Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

期待の星!? わくわくつぼみを三種ほど。

2022年09月22日 19時31分15秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年9月21日:もう大丈夫かな? ムラサキセンブリのことだが、3株ほどが生き残り、このように花芽を付けてくれた。

 昨年2月、播種したムラサキセンブリ、その年に何本かが花を付けた。こちらは、「そだレポ:ムラサキセンブリとのひととせ」などをはじめ、何度となく投稿させていただいた。
 通常は二年草であるので、今年花を付けるのが定石となる。だが、あまり芳しくはなかった。鉢植えは、無残にも潰えてしまった。この地植えにした株だけがつぼみを付けた。たった3本のみが残ったわけだが、しっかりと花がほころび、さらに種を孕むことを期待したいものだ。

   📷2022年9月22日:コウヤボウキが念願の花芽を付けたようだ。

 もう3~4年前になるであろうか、その種を摘み播種したのは。
 近くにある平野の森で花を愛で、とてもユニークな痩果を楽しんだコウヤボウキ(高野箒:キク科コウヤボウキ属の落葉小低木)、是非、猫の額でもその姿を鑑賞してみたいものと企てた試みであった。
 ひょろひょろとした芽が出て、そこそこ大きくはなったのだが、一向に花が付かない。
 あきらめかけた今年、そのつぼみを確認することができた。これ、間違いないと思うのだが・・・。

   📷2022年9月22日:ヒメノコンギクのつぼみが膨らんできたよ。

 やっぱり僕は「姫」が好き!
 いや、いや、不埒な考えを表明しているわけではない。「姫」と名の付く植物が好きなのだ。
 これは、ヒメノコンギク、昨年通販したものだが、だいぶ株が増えてくれた。この他にも、まだ坪庭にほんの少し株分けしたものが大きくなってきている。
 そう、猫の額ゆえ、レギュラーサイズだと場所を取り過ぎて塩梅が悪い。そこで、「姫」と言う訳だ 笑


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いま咲く花、その時を待つ花

2022年09月21日 15時12分00秒 | みんなの花図鑑

いま咲く花たちの朝

   📷2022年9月21日:夜半には雨が上がっていた。それでも、滴を蓄えながらまだ咲くことを止めないタマノカンザシ。

 季節が追いかけてくる。タマノカンザシの方にしても、そうのんびりと咲いてはいられない事情があるのだろう。
 先日の日記では、一茎目の花が咲く様子を「一つが咲くと一つがしぼみ、また一つが咲くと一つがしぼむという咲き方を繰り返す。」などと記した。
 次から次へと競い合うように咲いていく二茎目の花たち。その一気呵成に咲いていく様が、秋の訪れを物語っているようだ。

   📷2022年9月21日:いま、目に見えぬほどの歩みで坪庭を侵食していくヒメフウロソウ。顔に似合わぬもののふ振りだことよ。

 思い出したかのように、ひとつ、またひとつと花開く白花のヒメフウロソウ。
 ひとつ、またひとつと昔のことがメモリから零れ落ちていくヒト属とは異なり、なんとも羨ましいほどの生産性に満ちている。

   📷2022年9月21日:クサボタンが咲き進む。秋の深まりとともに咲き進む。

   📷2022年9月21日:先日の強風のためであろうか、弄ばれてその顔を日に晒していた。

   📷2022年9月21日:くる、くる、精一杯四裂した萼片を反り返らせ、明日の姿を思い描いている。

 俯いてばかりのクサボタン。内向的な性格かと思えば、決してそんなことはなく、つかの間、天真爛漫な微笑みを見せることだってある。
 だが、たかだが10㎜ほど、大きくても20㎜もない、とかく目立たぬ花なので、屈託のないその姿を知るものは数少ない。

その時を待つ花の朝。さて、君はどんな姿を見せてくれるのかな。

   📷2022年9月21日:このように群れて咲いている。君は、誰?

 もう、ひと月ほど、いやもっと前からだっただろうか。坪庭に見知らぬ草がにょきにょきと成長してきた。
 何度か、Googleレンズに尋ねた。すると、決まって「ツユクサ科」との答え。「イボクサ」が有力だとの応答も。
 それ以来、不思議に思いながら抜きもせず、そのまま見守っていた。たとえ雑草であっても、花の顔を見てからでも遅くない。気に入らなければ抜けばいいと、気楽なものだ。

   📷2022年9月21日:おやっ、このつぼみはホトトギスのそれを思わせるのだが・・・。

   📷2022年9月21日:一番大きな株の丈は、16~7㎝ほど。

 今朝(9/21)、久しぶりにまじまじとその顔を見た。すると、ほらっ、かつてよく見たホトトギスのつぼみのようではないか。全長16~7㎝ほど、えっ、こんな小さなホトトギスの仲間、あったっけ?
 何度となくGoogleで画像検索を繰り返し、Googleレンズにも尋ねた。今度は、「ヤマジノホトトギス」だという。
 なんでヤマジが空から降ってきたのだろうか。疑問は疑問のまま残り、胸のつかえも下りぬまま、もう少し、せめて花がほころぶまで様子を見ようと解答は留保したまま、この日記を投稿してしまった。。。


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野の花、猫の額で咲く花、そして、100均の「かや織りのふきん」

2022年09月19日 14時02分35秒 | みんなの花図鑑

主夫が選んだ 一品 or 逸品

  📷提供元:写真のフリー素材サイト・写真ACのHiCさん。
  おっ、これ、これ、これが蚊帳なんですよ! 懐かしいですねぇ~。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 近頃、とんと見なくなってしまった生活用品の一つに蚊帳(かや)がある。蚊帳は、クレオパトラも使っていたというくらいにヒト属の歴史とともにいまに至っているという。
 だが、お若い方など、その存在すらご存じないのではなかろうか?
 そもそも「蚊帳」って何だという方のために、Weblio辞書の「デジタル大辞泉」の解説を引用しておこう。

「夏の夜、蚊や害虫を防ぐため、四隅をつって寝床を覆う道具。麻・木綿などで粗く織って作る。かちょう。」

 蚊帳を見なくなったのは蚊がいなくなったせい? そんなことなどありえない。いまでも蚊は立派な害虫(?)の一員としてこの地球上に君臨しているし、林縁の花を撮ろうとしゃがみ込もうものなら、何処からともなく飛来してきて槍を突き刺してくる。そう、蚊はいまだ健在なのである。
 では、なぜ蚊帳を吊るさなくなったのか? なにより、冷房設備(エアコンなど)の普及によって、夕涼みのために窓を開けなくなったというのが大きいのではないだろうか。
 マンションでも、一戸建てでも、現代人は四季を問わず窓を開けない生活が身に付いている。防犯上の観点からも、締めっきり生活はマストな生活スタイルとなっているようだ。
 よしんば大量の蚊が襲来してきても、ワンプッシュで撃退してしまう殺虫剤だって豊富に存在する。蚊何するものぞ、というのが現代人の矜持(?)なのだ。

   📷2022年9月19日:新品のかや織りのふきん(右)、おろしてから2週間ほどにたったかや織りのふきん(左)。

 ところが、我が家では、この蚊帳の織り方で製造された布巾、「かや織りのふきん」(by ダ〇ソー)にとても重宝している。
 麻、木綿ではなく、今っぽいレーヨン100%なのだが、吸水性がよく、乾きも早いという利点はしっかりと受け継いでいるようだ。
 それでも、居間のテーブルや台所の台拭きなどでひと月ほど使用すると、ところどころ糸切れが起きてくる。すると、今度は洗面化粧台の陶器製ボウルなどの掃除用として使う。なに、ちょっとくらい穴が開いてきたとしてもまだ捨てないよ。今度は、その洗面所の床用の雑巾として拭き掃除で大活躍だ。どう、100円ショップの「かや織りのふきん」、侮れない一品といえるでしょ。
 あっ、そう、そう、蚊帳の名誉のために一言添えておこう。需要が低迷気味だった蚊帳ではあるがちょっと復権の兆しも見えるという。それは、いま脚光を浴びているソロキャンプなどアウトドアでの防虫対策グッズとしてマストな一品となっているというのだ。まさかクレオパトラからヒロシへとつながろうとは、さすがの蚊帳も思いもよらなかったことであろう。

S台中央公園に咲く野の花など

   📷2022年9月17日:小さな、小さな黄の横溢。ヒメキンミズヒキの小規模な群落を見つけた。

   📷2022年9月17日:大きさはもちろんなのだが、花穂がひょろりとして花の間隔も広い。

   📷2022年9月17日:これはノコンギクかな。不分明な時は、「野菊の仲間」ということでお茶を濁す。

   📷2022年9月17日:ツリガネニンジンの発生場所が、数年前と変わったように思うのが・・・。

   📷2022年9月17日:ツリガネニンジンが種を孕んだ。この種は、採取してもいいのだろうか?

   📷2022年9月17日:これはアメリカイヌホオズキであろうか。朽ちたベンチが悲しい。

   📷2022年9月17日:アメリカイヌホオズキの実。この実はいらないよ。

 昨年、この公園にヒメキンミズヒキが生えていることを知った。
 今年、ちょっとしたコロニーを形成していた。
 ノギクにしてからが、ここではあまり見ることがなかった。
 ツリガネニンジンも、居住地が転々と変わっているような気がする。
 安定的に増えているのがこのアメリカイヌホオズキなのだが・・・。こういう現実、ちょっと悲しい。
 この公園の生態系も、まだまだ安定したものとは言えず、時々刻々変化しているのだろう。
 ヒト属は何が減った、これが増えたと一喜一憂しているが、その根源はヒト属自身がもたらしたものなのだね。

猫の額でいま咲いている花

   📷2022年9月16日:今年、一重のタマノカンザシは2本の花茎を伸ばしてくれた。

 左が一本目。18個の花を付けてくれた。右がいま咲いている二本目の花茎。
 オオバギボウシも大きなホスタだが、その花は長さ約5cm × 幅は約3cmほどだという。
 それに引き換え、タマノカンザシは10㎝越えの花を付ける。だからこそなのか、一つが咲くと一つがしぼみ、また一つが咲くと一つがしぼむという咲き方を繰り返す。咲いている花の数は少ない。せいぜい2輪が同時に咲く程度なのだ。とはいえ、見応えは十分過ぎるほどだ。

   📷2022年9月16日:八重の笹牡丹は潔い。キレッキレの八重は見応え充分だ。

   📷2022年9月16日:この切れ咲きはいい。来年も巡り合いたいと思っているのだが・・・。

   📷2022年9月16日:これも切咲きだ。色が違う。青は時間とともに青紫になっていく。だけど、後ろに青が咲いているでしょ。

   📷2022年9月16日:北側のフェンスに咲く三種の朝顔。いずれかの種が取れれば、来年も切れ咲きに会えるチャンスはある。

 変化朝顔と遊んだ夏が過ぎ去ろうとしている。いろいろな出会いがあった。嬉しさがこみ上げたことも、ほんのちょっとだが落胆も経験した。
 さて、これから種取りが始まる。何が、どれだけ取れるのだろう。出物が期待できる親木候補もあるかな。いや、なくたっていい。とにかく、取って取って、取りまくろう。
 そして、来年の初夏、心躍らせてプランターに蒔くとしよう。その時まで、変化朝顔の話題は封印だ。


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もう秋なのに、さくら舞う!

2022年09月18日 13時07分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年9月17日:数日前からクサボタンの開花が味待った。

   📷2022年9月17日:センニンソウ属だけに、細長い釣り鐘状の花がわさわさと群がり咲いていく。

 センニンソウ属はつる性が多い。その中にあって、つるを持つことを拒絶し、自分自身のチカラで大地にすっくと立ってやろうと思った植物がいる。それが、クサボタン(草牡丹)だ。
 花の形は釣り鐘型、いままでご紹介させていただいたハンショウヅルの仲間と比べるとかなり細長い。花びらはなく、萼片が先端部分で四裂して反り返る。色はごく薄い紫とされるが、上品な明るい鼠色とされる白鼠(しろねずみ:#E6E6E6)とか、わずかに黄みがかった白色とされる卯の花色(うのはないろ:#FBFBF6)などが占める割合も多い。
 果実は痩果で、ご多分に漏れず羽毛状となる。
 昨年、その羽毛を蒔いてみたところ、3本ほどが育っている。蝶類の幼虫の好物なのか、よく葉が食害に合うのはいただけない。

   📷2022年9月17日:センニンソウ属だけに、細長い釣り鐘状の花がわさわさと群がり咲いていく。

 ただ、この手の花は、なかなかそのご尊顔を仰ぎ見ることはない。覗き込む、そんな下劣は趣味はないものの、植物学的な興味から、そのしべのあり様などを観察してみると、このようになっていた。
 うん、確かに、ハンショウヅルなどと相通じるところがあるようだ。

   📷2022年9月17日:サクラタデが咲き進んでいる。

   📷2022年9月17日:アップに耐えられる花だよね(あっ、接写は下手かもしれないけど・・・)。

 サクラタデが咲き進んでいる。猫の額に住まうこのタデは、路傍から茎を摘んで挿したもの。タデ科の仲間であるだけに、ところかまわず進出して増えていく。
 とはいえ、その名の通り、小さな花がほんのり桜色に染まる様を見ていると、やたらと引き抜くことが憚られる。ある意味、困った花の一つなのである。

   📷2017年10月11日:軽井沢レイクガーデンに咲くサクラタデの群生。

 長野県にある軽井沢レイクガーデンは、小さな湖に浮かぶようにレイアウトされたナチュラルガーデンがそこに集う人々の目を楽しませてくれる。
 ある時訪れた折に、その水辺に群れ咲くサクラタデの自然な美しさに目を奪われ、吐息を漏らしたことがある。バラで名を馳せる庭園であるにもかかわらずである。

   📷2022年9月17日:いつの間にか育っていた。ヒヨドリジョウゴの花を猫の額で見るなんて・・・。

 野に咲く花が、猫の額で咲いている。天からの授かりものなのだろう。
 ナス科ナス属のヒヨドリジョウゴ、いわゆる雑草なんだけど、その小さな花はなかなか面白い。

   📷2017年11月11日:かなり昔、狭山の路傍で撮ったヒヨドリジョウゴの実。

 そう、晩秋ともなるとその実が真っ赤に色づく様も印象的だ。これは、2016年に撮ったもの。
 さて、猫の額でも、その稔を確認できるのだろうか?


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東京都瑞穂町・耕心館にて山野草を撮る

2022年09月15日 14時50分30秒 | みんなの花図鑑

耕心館の正面玄関辺り

  📷2022年9月13日:寄生植物のナンバンギセルである。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 最近、さまざまなサイトのご投稿で、ナンバンギセルの画像を拝見していた。
 特徴のある容貌がとても興味深い。ハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物として知られて、キセルは煙管と表記し、その雁首(がんくび)に似た花姿からの命名なのだろう。
 今年は見られないのかな、なんて思っていた。ところが、急遽、東京都瑞穂町・耕心館に行ってみようかという話が持ち上がった。
 おい、おい、何処だよそこ、なんてささやく声が聞こえる。
 東京都瑞穂町は多摩地域の北部に位置し、西多摩郡に属する総面積16.83平方キロメートルほどの町である。令和4年9月1日現在、総人口が32,214人とされ、実は、人口密度が約2,000人/km2と、周辺と比べてとても低いことでも知られている。
 それには、大きな理由がある。一つは、トトロで知られる狭山丘陵の西端に位置していること。もう一つは、南部に在日米軍横田基地があることによる。
 横田基地の総面積は7,136平方キロメートルとされるが、瑞穂町の提供面積は29.4%で、2,101平方キロメートルとされている。
 国道16号線沿いに連なる福生ベースサイドストリート「アメリカに一番近い商店街」として知られているが、福生市が基地提供面積の一位を占め46.5%、瑞穂町はそれに次ぐと言うわけ。
 家人はその耕心館にある喫茶ストーリアでお茶してケーキを頂き、僕は周囲に施設された山野草園で花を愛で、その写真を撮ろうということで、両者の利害が一致したのである。

 そして、その耕心館・喫茶ストーリアのエントランスで、僕たちを迎えてくれたのがナンバンギセルだったのである。

   簡単な位置関係をGoogle マップを利用させて頂きご紹介。

 最寄りの駅はいうと、JR八高線箱根ヶ崎駅ということになるのであろう。
 僕たちは、いつも居住地・狭山から車で30~40分かけてのんびりと向かう。もちろん、公共交通は利用したことなどないのだが、Googleマップのルート検索によると駅から20分ほどと出た。狭山池公園、さやま花多来里の郷などを巡り、ちょうどよいウォーキングコースとなろう。
 マップを見ると「日光街道経由」などという表記が見える。日光街道といえば国道4号線、古では江戸日本橋を起点とし、日光坊中(下野国都賀郡日光東照宮、現在の栃木県日光市山内)に至る21の宿場があったあの街道のことだが、こちらは日光脇往還(にっこうわきおうかん)を差し、千人同心街道などと称されていた街道のことである。

   📷2022年9月13日:いまや、煙管なんてご存じない方の方が多くなってしまったことだろう。

 さて、ナンバンギセルが迎えてくれた耕心館のことである。同館の「施設の紹介」には、次のようにある。

「周囲に塀をめぐらし、豪壮な母屋と二棟の土蔵から成るこの邸宅は、屋敷森に囲まれ、武蔵野の旧家のたたずまいを残しています。母屋の原型は、江戸時代末期の築造で、当時豪農として、その後醤油醸造業、養蚕業が営まれました。現在の2階は、演奏会・展覧会のための整備がなされましたが、養蚕のための家屋構造が確認できます。離れ和室は、大正時代に増築されたもので、特に和室の書院障子の木組みなどは、大正時代の建具の実例として貴重なものです。」

 山野草は「屋敷森」のそこかしこに100種ほどが自生、もしくは育成されており、四季折々に花を楽しむことができる。

   📷2022年9月13日:スズムシバナの白花だ。自然界では、こちらの色の方が珍しいはずだが・・・。

   📷2022年9月13日:オーソドックスな青紫の花はすでに盛りを過ぎているかのよう。

 一見すると棟門のようにも見える軒の深い正門を入ると、左右にキツネノマゴ科イセハナビ属のスズムシバナが植栽されていた。白花が多い。手入れをしていらっしゃる方の好みなのかな。
 オーソドックスな青紫の花も見つけたか、盛りを過ぎている印象だね。

   📷2022年9月13日:力の限り咲いてきたツリフネソウも、もう終焉へと向かっているようだ。

 ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草とされるツリフネソウ、なんとも奇天烈な花姿だなぁ~といつも思う。自然は類稀なるデザイナー、ヒト属をあっと驚かせてやろうとばかりに意匠を凝らした花を作り出す。

   📷2022年9月13日:ヤマシャクヤクの花の実である。完熟すると黒くなるという。

 不稔と完熟が織りなす赤と黒のハーモニー、秀逸なる造形美とみるか、醜悪なる悪鬼の化身と慄くかは見る側の心の持ちようによるのだろう。

   📷2022年9月13日:最後の輝き! 三年ぶりにレンゲショウマと出会った。

 多分、ここにはあるだろうと思って、期待して訪れた。しかし、時期的なことを考えると花を拝めるか疑心暗鬼であったのだが。
 この三年ほど見ることのなかった花を眺める、ふっと肩の力が抜ける、そんな感じを味わった。やはり、いいものだなぁ~。

屋敷森の辺りで見られた草々

   📷2022年9月13日:丈高き木々の下に数多くの山野草が息づいている。

   📷2022年9月13日:あの自然毒で有名なトリカブトである。ユニークな花姿、魅入られるようだ。

 自然界にはさまざまな危険が潜んでいる。動物でも、植物でも、綺麗なモノほど毒があるとされる。
 植物には全草毒だよってやつがかなりある。キンポウゲ科などは代表格だ。アコニチン、アコニンなどのアルカロイド類系の化合物とされる。
 ご多分に漏れず、このトリカブトもキンポウゲ科トリカブト属なのだ。若芽の萌え出る頃、ニリンソウと間違えて誤食するケースがしばしば見受けられるという。注意したいものだ。

   📷2022年9月13日:樹下では、八角蓮が実を結んでいた。

 ハッカクレン(八角蓮)という。メギ科ハッカクレン属(ホドフィルム属)の多年草とされ、思いの外可憐な花を付ける。
 この季節だから、それほど花は多くなかった。それでも、久々の耕心館は十分に目を楽しませてくれた。季節がもう少し進めば、秋の野の花も幾分かは増えることだろう。また日を改めて訪れてみようと思った。


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