11月8日(金)、久しぶりに行ってきました。
目的の一つは写真撮影。会場はとても暗い、デジカメ感度を最大限に上げて撮りました。
試聴位置からみたシステム全景
会場の広さが分かると思います。講堂、体育館としても使える多目的ホールです。床は非常にしっかりしています。
斜め横から見た様子
SPユニットの配置のセッティングが変わりました。
先ずはウーハーを収めている箱の片側にあった羽(バッフル)が外されていました。
SPユニット等、装置の名称が不明でしたので、確認してきました。
WE純正製品ではありません。WEパーツをエルタスが再整備したものです。
80年以上も前の製品が今も初期性能を維持しているハズはなく、経年劣化パーツは取り換えるべきと自分は思っています。
自分にはWEオリジナル信仰はありません。
SPシステム構成(片チャンネル分)
低域ユニット:TA418 口径18インチ(46cm)2つ 励磁型
大型重量級ユニットです。コーン紙は張り替えてあります。上下のコーン紙は同じではないようです。
箱の構造を再確認しました。
ウーファーは遮蔽板で隠れていて、前面から見えません。
ボックスの構造として一番近いのはフロントロードホーンを後面解放にしたような型。SPボックスに該当するものはありません。
ホーン通路に隙間があり、ロードはほとんど掛からない。直接音を反射、拡散させ、ホール内に均一に届くような工夫かもしれません。
無骨なウーファーが見えないので、美観上も優れていると思います。
SPボックスの両側に翼が付く構造。前回までは片側だけ付いていましたが、今回は両翼とも取り外してありました。
SPユニット後面から出る低音が後ろのコーナー部で反射音を妨げず、積極的に活かしているためのようです。
SPボックスに触れるとはかなり振動していました。
翼を付ければ振動する。音の濁りの原因になりかねません。その意味でも良いかもしれません。
外しても、巨大なバッフルに取り付けているのと同じ。低音の伸びは十分と感じました。
ウーファーの後部
磁気回路(電磁石)は巨大な弁当箱のような形をしています。
藤原(所有者)WEシステムの中で、自分が一番好きなのはこの低音部です。
カリフォルニアの晴れ渡った空のようにスカッとしている。
パイプオルガンの重低域は籠もらない。
恵まれた空間の効果が大きい。
一度、ヨーロッパの古城で鳴らしてみたい。
中域ユニット:WE594 振動板口径2インチ 励磁型
有名なユニットはWE555の口径1インチですから、振動板の面積は4倍です。JBL375の先祖?
ホーン:デュカイン 10セクトラルホーン
TA4181とWE594のクロスオーバー周波数は300hz カットオフスロープは12dbです。
振動板の位置は合わせてある。
中域ユニットの設置位置が変わりました。より高く、より水平になりました。
音の透明度が上がり、浸透力が強くなったような気がします。
高域ユニット:WE597A 励磁型
ホーンの形状が鶴のくちばしのような形をしています。
WE594、(WE555も)の高域は意外に伸びているようです。
トーキー用途では、高域への要求度は現代より低かった。
ウーファーと組み合わせて、ツーウエイで使われることが多く、ツイターWE597Aの出番は少なかったようです。
現代の広帯域オーディオ用では必要なユニットでしょう。
WE594とのクロスオーバー周波数は不明です。カットオフスロープは12db
超高域ユニット:エレクトロボイス T35 出音レベルは他のWESPユニットと比べてかなり低いと思われます。
耳を近づけても、高齢者の自分にはほとんど聞きとれせん。
高域が伸びると低域の質が高まります。味付け程度と思われます。
SPシステムの能率は110db以上と極めて高能率。現代のSPの平均値を90dbとすれば、その差は20db。アンプ出力は100倍違います。
高能率SPが持つ外連味のないビッドな音をご堪能下さい。
会場の天井
中央部が盛り上がっている。会場内には吸音体となるものがほとんどない。
ライブな筈ですが、会場の中央に立っても余分な付帯音は感じられませんでした。
オーディオ空間は広い方が好ましい。
水平方向の広がりだけではなく、十分な高さが欲しい。この二つを満たしています。
SPシステムの裏側
いろいろなものが押し込まれている。さながら舞台裏のようです。
SPボックスの裏側はレコード、椅子等色々なものが詰め込まれ、物置き場所と化している。
これを取り払って空の状態にしたら、もっと響きの良い良い音になると想像します。
その他の装置
LPプレイヤー:RCA業務用 型番聞き忘れました。 アームはWE製 カートリッジ:WE製オリジナル 型番?ステレオ用 シュアーM?最初期ステレオ用
CDプレイヤー:ソニー製 型番聞き忘れました。オーディオ用ではないようです。
プリアンプ::エルタス製 オール直熱感 電源部別個体 32ー30 シルバニア管
パワーアンプ:デブリープリ アメリカ軍慰問用 モノアンプ 2台
ご愛聴盤をお持ちになってお越しください。LP、CDどちらでも、ジャンルは問いません。
勿論、無料です。
今年最後の試聴会
月日:11月8日(金)〜10日(日)、23日(土)、24日(日)
時間:10:30〜16:00