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ザスパクサツ群馬の応援、スローライフ、終活日誌、趣味、旅行

両眼手術その後 パート2

2020-09-10 05:41:35 | 爺の部屋
左眼:白内障+黄斑前膜手術後7日目
右眼:白内障手術後3日目
手術後、2回の執刀医(院長)の診断があり、経過は順調のことでした。良かった。
入浴・洗髪が許可されました。嬉しかった。
入浴許可初日、敢えて入浴はせず、今までどおりにシャワーで首から下を洗いました。
洗髪は保護メガネを掛けたまま行いました。
シャンプーの飛沫が保護メガネに掛かり、メガネの隙間から少し目に入ってしまった。
少し目に染みる感じがしましたが、何事もなく、翌日1日を無事過ごしました。

白内障手術では挿入レンズで視力矯正が出来ます。
遠くが見易いようにも、近くが見易いようにもできます。
遠方優先に視力矯正を行うと手元の見えが悪くなる。老眼が進んだ状態になります。
自分は当初、車の運転時を考え、遠方の見えを優先しようと考えていました。
やや近視寄りに調整した方がこれまでの見え方と違和感が少ないと言う医師のアドバイスに従いました。

手術前の裸眼視力は0.0?。極度の近視。ソフトコンタクトでは矯正出来ず、ハードコンタクトレンズが必要でした。
矯正視力は自動車運転に支障がない0.8程度であったと思います。
手元の見えは年齢を考えれば悪くない方だったでしょう。これまで老眼鏡は不要でした。

手術後の視力は手術翌日で右眼が0.7。運転可能な視力でした。
術後の手元の見えはどうなったか。コンタクトレンズを付けていた時とそう変わらない。
当面、老眼鏡は不要のようです。

気になるのは黄斑前膜手術した左眼の今後。
水平線の歪みはかなり訂正されましたが、依然としてかなり残っています。
時間を掛けて、気長に回復を待つしかないようです。
左右の視力差が大きい。目が疲れる元となります。
メガネの処方箋は手術した眼科病院にお願いすることにしました。

◯眼の手術をした現時点での感想。
世の中が明るくなった。
色彩が豊かになった。
コントラストの微妙な違いが分かるようになった。

白内障は加齢に伴う眼の劣化です。程度の差はあっても誰にでも起こっている。
医師から「年齢相応に白内障はある。直ぐに手術の必要なない」と言われたことはありました。
白内障の進行度合いは置かれた環境で大きく違う。個人差も大きい。

人生九十年時代。残された時間を有意義に過ごすには視力の確保は重要。

『手術は痛くない!痛くない!!』 
白内障手術時間は10分程度と短い。

定期健康診断を受診しましょう。
視力検査があります。問題があれば、医師の意見が聴けるでしょう。
自分の場合、退職後、健康診断を受けたことがありません。
視力検査は運転免許の更新時だけでした。

「痛いのは嫌」と手術の決断を先延ばしにしてきました。
でも、今からでは遅いと言うことはありません。
思い立ったが吉日!

こだわりの小型SP

2020-09-09 20:09:38 | オーディオ
以前、オークションで譲って頂いたSPですが、長く出番がありませんでした。



高さ:約60cm 重さ:約2kg



SPユニット:紙製コーン型、直径約8cm フィックスエッジ 
メーカー:不明 ジェンセン?
バッフル:広葉樹無垢材(樹種不明) 
特徴:SPユニット周辺のバッフル板を円状にくり抜き、浮かしている。



SPボックスの形式は平面バッフル。
奥行きの浅い後面開放型と言う見方もできそうです。
SPボックスの箱鳴りを嫌っているようです。





奇抜なデザインです。
SPボックスの側面が延長され脚になっている。上部から下部に行くに従って窄まっている。
並行面によって生じる共鳴を回避することも狙っているのかもしれません。
SPボックスの下にスリットが入っています。固有振動の分散を狙ったのかもしれません。



SPユニット:マグネットはアルニコ内磁型
サブバッフルに直接留でなく、堅木で固定されています。
表面バッフル板からは切り離されている。
どんな構造なのか、分解したい気持ちはありますが、未だしていません。
平面バッフルはSPユニットによる振動を受けにくい構造です。

配線はハンダ付けの直留めではなく、カシメ留め。
このため、SPケーブルの交換は簡単です。

どんなSPも独自の音色を持っています。楽器的な側面がある。
どんなSPユニットを入れても、SPボックスの色はある。
現代設計のSPはその色を消そうと懸命な努力をしている。無共振思想とでも言うのでしょうか。

このSPの設計者はSPユニットそのものが持つ音色を大切にしているようです。
実に無理のない自然な音がします。

空気感とオーディオ

2020-09-09 19:44:13 | オーディオ


旧タイトル:音楽を小音量で楽しむ それもオーディオの楽しみ 改訂中

旧タイトルはしっくりいきませんでした。新タイトルも仮タイトル状態で変えるかもしれません

音楽を生で聴く。どんな演奏者かどんなホールか、照明の当たり具合はどうか・・・・
音楽自体がその場の雰囲気(空気感)の影響を強く受けているように感じます。
オーディオは音楽の仮想空間を作ることです。
その場の空気感に合わなければなりません。

オーディオ装置に見合う部屋は是非欲しい。
大型SPでジャズのビッグバンドの迫力を楽しみたい。

その一方、
自分の部屋の片隅に小型SPをさり気なく置いて、室内楽を小音量で流すのも良い。

今回は山小屋の雰囲気を壊さないことを最優先にオーディオ装置を選びました。

以下の文章は旧タイトルのもの、新・仮タイトルとは合っていません。

・大型SPの矛盾
低音部の振動板は紙製のコーン型が多い。軽くて、固有振動が少なく、受け持ち帯域は数オクターブの周波数を受け持つことが可能。大口径から小口径のものまで対応可能な自由度の高い素材です。昔のSPユニットの振動板は全て紙製でした。
高音部は受け持ち範囲が狭くて済みます。振動板面積は軽くて小さい方が有利です。形式もコーン型、ドーム型、逆ドーム型、ホーン型、リボン型等各種のものがあります。
低音域を伸ばすには二つの方法があります。
一つは口径を大きくすること。
それは高域が出にくくなることになります。
つまり、中・高域SPユニット組み合わせが必要になります。
帯域を伸ばそうとするから、SPユニットを複数組み合わせざるを得なくなる。
SPは大型化する。

もう一つの方法は、振動板の重量を増やすことです。
固有振動数F0を下げ、低音域を伸ばすことが出来ます。
振動板が重くなると言うことは、同じ力では動きずらくなる。
大出力アンプが必須となりました。
大出力の半導体アンプの出現で可能になりました。

前者は昔からある大型SPに多い。使用するSPユニットは受け持ち帯域を複数に分割する形になることが多い。外形寸法が大きくならざるをえません。
後者はブックシェルフSPに多い。
また、SPユニットを組み合わせるにはLCネットワークが必要になります。
それぞれのSPユニットの振動板はその特性を生かした複数の材質(紙、メタル、布等)の異なるものを組み合わせることが多い。
低域を伸ばすには、低域ユニットの後から出る音をシャットアウトするために箱に入れざるをえません。場合によっては、後ろから出る音の位相を180度変えて、低域の増強にあてるバスレフ方式、バックロード方式もあります。
帯域を広くしようとすると、特に低域を伸ばそうとするとキリがないと言うかいたちごっこになってしまう。

当然、SPの値段も跳ね上がります。
無い物ねだりをしているうちに、大切なものを失っているのでは・・・

昔のラジオから流れる音楽は意外に良かった。人の声は自然に聞こえていたように思います。
使われているのは小口径のSPユニット。ラジオ本体に内蔵されているけれど、密閉されている訳ではない。後面開放型。平面バッフルに近いものでしょう。

シンプルイズベスト

低域も超高音域(年配者はどうせ聞こえない)はきっぱり諦めて・・・
小型シングルコーンを平面バッフルに組み込んで小出力アンプで小音量で鳴らす。
SONY ハードディスクオーディオプレーヤーシステム HAP-S1 を選びました。


HAP-S1

HAP-S1 はアンプ内蔵。SPに直接繋ぐことができます。それはそれでスッキリするのだけれど、味気ない。
管球式小型アンプを組み合わせました。



小型化最優先のシングルアンプ 出力トランスはタムラ製。 整流回路は半導体
出力:不明 数W
外形寸法:未計測 見た目よりもずっしりと重い・



出力管:? CKR-684C ドライブ管:松下 X7



土台はチーク材に銀箔張り。調整つまみは無垢材に貴石埋め込み



保護カバーはチーク材 建具屋さんに特注品

・音量
ジャズボーカルを聴くには十分。ギーターの胴鳴りもそれなり 
カーペンターズのカレンは可憐 美しい。

LUXMAN PD-350  吸着システムの復活? パート1

2020-09-04 07:47:49 | オーディオ
機能美溢れるLPプレイヤーを輩出し続けたラックスの最終解答的ベルトドライブ式LPプレイヤー。

◯PD-350の特徴
①ターンテーブルが二重構造(30cmアルミダイキャスト+黄銅のハイブリッド構造)、金属の持つ固有振動を分散している。
その重量は9.5kgと重く、慣性力が大きい。ターンテーブルの回転安定化に繋がっている。
本体外形寸法は普及型LPプレイヤー並みの大きさなのに29kgと重い。外部振動にも強いでしょう。

②レコード吸着式。ターンテーブルと一体化し、LPレコードの多少の波打ちは矯正される。
波打ちによる縦振動が抑えられので、カートリッジとアームの負担が減る。
その結果、本来持つカートリッジとアームの性能が発揮され、レコードの溝に刻まれている音信号を正確に読み出すことが可能となる。
重量級のターンテーブルと一体化したLPレコードは外部から来る空気振動にも強いと考えられる。

③電源(レコード吸着ポンプ内蔵)は別個体。微小電流・電圧を扱うピックアップ(カートリッジ)はベルトドライブ式であること相まって、高電圧大電流部と離れているので、精神衛生的に良い。

*ラックスのレコード吸着システムは吸着力が落ちると検知して再吸引する。
再吸引回数は少なく、動作音は静かです。

マイクロのレコード吸着システムは常時吸着システム。ポンプ音は鳴り続け、室外に放り出したくなる大きな音がしました。振動も気になりました。
自分が使っていた機種はレコード吸引+ターンテーブルエアーフロートでした。
ターンテーブルエアーフロートの仕組み:ターンテーブルとLPプレイヤー本体の間に空氣層を作り、ターンテーブルを浮かせる。ホーバークラフトと同じ原理です。
常にエアーを送らねばなりません。送風を止めれば、ターンテーブルは落ちて、回転も止まります。

音楽を楽しむなら静寂こそ大事にしたい。他の理由も加わり、今は手元にありません。

PD-350は次第に吸着力が弱まり、事実上その機能を失ってしまいました。ポンプシステムの故障のようです。
PD-350の多くが同様な症状を持っているようです。
ラックスには補修部品はなく、修理は不可能です。

このポンプを市販の真空ポンプで代用できないか検討しました。
既に使えそうな真空ポンプをピックアップしています。
常時吸引式の場合、作動音が最大の課題となるでしょう。

その予備段階として、安価な手動式真空ポンプを試しました。
手動式ですから、音楽鑑賞中に作動音がないのが最大のメリットです。

課題は吸着力と吸着時間。
吸着力は超強力。吸引力も調整出来る。吸引力の状態が直読み出来るので、再吸引のタイミングの判断が出来ます。
吸着持続時間は10分程度と短かった。途中で真空ポンプを弄らねばならず不便です。
シーリング部分を見直し、エア抜けが軽減出来れば、吸着時間を伸ばせるかもしれません。

吸着持続時間を正確に測りました。10分は持たず、6分程度でした。
真空度を上げて、持続時間の延長を測りました。しかし、期待したような時間の伸びはありません。
吸引される部分はLPレーコードとターンテーブの間の空間、LPプレイヤー内空間、吸引ホース(テフロン製?)内空間です。合わせてもそれほど大きな空間ではないでしょう。接続部からエアーが抜ける。真空ポンプ本体からのエアー漏れもあるかもしれません。負圧を上げれば、接続部のシーリング部への負担が増します。
真空ポンプで負圧を上げると、吸引ホースが潰れて変形するのが分かります。
負圧が一定以下に下がれば、LPレーコードが浮き、ここから、一気に空気が抜ける。
負圧を上げるのは限度がある。どうすれば良いか。
LPレーコード〜真空ポンプの間の空気体積を増やせば良い。
一定時間の空気漏れ量が同じなら、体積を増やすことにより、吸着時間を伸ばすことが可能です。
空気漏れ量は吸引力(負圧)に比例する。吸引力を上げるべきではない
付属品のエアータンクを間に挟みました。
空気の負圧体積が増え伸びるのではないと考えたからです。
20分程度まで伸びました。付属のエアータンクの容量は小さい。これを大容量のものにすれば、30分程度は行く可能性が出て来ました。
真空ポンプの圧力を上げ、暫く放置しておきました。
メーターがゼロになったので、再吸引しようとしたのですが、スカスカで力が入らない。圧力が掛からない。
真空ポンプからオイルが滲んでいる、
推測するに、長時間、高圧力の中に晒されたので、本体の密閉シールが破損したものと考えます。
ポンプを分解して、中の様子を見ようとしましたが、分解は難しそうです。
上手く行きそうだっただけに残念です。

実験中の画像












『静寂』 原 誠二個展

2020-09-02 18:36:36 | 美術

水景図・待ち受ける世界  原 誠二  寸法:31✖️62(cm)
*個展案内葉書より転載

静かにひたひたを足元に押し寄せてくる波のリアルな動きに魅せられる。
波打ち際に立っているような仮想現実に陥いる。
入江の小さな赤い灯台が小粋なアクセント。
波間に隠れるような小さな船があるのに気が付くまで時間が掛かる。
遥か遠くに重なって見えるのは山並みか雲か。地と空の境が判然としない。
抽象と具象、静と動。
削りに削った平面の重なり。そこに奥行き感のある前景と背景が入り混じっている。
ありそうでありえない不思議な景色。
静寂感

あの世に渡る三途の海

◯原 誠二 個展
・場所:画廊 galley O-TWO 群馬県前橋市
・会期:8月21日 〜 31日
コロナ禍中、来場者は少なく、寂しかった。

◯原 誠二氏の個展の印象
静寂 静謐
絵なのだから音がしないのは当たり前?
音が聞こえてきそうな絵は意外に多い。動的な絵に多い。
原氏は日本画家。岩絵具を使用している。
今回の個展では大瀑布の大作が多く展示された。
日光華厳の滝はご存知だろうか。遠方からしか見ることが出来ませんが、水が叩き落ちる音が聞こえます。
尾瀬の三条の滝に行ったことはあるでしょうか。耳をつん裂くような爆音が聞こえてきます。
原氏の大瀑布の絵から音は聞こえて来ません。
サウンド・オブ・サイレンス
日本画(岩絵具)は「静」を表現するのに向いているのかもしれません。

原氏の絵は今年冬に行われたグループ展で初めて見ました。
以来、気になっていました。

作風は大きく二つに分類できます。
花(具象画)・動物(平面)シリーズ。
滝・氷山?(抽象と具象の融合)シリーズ。
製作年代が違うようです。
作風の変遷があったようです。

作品は額に入っていないものがほとんどです。
販売が決まった作品は特注のアクリル額に入れられ、購入者に渡されます。
見本品なのでしょう。アクリル額に入れられた小作品がありました。
アクリル額は入れられた作品は印象が変わる。
モダン、クール・ビューティ。

自分の家に飾るなら何処か。
壁一杯に個性豊かな絵をベタベタと飾るのはどうかと思います。作品が生きない。
部屋は生活空間。
絵は部屋に自然に溶け込まねばなりません。

原氏の絵は自分が持つ具象画とのマッチングは難しい。
飾る場所が思いつきませんでした。
アクリル額に入った小作品なら、棚や台にも置ける。飾る場所を見つけられるかもしれない。

個展会期中、原氏は毎日、午後、会場に詰めていました。

記念にと小作品を購入しようと考えていました。
「あれにしようか」、「これにしようか」
目星をつけていた小作品は真っ先に売れました。
「当然だよな〜」と思いました。
「惜しかった」と言うより、購入者の選択眼に敬服、落ち着くべきところに行くのは良かったと思いました。

予算をはるかにオーバーしているけれど、欲しいと思ったのは、
やはり、個展案内葉書で紹介されていた絵でした。
それなりに大きいので、飾る場所が思いつきません。

◯購入を決断した背景
折も折、個展最終日は右目手術の日と重なっていました。
両眼手術は無事終了。安堵感、開放感に浸っていました。

原氏の作品を目にする機会は暫くはないでしょう。
もう一度、眼に焼き付けようと、病院からの帰路に立ち寄りました。

あれだけ惹きつけられる作品なのだから、
購入を考えている人はいる。
誰かが決めていたのなら諦めが付く。
と考えながら、会場に向かいました。

「待ってくれていました」
これもひとつの『縁』
「一期一会」

・余談(瘋癲老人の強弁)
老先短いのに絵なんか買い集めてどうする。
無駄遣いそのもの。その分、子供に残した方が良い。
不必要なものは切り捨てて、身軽になる。静かにシンプルな生活を送った方が良い。
それは正論。

自分は生臭爺。
後顧の憂いのない歳になった今だからこそ
「終活」の一片です。

自宅では宝の持ち腐れ状態になるでしょう。
しばらくは、galley O-TWOに置いてもらうつもりです。
コロナ禍の中、個展に来れなかった人もいる。
是非、一度見て欲しい作品です。

両眼手術その後

2020-09-01 11:00:19 | 爺の部屋
左目:白内緒+黄斑前膜手術後4日目、右目;白内障手術後1日目
両眼術後検査
視力検査:左目?、右目0.7 視力の差が大きい。一応、運転免許の水準をクリアしました。
時間の経過と共に次第に視力はよくなると期待しています。
黄斑前膜手術の執刀医(院長)の診断。
術後経過は良好とのこと、点眼薬の種類と回数を明日から減らすと言う。
明日から入浴も洗髪もオーケーだそうです。朗報でした。
黄斑前膜による網膜のシワは時間と共に回復する。1ヶ月後にはもっと良くなる。一年後はもっと良くなる。手術して良かった。
週末までに運転用メガネを作ろうと思う。取り敢えずの臨時メガネ。視力が安定したら作りなおせば良い。院長の了承も得ました。

◯中間的結論
目は社会の窓。同じものを見ても違う。眼に異常を感じたら、怖がらずに、早い受診をお勧めします。