Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

カリガネソウ(雁草、雁金草)の一番花が咲いた!

2022年09月13日 15時50分10秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年9月12日:猫の額で咲いたカリガネソウ。今年の一番花である。

 魁である。ただ一輪だが、他に先んじて咲いた。9月12日、早朝のことである。
 ご存じの通り、カリガネソウ(雁草、雁金草)だ。シソ科カリガネソウ属の多年草で、別名はホカケソウ(帆掛草)という。雁に譬えたり、風をはらんだ舟の帆に擬したりと、いずれもが、見立て名といえるであろう。
 葉から発せられるのだろうか、独特の臭いが気になるという人もいる。それっ、カリガネソウの個性だから。

   📷2022年9月13日東京都瑞穂町・耕心館にて。こちらはすでに満開に近いほどに咲いていた。

 今日(9/13)狭山から1時間ほど、東京都瑞穂町・耕心館近辺をドライブしてきた。
 同町郷土資料館・けやき館に隣接し、建物の周囲には季節の山野草などの植物が手厚く管理されている。
 南側の垣根にカリガネソウや女郎花が植わっており、こちらはすでに満開といってもいいほどであった。
 

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変化朝顔:采咲きと切咲きを賞味する 時節柄、十六夜の月が掉尾を飾る

2022年09月12日 20時05分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年9月10日:采咲と思われる変化朝顔、発見!

 9月10日、gooブログは中秋の名月の投稿でむせ返った。美しい! 堪能させていただいた。
 いや、知ってたんだよ、10日がその日であることを。だけど、僕にはそれに比肩しうるほどの大切が出来事があったんだ。
「采咲(さいざき)」が初めて確認されたのだよ。そう、変化朝顔の出物の一つとされる咲き方なんだけど、いままでWeb上では見たことがあったが、自庭で実見したことがなかった。
 それが、この日の朝に、町内の道に面したフェンスに絡まったつるから咲いているのを発見したのだ。

   📷2022年9月9日:采咲というより、細切采咲と思われるほどに、その花びらの幅が狭い。

 なんだこれは、出来損ないの朝顔じゃ~ないか💢
 そんなお叱りの言葉を頂戴するかもしれないが、これ、歴とした変化朝顔の咲き方の一つなんだ。

   📷2022年9月9日:これが、采咲の葉。

 笹なのかなと思うのだが。笹の葉を3まい合わせたような形で、元ととなるのは家紋の笹とされる。特徴としては、葉のふちが内側に丸まる事例が見られるとのこと。

   📷2022年9月9日:今年出た切咲きの一つ「青笹葉青車絞切咲」。上記と比べると花びらの幅が随分と異なるでしょ。

 先日、青笹葉青車絞切咲というのをご紹介させていただいたが、根は同じ系統なのではと思う。
 沼にハマると、いい歳をしたおっさんが、あれが出た、これが出たとたわいもないものなのである 笑

   📷2022年9月11日:十六夜の月を撮る。

 そう、そう、「あれが出た、これが出た」話の最旬は、昨日までは中秋の名月だったね。
 へそ曲がりの猫の額の庵主は、あえて10日の夜はカメラを中天に向けず仕舞い(実は、ちょっと呑み過ぎて早々に寝てしまったのだ 汗)。
 そして、11日にいざ! とばかりに十六夜の月を撮り出した。

   📷2022年9月9日:おい、おい、クレーターが見えるぞ!

 カメラはソニーのコンデジである。2014年に発売された光学50倍モデル、もうロートルといっても差し支えないだろう。誰だい、猫の額の庵主と一緒だなんていうのは・・・。
 その後、PowerShot G5なんかも仲間入りしたのだが、我が家では、まだまだソニーが重宝されているのだよ。


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夏から秋へと、移ろいゆく花たち

2022年09月10日 16時25分45秒 | みんなの花図鑑

猫の額に秋の兆しを見た!

  📷2022年9月7日:オキザリス・トリアングラリス
  (水滴は水遣り後だから。イメージということで)
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 暦の上では、とうに秋なのである。
 立秋、処暑と過ぎ、すでに白露
 まさに、白露の初候である草露白(くさのつゆしろし)という様を目の当たりにする。

 早朝、ウォーキングに出かけると、路傍の草々に露が宿っている。

 朝の露、
 その小さな、小さな滴の一粒、一粒が、
 一身に光を集め、
 そして、弾く。
 弾かれた光はさまざまに屈折し、人々の目を射る。

 まぶしさに耐えきれず、目を細める。
 すると、まるで感性が研ぎ澄まされたかのように、
 見えないモノが見え、
 聞こえないオトが聞こえてくる。

 ウォーキングで見かける野の草が様変わりする。
 もちろん、猫の額の坪庭や小庭でさえも例外ではない。
 季節は、夏から秋へと、確実に変わりつつあるようだ。


   📷2022年9月10日:キク科オケラ属の赤花オケラに随分と色が乗ってきた。

 三年目になるのかな、いや、いや、四年だろうか。国内に自生する白花のオケラとは異なり、この赤花種は中国原産とされる。
 残念ながら、その白花のオケラにはまだお目にかかっていない。渡来してきた赤花は自生するものより大きいのだろうか。別名大花オケラともいわれる。

   📷2022年9月10日:チョウセンヨメナはキク科ミヤマヨメナ属、メンタル強めの多年草だ。

 時期ともなると、ひょっこりと頭をもたげ、そこかしこで咲き始める。
 こちらは、石燈籠と目隠しの簾の間から窮屈そうに顔を出し、負けるものかと三輪四輪と花を付けている。聞きしに勝る強靭なメンタルの持ち主なのだ。

 📷2022年9月10日
 ムラサキセンブリにつぼみが見える。
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 📷2022年9月9日
 カリガネソウも、ご覧の通り、たくさんのつぼみが付いた。
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)

 ムラサキセンブリは、二年目の地植え組3株だけが生き残った。鉢植え組はただ2株のみが顔を出していたのだが、いつの間にか消えてしまった。
 周囲に見えているのは、春蒔きのアケボノソウの苗。二年草だというから、来年は花を見ることができるだろうか。
 カリガネソウも、強靭な印象てんこ盛り。とにかく増えるのだよ。そろそろ、別名ホカケソウ(帆掛草)といわれる特徴のある花が見られそうだ。

 📷2022年9月9日
 天からの授かりものだ。何だろう? イボクサ?
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 📷2022年9月9日
 赤まんまか! これも外来種だ。
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 猫の額に侵入してきた外来種、二種をご紹介しよう。いずれも天からの授かりもののようだ。
 イヌタデは何度も見たことがあるが、左のツユクサ似の草はなんだろう。いろいろ検索してみると、候補として残ったのはイボクサだった。果たして、・・・。

路傍にも、秋色に染まった花々の姿が・・・

   📷2022年9月10日:アキノノゲシ、秋の野辺の花の代表格かな。

 その名に秋を冠したキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草、それがアキノノゲシ(秋の野芥子)。
 つぼみや花後の姿に、あのノゲシの影が付き纏う。だけど、花は似ても似つかない。キク科の王道を行く趣を留めている。

 📷2022年9月6日
 すっくッと立った姿、とても印象的だ。
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 📷2022年9月6日
 ツリガネニンジンにも季節の移ろいが刻されている。
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 いつものS台中央公園を歩く。前回より、数多くのツリガネニンジンが茎を伸ばしていた。
 決して花数が多いわけではないが、それでもつかの間の秋を楽しんでいるかのようだった。

 📷2022年9月6日
 アキノキリンソウには、まだ暑すぎるのだろうか?
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 📷2022年9月6日
 高三郎? 誰だそいつは。
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 キク科アキノキリンソウ属の多年草、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)だね。まだ、盛りと言う訳ではないのだろう花数も少なく、精彩も感じられなかったよ。
 高三郎? 誰だそいつは ―― なんて、軽いボケをかましておこう 笑 キク科タカサブロウ属の一年草、アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)だが、誰がこのような名前を付けたのだろうか。
「三河の植物観察」さんのページには、「この草の茎を使って文字を書いたという説と、古名のタタラビソウが転訛したものという説があり、はっきりしない。」などという記述が見られる。はっきりしないということか。

 📷2022年9月7日
 昨年も撮っている。パパイヤの勇姿だ。
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 📷2022年9月7日
 デカい! いい稔り具合、なのだろう。
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)

 街中の空き地が畑として利用されている。贅沢なもんだ。
 一昨年も、昨年も、この情景を撮ったのだが、パパイヤは南国、そう、熱帯や亜熱帯の国々で栽培されるものだと思っていた。ところが、この地で、数年に渡り冬越しし、平気な顔でたわわな実りを見せている。温暖化だ! それしか考えられないじゃないか。あ~っ、日本の四季が壊されていく。。。

   📷2022年9月7日:禁を破り、越生の蕎麦屋へ寄る。

 破壊されつつある日本の四季、そんな環境を呪うかのように、周囲に邪悪な眼差しを注ぐゴンズイ。ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉広葉/小高木である。
 まるで怒りに顔を赤らめているような果実が裂け、漆黒の種子をのぞかせている。植物にだって意思があるのだろう。いつか、道行く人の頭上にぽとりと種子を振り落とし、ヒト属に戒めの気持ちを表明することだろう。



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面白い変化朝顔が出た!

2022年09月09日 13時38分50秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年9月9日:切咲き系の変化朝顔である。

 今朝(9/9)は、プラスチック系のごみ出しの日である。いつもの通り5時頃に起き出し、プラをまとめて収集場所へポンッ!
 行きには気付かなかったが、いままで見たことがない系統の変化朝顔が咲いているのに気付いた。

「青(葉の色)笹葉(葉の形)青(花の色)車絞(花の模様)切咲(花の形)」

 こてこてと飾り付けて言うと、上記のようになるのだろうか。

   📷2022年9月9日:。

 こちらは、以前にご紹介した「黄常葉覆輪淡水色車絞丸咲」である。
 似てるといえば似ているけど、花びらが切れてないでしょ。

   📷2022年9月9日:こちらはまだ完全に開いていないね。

 今日は、三輪咲いた。ひょろっとした苗だったが、ここに来てやっと本気出してきたみたい。

   📷2022年9月9日:これは、なかなかいいと思う。

 切れてるし、車絞だし、配色もいい。
 大向こうを唸らせる大看板ってわけじゃないけど、今年出たなかじゃなかなかのお気に入り。
 しべも見えるようだから、種ができるといいのだけれど・・・。
 あれっ、出物は種が取れないというから、種が取れるやつは出物じゃないってことか?
 う~んっ、いつまで経っても変化朝顔は謎だらけじゃ!。


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江戸っ子から盗人まで多士済済、萩(ハギ)一族のオモロい話

2022年09月08日 11時40分00秒 | みんなの花図鑑

江戸絞りにハギの花の真骨頂を見た!

   📷2022年9月7日:粋だねぇ~、江戸絞りは。

 今朝(9/7)は、9時前に家を出た。ちょっとした買い物である。目当ての店は、9時半に開店だ。このようなご時世だから、開店と同時に店に入り、ササッと買い物を済ませてしまうため。もちろん、道すがら行う野の草のパトロールは、とても大切なミッションの一つだ。
 そのパトロールで、いいめぐり逢いがあった。江戸絞りに出会ったのである。あのマメ科ハギ属の耐寒性落葉低木の木本のことだ。

   📷2022年9月7日:江戸絞りの暖簾をくぐると、そこには・・・。

 真っ白な花、旗弁の基部には紫色の斑が入る。ねっ、いい表情してるでしょ。ヤマハギも素朴でいいのだが、江戸絞りという名を冠するだけに、思わず「粋だねぇ~」という言葉が口を突いて出た。
 一般的に、ハギの花の形状は蝶形花と呼ばれ、旗弁1枚、翼弁2枚、舟弁2枚から成るとされる。そう、マメ科の花に多い形だね。
 この江戸絞りだけでなく、いろいろな野の草をパトロールで補導し、帰途に就きながら考えた。近頃、よくマメ科の花、特に、ハギの仲間に出会うものだと。
 そこで、野の草のパトロールで撮った花も面白いが、それは後日に譲るとして、撮り溜めたハギの仲間を貼り込んでみよう考えた。

ハギとは言えども、エト・セトラ!

   📷2022年9月6日:S台中央公園にて。

 山野でよく見かけるハギといったら、この種であろうか。ヤマハギでいいのかな。万葉の頃から人々に親しまれ、万葉集でも142(or 138)種に詠まれ、一番数が多い花とされる。
 ちなみに、二番目の梅が119(or 118)種というのだから、ヤマハギに限らず、ハギの仲間がいかに万葉人に愛された花であるかが知れようというもの。
 素朴でいいと申し上げたが、いかんせん撮り難い。そよと吹く風にもゆらゆらと揺蕩って補足し難いのだ。

   📷2015年9月14日:シロハギとか、白花萩とか呼ばれる品種。白一色、旗弁にも斑が入ることがない。

   📷2015年9月14日:古を思い、昔の姿がちらりと顔を出す時があるようだ。

 こちらは、一般的にシロハギ(白萩)と呼ばれる種。もちろん、マメ科ハギ属の落葉低木である。
 一説には、ミヤギノハギの変種とされ、時折り、先祖返りしたと思われる赤紫が混じる花を付けることもあるようだ。

ハギと名乗るも、その正体は・・・?

   📷2017年9月4日:山梨県北杜市・小淵沢町上の原辺りにて。ナンテンハギと思われる。

 八ヶ岳南麓をパトロール中に捉えたナンテンハギ(南天萩)と思われる野草である。
 堂々とハギと名乗っているが、マメ科ソラマメ属の多年草で、別名フタバハギとも呼ばれるそうだ。

   📷2016年3月28日:不老川河畔のお宅のお庭にて。ポップな装いでひと際目を引くトキワヒメハギ。

 たまに散歩で訪れる不老川河畔、同年代と思われる山野草好きのお宅のお庭で咲いていたトキワヒメハギ(常盤姫萩)である。
 ヨーロッパ西部を母国と定めるヒメハギ科ヒメハギ属の落葉低木、ひと際目を引くカラフルさが気分を上げてくれる。もちろん、ハギ属とはことなり、ポリガラなどの仲間とされる。

雑草と呼ぶことなかれ! 野の草にもハギと見紛う花たちが躍動する。

   📷2022年9月6日:S台中央公園にて。猫じゃ、猫じゃ、ネコハギじゃ~!

 実は、この子、正統なマメ科ハギ属の出身なのである。旗弁に刻された斑紋もなかなかのものだが、10㎜あるかなしかの大きさのため、あまり顧みられることはない。
 茎が地を這うように枝分かれし、その勢力範囲を広げてい行く。「そこどけ、そこどけ、ネコハギ様のお通りじゃ~」と言う訳である。

   📷2022年7月18日:メドハギ(筮萩)、かつで筮竹の替わりに用いられたことからの命名とされる(他説有り)。

 あのWikipediaでは、「メドハギはハギ属の雑草で、・・・」というフレーズから書き起こされている。ことさら雑草にこだわるとは、メドハギに苦い思い出でもあるのだろうか。
 そう、この子も正統なマメ科ハギ属の仲間なのだが、上述の如く、いまではあまり上等な扱いを受けることはないようだ。

   📷2016年8月29日:マメ科ヌスビトハギ属の多年草、ヌスビトハギである。

   📷2022年9月6日:何やら怪しげな目つき。こちらは同じマメ科ヌスビトハギ属の多年草だが、その風体からかアレチヌスビトハギと呼ばれる。

   📷2016年8月22日:やはりヌスビトハギ属だが、フジカンゾウ(藤甘草)かと思われる

 ヌスビトハギ属も多い。押し並べて蝶形花なのだが、ご覧の通り、それぞれに個性がある。
 そして、この一族、サングラスのような果実を作ることでも知られている。この果実、いわゆる引っ付き虫である。ご注意あれ!
「語源由来辞典」というサイトがある。そこに、このヌスビトハギの命名の謂れが記述されていた。
 盗人の足跡に似たものか、引っ付き虫が衣類に付かぬよう盗人のようにそろりと歩いたものなのか、興味が尽きない花たちである。


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