昔は、どこの喫茶店もマッチをおいてあった。
新しいジャズ喫茶を周る度に、マッチを貰ってきて、家の鴨居に並べていたものです。40年前の話です。
見つかったのは
横浜の「千草」、函館の「想苑」、高崎にあった「主求音(スイング)」です。
開店時間は正午。今は12時半位。ナビ情報によれば、確かこの辺りと探してみましたが分からない。
場所を聞こうと思っても、正月二日と言うこともあり、通りには誰もいない。偶然、通り掛かったリュックを背負った方にに「ダメ元」で道を訊いたところ、これからYAMATOYAに行くのだと言う。
同行させて頂きました。路地の一角にあったのです。
入り口の様子からして、これは余り期待できないな~と
ビックリ! 異空間が広がっていました。
開店直後と言うことで先客は誰もいない。連れて行ってくれた方が今年最初の客、母が二番目、親父が三番目のようです。
音を聴くより、その内部の佇まいに唖然。所狭しと言うより、整然と計算尽くされたアンティーク製品群。
先ずはご覧あれ!
五木寛之が好んで座っていた椅子 だそうです。
五木寛之は一時ペンを置き、ここ京都の大学で学んでいました。
この辺りが気に入り、ここにもよく来ていた。お気に入りの場所(椅子)が母の座っていた所です。
文学少女にタイムスリップと言うところでしょう。
部屋の、調度品に圧倒され、音の印象を書くのは忘れそうです。
ジャズ喫茶としては音量は控えめです。どちらかと言うとバックグランドミュージックと言う感じ。
これはこれで、レトロ調な店全体の雰囲気にとても合っていると思うのですが、バイタボックスが震えるような音量でデキシーを聴いてみたいものです。
音は小さめですが、音源はLPレコードであったことを報告させて頂きます。
JAZZ SPOT YAMATOYA
*音楽再生装置
SP: VITVOX KLIPSCHORN AMP: MCINTOSH MA2275 LPSYS: GARRAD 401 SME3012(?) SHURE N97XE
CDP:MARANTZ ?
〒606-8392 京都市左京区熊野神社東入二筋口南入 phone:075-761-7685 HP:www.jazz-yamatoya.com
定休日:水曜日(祝祭日を除く) 営業時間:12:00~24:00
*一時休業のお知らせ
店舗改装のため、平成24年1月23日(月)より当分の間、休業となります。再開は今年秋頃の予定。日程は決まり次第、ホームページで告知。
改装も今の店の雰囲気を残すそうです。どのように生まれ変わるかが楽しみです。
ジャズ喫茶にとって今は厳しい時代。ジャズ喫茶は次第に少なくなってきている。残ることはあっても、カフェバー風に変わってしまうことが多い。若者には入り憎い店になるだろう。
半世紀前にはジャズ喫茶にはコーヒー一杯で長時間たむろする学生が多かった。
YAMATOYAは京都大の近くにある。来る学生は少ないと言う。
純ジャズ喫茶として残れるのだろうか。いささか心配です。
京都にはYAMATOYA意外にもジャズ喫茶は残っている。
*奈良市内でジャズ喫茶を探したが、結局、一軒も残っていなかった。ライブハウスはあるようだ。
ジャズが聴けるパブにも出かけたが、アルテックA5が埃を被っていた。寂しい限り。