昨日、キレンゲショウマの近況をレポートさせていただいた。この花は、時が至ると、頭頂部に複数のつぼみを蓄える。とても分かりやすい。
さて、レンゲショウマのことである。縁あって、初めてこの花を育てることになったのだが、4月19日現在、二~四回三出複葉の葉を茂らせるばかりで、一向につぼみが萌す気配がない。いったいレンゲショウマとはどのようなメカニズムで花茎をもたげてくるのかと、不思議な思いで見つめ続けてきたのである。
この画像は5月18日に撮影したものだが、新葉らしきものがつんと頭をもたげてきている。これ以前から、いくつかの茎に変化が見えていたのは認識していた。
画像をトリミングしてみると、気のせいかもしれないが小さな葉状のひと片に抱かれた球形のナニモノかが見える。これが、待ちに待ったつぼみを蓄える花茎ということなのだろうか?
つんと伸びた頭頂部から下へと茎を辿っていくと、かねてから生えていた茎の一部が割け、そこからこの茎が伸びてきたのがわかる。
「お腹を痛める」という慣用句がある。ここでは、食中りで腹痛に苦しむさまを表現したものではないことは自明だ。そう、”have a baby”ってことなのだが、この画像をまじまじと見ると、その様がけして誇張でないことがお分かりいただけよう。
始めて育てる草本だからして、そりゃあ~いろいろ検索してみたことは言うまでもない。
しかし、この花の愛らしさ故か、花そのものの画像が大半を占め、どこから花茎が立ち上がるのかなどといった画像を探すことに手間取った。
そうは言っても、植物園などでこの花は何度も見ていたので、
「おまえは何を見ていたのか? どうせ、おまえも花ばかりにうつつを抜かし、あるべきものを見ていなかったのだろう。恥ずべきは己自身ではなかろうか。」
なんて天からの声を聴いたような気がした。ダメだね、自分の観察眼のなさを改めて露呈した形となってしまったよ。