蒲原平野は初秋に向かって朝晩が涼しくなってきた。平野部は黄色を呈してイネの収穫が始まりつつあり、稲穂が撓わに頭を垂れている。今年の夏は後半になって結構天気に恵まれているが、収穫量を如何であろうか。さて、西蒲原もコロナウイルスが押し寄せて、私の周りにも感染者が出ている。マスクでは防げないが手洗いとうがいで頑張っている。このような状況はいつまで続くのであろうか?日本人として新潟県民として、そして蒲原の人間として現状をしっかりと確認して前向きに歩んでいこうと思っている。しかし、自然は例年と全く変化なく、いつのも顔を見せてくれており、有り難い存在であると心から思う。
イネの収穫は間近にせまっている。田んぼは黄色を呈し、稲穂は頭をしっかりと垂れている。天候不順な年というが、見る限りは平年並みの収穫が期待されている。
8月21日新潟へ行く用事があって、海岸線を走ってみた。快晴で日本海は穏やかで、きれいな青色を見せてくれていた。
蒲原平野には、弥彦・角田山系の前に広がる稲作に適した沖積土の平野部と山系に連なる角田浜や越前浜の砂丘地がある。海岸線の道路添えにある砂丘地帯には昔からスイカ・メロン・長芋・大根等の野菜類やタバコ、チューリップなどの球根類の栽培が盛んだ。上の写真はタバコ栽培の様子であるが、左が収穫の終わった株で右がこれから収穫する株だ。最近の禁煙ブームでタバコの消費量が激減し、栽培面積も減少傾向だ。下の写真は、スイカやメロンの収穫が終わった後作として大根栽培畑である。砂地であるため耕土深くて長くて白い大根が秋に収穫される。
最近砂丘地も水田と同じく、休耕地が目立ち上の写真にあるように牛の放牧地として利用されている所もある。写真を撮る私を後ろの牛がじっと見つめていた。前の牛は微動だにしないで前を見ていた。何か感ずるものがあった。それが何かはわからないが。その道路脇にはテッポウユリが咲いていた。夏も終わりに近づいている。
海岸線の道路脇には、花の香りを大気中に漂わせているセンニンソウ(上)と秋の象徴であるススキ(下)が立派な穂を風になびかせていた。蒲原ももうすぐ秋です。なお、センニンソウはボタンヅルと花が似ているが、葉を見ると簡単に判別できる。なお、センニンソウの名前の由来は、実の先に着く白いひげを仙人のヒゲに見立てて名付けたと言われるが、面白い植物ですね。
海岸線の道路脇には、ヌルデが意外と多く、きれいな花ではないが上の写真にあるように花盛りであった。ヌルデは葉にさわると肌がかぶれるウルシに似ており、秋には赤く紅葉するため時として見分けにくい。しかし、下の写真にあるように葉枝に翼があるのですぐに見分けることができる。ウルシには翼がない。