7月13日から三か月半ほど、待ちに待った黄花ホトトギスがほころんだ!
11月の声が鮮明に聴こえてきそうなこの日(10/29)、あの黄花ホトトギスの開花が進行中である。
すでに何度も申し上げたことなのだが、長野県にあるつどいの里 八ヶ岳山野草園にて通販し、7月13日に届いた秋用の花のなかの一つである。
その折、ホトトギスは三種取り寄せたのだが、玉川ホトトギスはホトトギスとしては珍しい夏咲きということで、8月1日、早々に開花した。
黄花ホトトギスと白花ホトトギスは秋咲きということで、気長に待っていた。
ホトトギスの仲間の開花は、早くて8月下旬頃からとされ、遅くても10月一杯が目途とされている。
9月末から10月に入る頃、ぽつんとしたちっちゃなつぼみを確認した。
ところが、一向に膨らむ気配がないことに業を煮やし、今年はこのまま立ち枯れてしまうのかと半ばあきらめかけていたのだ。
あっ、浅原鏡村 作詞の「てるてる坊主の歌」、あの残忍なフレーズで有名な三番の歌詞、ご存じでしょ。
てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ🎶
それでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ🎶
そう、園芸バサミを右手に持ちながら、思わず「咲かぬと茎をチョンと切るぞ」なんて口ずさんでしまったほどなのだよ。
📷2022年10月12日:やっとそれとわかるほどのつぼみ。
10月も半ばとなったのだが、まだ小豆粒ほどのつぼみなのだよ。先が思いやられるなぁ~。
📷2022年10月24日:葉腋に注目! 「ごろごろと」という形容な大げさではないほどのつぼみを確認。
ちょっと希望をもって眺められるようになったのが10月も下旬となった頃、葉腋に一つ、二つとつぼみが目立つようになった。こうなればしめたもの、開花も間もないのだろう。
📷2022年10月26日:つぼみの下部をご覧いただきたい。外花被片の基部が膨らんでいるのがわかる。
日増しにつぼみの形が変化していく。つぼみに特徴のある距(蜜壺)が目立つようになってきた。
📷2022年10月27日:猫の額の庵主の恋情(?)で、ほどけていく黄花ホトトギスのつぼみ。
一つ、二つとほどけていくつぼみ。
「あ~っ、花びらって本当に黄色なんだ!」--妙なところに食いついた猫の額の庵主の独り言。
📷2022年10月28日:これなら、開花宣言を発してもいいだろう。
📷2022年10月28日:黄色の地に焦げ茶色の斑がとてもいいアクセントになっている。
日毎に姿を変える黄花ホトトギス。見ているだけで面白く、ある地点に差し掛かると一気呵成に咲き進む様はまるで秋の終わりを惜しむかのよう。
📷2022年10月29日:一つ、また一つとほころんでいく黄花ホトトギス。
咲かずに終わる無駄なつぼみもなく咲き進む。
ホトトギスはとても頑健な花という印象がある。猫の額では、ほったらかしでも、毎年たがうことなく花を見せてくれる。
この黄花はどうなのだろう? 気難しいのかな。冬をやり過ごし、来年も花を見せてくれるのだろうか。でき得るならば種も取ってみたいものだなぁ~。
そう言えば、白花はどうなったのだ?
📷2022年10月24日:実は、黄花より滑り出しはよかったのだが・・・。
📷2022年10月29日:つぼみに裂開は見えるようなのだが、まだ咲くには至らず。
先につぼみを確認できたのは白花の方であった。ところが、いつの間にか黄花が優勢に。
ちらっと葯が除いているようだが、このような状態が数日続いている。まぁ、日ならずして咲くだろうと気楽に構えているのだが・・・。
咲いてみて気づいた点が一つ。黄花は下方から咲いていく。普通のホトトギス(猫の額でも)は、頭頂部から咲き進むような印象があるのだが。
この調子だと、白花も上方から咲きそうな感じだね。
他の植物でも、成長点に近い方から咲き進まないだろうか?
う~んっ、こんなこと考え出すと、今夜もまた眠れない (-_-)zzz
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