リキュウソウ(利休草)はビャクブ(百部)とも称し、学名は「Stemona Japonica」という。種小名に「Japonica」とあるが、日本固有の植物ではない。原産地は中国とされる。
「Stemona」は「Stamen(stéɪmən)」と同様、「雄しべ」を意味するという。確かに、リキュウソウの雄しべは見るに値する特異な形状をしている。
元来、日本には薬草として入ってきたようであるが、昨今、つる性という特性を生かしてアレンジの葉物として人気があるのだという。
ハナイカダ(花筏)という小洒落た名前の植物がある。また、アレンジメントなどでよく使われるルスカスという常緑の耐寒性植物もある。そして、スベリヒユ科のウインターパースレイン(クレイトニア)などはサラダなどで供されるという。
何のことかって? これらは、いずれもが葉っぱに花を付ける植物なのだという。そして、このリキュウソウも、ご覧の通り、葉の表面から花柄を伸ばし特徴のある雄しべをぴょんと突っ立てた四弁花を付けるのだ。
色鮮やかな葉に埋もれ、花はあまり目立たない。
それでも、花を見つけると、してやったりと部屋に戻りカメラを携えて鉢へと取って返す。
地植えでもなんとかならんものかと数か所に植えて、事の成り行きを見守っていた。
上記の2か所は昨年(ポテンティラ・クランジーの間)、一昨年(クリスマスローズの陰)に植えたモノ。
まだ、花が見られるほどではないが、それでも地植えで越年している。