岩手のS館から取り寄せたフクジュソウ、着いた時はまだまだ固いつぼみだったけど、ここ数日、ほんの数時間、南側のベランダに出しておいてあげた。
12時49分のこと、ほらっ、ほどけてきているよ。
📷1月1日14時9分に撮影した。 | 📷こちらは、1月8日11時17分に撮影した。 |
左の写真は、1月1日、そう、元旦のもの。元日草という別名のあるフクジュソウだけに、もっとも相応しい日に撮影しておいたわけだ。
おい、おい、元日草と言いながら、元日からすでに1週間も過ぎている。まだ、咲かないのかい?
疑問はごもっともであるが、ご存知の通り、フクジュソウは日本古典園芸植物の一つとされる。
日本で最初の園芸書とされる『花壇綱目』(水野勝元:1681) には、「福寿草」と題して、次のように記されている。
「花黄色小輪也正月初より花咲元日草とも朔日草(ついたちそう)とも福づく草とも云。」
江戸の頃は、当然、旧暦が用いられていたわけで、2023年の日本での元日は「1月22日」にあたるという。旧暦と新暦とでは、ほぼ1ヶ月のズレが生ずるというわけだ。
そう、地域にもよるだろうが、このフクジュソウ、本来であれば2月から3月頃が花期とされており、これでもずいぶん早い開花が見込まれるということなのだ。
うわっ、そうだ! 今年は引き継ぎ式をやらなかった!
という訳で、今年の干支、うさぎ単独で出しゃばってみよう(あっ、いつもの笠間の猫が混じってますけど・・・)。
「目出度さもちう位也おらが春」
一茶が57歳のときに詠まれた句であるという。う~んっ、なんとはなしに、この句の含蓄する所がわかるような年配となってきたようだ(なにっ、遅すぎるってか)。
もっとも、当時と、現在との平均余命は異なるので、僕が57歳だというわけではないよ。もうちょっと年嵩だ(いや、かなりサバ読んじゃったかな。正直に言うと、かなり上なんだよ 汗)。
老い先短いと言われたってしょうがない歳とはなったけど、年相応にいろいろな経験を積み、結構旨いものも食ってきた。きっちりとした支度などできないまま、いい加減な状態で迎えた新たな春だけど、それはそれで今の自分に相応しい春であることよ。
まさしく、こんな感じで迎えた2023年の正月であった。
新年おめでとうございます…より寒中お見舞い申し上げますの方がいいでしょうか。
今年も宜しくお願い致します。
いつも植物への愛情が溢れている、素敵なお写真と文章を楽しませて頂いています。
フクジュソウがもう咲きそうで、楽しみですね。
咲いたら是非見せて下さい。
年が明けて、はや十日が過ぎました。
このフクジュソウ、岩手のS館山の花屋という花屋で通販しましたが、殊の外、よい株であったのでしょう。
最近、やっと野草との付き合いに面白さを覚えてきたようです。一里塚を廻りながら、もうしばらくはこの趣味を続けたいものと。
さざんかさん、お風邪など召しませぬよう、お体を大切にお過ごしください。