実を結ぶことなく終わりそうだ。
ユキザサはどうか? 先行した花穂も数本あったのだが、子房はことごとく散り失せた。まだ、花穂は2,3本ある。夢の続きを見ることにしよう。
Appendix:若葉雨に濡れた坪庭の景
今日は、部屋の中から坪庭を撮っている。坪庭は、家屋の東側を南北に走る道路に面している。
1枚目が坪庭の一番左手、北側に位置する。この辺りは3段に設えてある。数日前まで、1段目に映っているサクラソウが2段目に植えてあった。いま、そこには、イカリソウとカナダケシが植わっている。
2枚目が坪庭のちょうど中間地点かな。新聞の拡材で貰ったスカシユリが、最上段(3段目)に植わっている。今年は、殊の外花付きがいいようだ。
3枚目は坪庭の一番右手、南側に位置する。赤花オケラ、タンチョウソウ、チョウセンヨメナ、アケボノソウ、・・・・・・、etc. が混栽されている。
さらに、4枚目は石灯籠の下辺り、1段目、2段目の様子である。ここも混植の度合いが激しい。こんなところに、猫の額の坪庭の可能性と限界がここに露わとなっている。
この狭小な坪庭で、どのくらいの植物を育てることができるだろう。かねてからその可能性を探り、限界にチャレンジし続けている、なんて。