我が蒲原平野も9月下旬になると稲刈りがほとんど終わり、黄金色だった水田も切り株だけが目立つ。中には切り株から新しい稲の新葉が芽を出し、全体が緑に被われている田んぼもある。秋の夕焼けも弥彦・角田山を背景にしてきれいだ。間瀬峠を越えて日本海側に入ると佐渡を背景にした夕日もきれいだ。間瀬峠を越えるときに林道にはボタンヅルの花が盛りだ。また、平野部の田んぼの真ん中を走る農めん道路には「彼岸花」が盛りだ。まさに彼岸の秋、収穫の秋ですね。
蒲原平野は、稲刈りが終わり、あの黄金色だった田んぼもすっかりと色あせて寂しい風景である。ただ、早めに刈り取られた稲株からはもう新しい芽が出てきており、緑の絨毯になっている。夕方の空に目をやると夕焼けが美しい。
田んぼの真ん中を走る農めん道路の両端には彼岸花が盛りだ。この彼岸花ロードは西蒲区新谷集落の人たちが植えて育てたもので、新潟市から表彰されたという。彼岸花は、お寺の墓地などに生えていたり、この球根を食べると毒があり、死ぬ(彼岸に入る)などと言われ忌み嫌われる花だという人もいるが、実際には仏教ではこの花を「曼珠沙華:花の色は白いらしい」と言って、縁起のいい花であるという。また、昔は水につけてこの球根の毒をぬいて食べ物にしたりして、救荒植物の一つに数えられたりもした重要な植物でもあったようだ。
間瀬峠を越えて間瀬集落に入ると、佐渡をバックに夕焼けがきれいだった(下:6時10分頃に日が沈んだ)。間瀬漁港はこの夕日を浴びて静かに佇んでいた(上写真)。
間瀬峠ではボタンヅルの花盛りだった(下の写真)。また、その近くに枝の下部に咲く珍しい花を見つけた。ところが白く花に見えたものは、「アオバハゴロモ」という昆虫であった。この昆虫はカメムシ科に属するヨコバイなどの仲間で、きれいな淡い緑色で羽の縁がピンクがかったもので、上向きに、それも一定間隔で枝にしがみついている様が花に見えたのだ。