自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

弥彦・角田山系と蒲原平野2019年10月

2019-10-09 18:58:24 | 日記

 蒲原平野は10月に入った。平野部の田んぼに絞って現状を少し紹介したい。田んぼでは10月9日現在、すべての稲刈りが終わっている。切り株から新葉が出ているが、その様がまるで緑の絨毯だ。この新葉も11月に入り冬の訪れで黄色に変化し、降雪とともに枯れていく。隣の田んぼでは2年前までは転作作物の一つであった大豆が褐色に変化し、収穫を待っている。日の入りは9月では6時10分ころであったが、一ヶ月後の今は5時15分ころだ。弥彦山には4時50分頃に沈んだ。稲刈りの終わった畦ではセイタカアワダチソウやススキが目立つ。収穫が終わり晩秋近くなると蒲原平野の風景にも何か寂しさが漂い始めている。

稲刈りの終わった田んぼは切り株から新葉が出て、緑の絨毯状態を呈している。

代表的な転作作物であった大豆は、面積的にはそんなに多くはないが、今では田んぼにおける栽培作物の一つになってきた。鞘には膨らんだ豆が目立ち、豊作を感じる。

弥彦山には午後4時50分ころ日が沈んだ(平野部では海よりは早い)。日の沈む速さには驚きだ。日没の光を浴びて、我が家の家庭菜園ではキャベツと大根・白菜が豊作だ。うれしい限りだ。

田んぼの農道や畦では、セイタカアワダチソウが盛りを迎えつつある。この雑草は私の子供時代にはほとんど見ることができないものだった。20代の頃大阪の近鉄線に乗ったとき、線路脇に多く見ることがあったが、今では道路や越後線路脇に多く見ることができる。雑草の種子は列車や車などで運搬されて広がっていくのがよくわかる。ススキもまだ健在なれど終わりに近い棉状の穂が目立ち始めてきた。

あぜ道には多くの雑草が生えているが、アメリカセンダングサ(上)も目立つ。この実にはトゲがあり、子供の頃この実を相手に投げて、服に吸着した数の多さで勝ち負けを決める遊びをしたものだ。田んぼの端にコメ倉庫らしい建物があった(西蒲区新谷集落)。「雪の香り米生産地」と書かれており、米の蒲原平野を象徴した建物だ。