ベランダ脇のウナギの寝床状の小庭、花たちにカメラを向けながら雑草を抜いていた。
針型の葉が目の端をかすめる。引き抜こうとして手を伸ばしたが、小さな白い花が目に飛び込んできた。その闖入者の名は、ツメクサであった。
ひょろっとした姿形はいかにも頼りなさ気だが、日本全国の庭や路傍など何処にでもひょっこり出現するやんちゃな存在である。
花径は4㎜ほど、蒴果は球形に近く、長さ約3mmと小さい。う~んっ、引いてしまおうかと思ったのだが、もうしばらく鑑賞してみようとそのままにしてある。
屋久島ヒメヘビイチゴである。屋久島も、姫も、矮小種を形容する語彙としてよく冠される。
ただ、屋久島ヒメヘビイチゴの場合、姫が付されている記述と、そうでない記述があるのだが、それが同じモノを指しているのか、そうでないのかまでは検証できていない。
実は、土佐の花友さんにお送りいただいたのだが、その名札には「屋久島ヒメヘビイチゴ」とあったので、いまでもそれで通している。ちなみに、白花種の白花屋久島ヘビイチゴも存在するのだが、これはまだ見たことがない。
ご覧のように、花は極小である。実も、同様に小さい。1円硬貨は径20ミリだという。そのサイズ、推して知るべし。
イチゴの表面を覆う粒々は果実なのだという。だから、その一つ一つに種が入っているという。スーパーで求めたイチゴの果実は数えようとも思わないが、これなら数えられそうだね 笑