CD誕生期、デジタル臭が気になると言う意見が多かった。
そこで、デジタル臭(硬い音?)を和らげようとする試みがありました。
その一つがライン(インター(間に挟むの意味))トランスを挟むことでした。
帯域の限らたトランスを挟んで、高周波成分を除き?、尖った角を和らげると言う意味であったのかもしれません。
当時、自分も同じ思いを持ったのでしょう。
当時の記念に、今もライントランスを持っています。
ラックス製 luxman LT1000 (LT:line transformerの略称?)
漆塗りの美しい木箱に収められています。
同じトランスは思いますが、金属製の箱に納められた廉価品(型番違い)も一時持っていました。
正 面
底 面
背 面
アース端子がある。
ボタンが一つ付いていますが、何のため?
電流が流れるとトランスは帯磁する。
帯磁は音に悪影響を及ぼす。時々押してショート?させ、減磁するのです。
効果の程は不明です。
民生機なのでアンバランス端子しかありません。
DACとプリアンプの常態接続はバランス接続です。
LT1000の入出力端子はアンバランス1系統。
DAC出力端子はバランス1とアンバランス1の2系統
プリアンプ入力端子はバランス1、アンバランス2の3系統。
LT1000を挟むとDAC、 LT1000、プリアンプの間はアンバランス接続しかできません。
アンバランス接続時のライントランスの有無は一々、取り付け取り外しが必要で、瞬時切り替え試聴ができません。
LT1000を挟んだシングル接続と挟まないダイレクトバランス接続(常用接続方式)の切り替えは瞬時に可能となっています。
◯試聴結果
LT1000は昇圧効果があるようで、シングル接続比較では音量は少し上がります。
音量が上がれば、音は良くなったように聞こえるのがフレッチャーマンソン効果。
その効果を知らず音が良くなったと判断する方が多いと思います。
バランス接続の場合、プリに加わる電圧は理論上、2倍になります。トランスによる増幅効果より遥かに大きい。
音量は揃えないとフェアな比較が出来ない。
LT1000を挟んだアンバランス接続の方がプリアンプのボリュームの位置がクリック数で2〜3ほど多く廻さねばなりません。
LT1000を挟んで、「音が柔らかくなり聴きやすくなった」と言う印象はありません。
むしろ、鈍ったと言う印象。
バランス回路、バランス接続の優位性を損なっている印象です。
今、自分が使っているバランス接続機器に合わないと言うことかもしれません。
我がガラクタ部屋のオーディオ装置の場合、効果はなかったと判断しました。
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