コロナウイルス感染騒動や不安定な天候などに悩ませられながらも、今日で蒲原平野の8月は終わる。先日、武田中部大学教授が「世の中変われど自然は変わりなくそのまんまである」と言っていた。確かに私の子供の頃から弥彦・角田山系と蒲原平野は変わりなく、そのまんまである。高校の校歌にも「越の国原(ここでは蒲原平野を言う)は瑞穂の波のよるところであり、千古揺るがぬいやひこ(ここでは弥彦山を言う)の勇姿をともに仰ぎつつ…………」とある。今も昔も蒲原平野は堂々として我々の目の前にある。30日には一部、稲刈りが始まった。8月の後半は青空と30度を超す真夏日が続き、稲の生育にも挽回の機会が与えられたようだ。そこで今回は8月30日現在の蒲原の空を紹介したい。
正面左の角田山の空は日が沈み、夏から秋の雲が夕日に照らされていた。空には飛行機雲が見られた。ここは、成田からソ連周りのヨーロッパへ行く空の行路に当たるようだ。
弥彦山からは黒い雲がわき出ていたが、その左側には夕日に照らされていた雲と9月15日ころに満月となる月がデートをしていた。初秋の空にはこのような雲が多く、入道雲もまだまだ健在だ。この頃は夕方から夜にかけて遠雷がよく聞こえる。秋の遠雷は蒲原では「稲光:いなびかり」と呼ばれ、稲刈の時期を教えつつ豊作の前触れとも言われる。雲と雲の間に光が走る現象で本来の雷とは少し違うらしい。
月とあかね雲、蒲原平野の初秋の空の風景だ。わずか10分ほど前の空の景色は、下の画像である。
これは前の画像の少し前の状況だが、わずかの時間であかね色に変わったいた。10分も経っていなかっただろうか。
今回は蒲原平野の夕方の空を紹介したが、しばらくの間コロナウイルス騒動を忘れるほどの心温まる空の風景だった。