「栴檀は双葉より芳し」という。もちろん、この栴檀とは、あの樗色(おうちいろ:#9B92C6)の花が咲くセンダン科センダン属に分類される落葉高木のことではなく、白檀のことを指すという。
そう、その白檀は種子が発芽したばかりの双葉の状態でさえ、芳しい香りが辺りに漂うという。それと同じように、大成する人物は幼くしてその素養が感じられるってことを言いたいらしい。
まぁ、僕などには縁のない諺語なのだが、猫の額に生えているゲンペイシモツケにはぴったりと当て嵌まる。
さて、ゲンペイシモツケは、何処を見れば、何がわかるというのだろうか。
別に、ナニモノかが匂い立つわけではない。そう、つぼみの状態であっても、上記画像のように赤花、白花がはっきりとわかり、さらには、一輪の花が紅白に咲き分けるであろうことも推測できるのだ。
上記の諺語に異を唱えるわけではないが、「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人」などという故事もある。ヒト属の見極めこそは尋常一様にはいかない、難しいよねぇ~。
アリが迷宮の花園を探検している。何を求めて、何処へ行こうとしているのだろう。