去年の年末頃から中国ではオミクロン株による感染が増加し、今や200万の大台をうかがうほどになった。
それ以前は2年余り感染者数が8万台をずーっとキープしていたのだが、オミクロン株の感染しやすさから、あっという間に増加した。
冬季北京オリンピックの開催が感染者数を増やしたことは間違いないところだ。ちょうど健常者のオリンピックが幕を閉じようとした2月24日のロシアによるウクライナ侵攻の陰に隠れてしまったため、報道からは逸脱してしまった感があるが、感染者数は確実に増えて来ていた。
今日の新聞によると、194万余りの感染者数で、死者は14000人弱である。今現在で感染者数は毎日2万余り増加している。
日本は同じ時点で感染者数760万余り、一日当たり4万人余りの増で、死者数は約3万。
彼我を比べると、日本の増加数は中国の2倍で、当分中国が日本を抜くことはないが、感染者数に対する死者数の割合は中国の方がかなり高い(約2倍)。
中国はかたくなにゼロコロナ対策をとっており、最も流行している上海では、ロックダウンが実施されている。
しかもある高層住宅では数名の感染者が出ただけで、そこの住民をすべて外出させたうえで全体を消毒して回るという徹底ぶりで、住民からは相当な反発が起きている。
これは自由主義諸国では考えられない対策であり、共産党一党支配の専制国家体制だから可能なことだ。住民の反発は強圧的に抑え込まれているようである。
昔の中国だったら、住民が賄賂を握らせて、消毒隊に手心を加えてもらうという構図だったのだろうが、今や世界の目がすぐそこにあることもあり、そういった旧態はもう過去のものになった。進歩と言えば進歩である。
しかし今の中国の新型コロナ感染者の増加は、言って見れば2年3か月前に発現し、世界を感染の嵐に巻き込んだ武漢発の新型コロナウイルスが回りまわって再び発生地の中国に戻って来た――つまりブーメラン現象ということである。
「世間は広いが、世界(地球)は丸い」ということが如実に表れている。
日本の新型コロナ感染は今度のゴールデンウィークのことを考えると収まる気配はない。特に10代以下の子供への感染は家庭内感染の典型で、家族間隔離は不可能なので今後も長く続くだろう。
今後は季節性インフルエンザ的な流行に移行していくように思われるが、そうであれば軽症の感染に効果のある飲み薬の普及がカギを握るに違いない。国の早い「新薬の承認」を願いたいものだ。
それ以前は2年余り感染者数が8万台をずーっとキープしていたのだが、オミクロン株の感染しやすさから、あっという間に増加した。
冬季北京オリンピックの開催が感染者数を増やしたことは間違いないところだ。ちょうど健常者のオリンピックが幕を閉じようとした2月24日のロシアによるウクライナ侵攻の陰に隠れてしまったため、報道からは逸脱してしまった感があるが、感染者数は確実に増えて来ていた。
今日の新聞によると、194万余りの感染者数で、死者は14000人弱である。今現在で感染者数は毎日2万余り増加している。
日本は同じ時点で感染者数760万余り、一日当たり4万人余りの増で、死者数は約3万。
彼我を比べると、日本の増加数は中国の2倍で、当分中国が日本を抜くことはないが、感染者数に対する死者数の割合は中国の方がかなり高い(約2倍)。
中国はかたくなにゼロコロナ対策をとっており、最も流行している上海では、ロックダウンが実施されている。
しかもある高層住宅では数名の感染者が出ただけで、そこの住民をすべて外出させたうえで全体を消毒して回るという徹底ぶりで、住民からは相当な反発が起きている。
これは自由主義諸国では考えられない対策であり、共産党一党支配の専制国家体制だから可能なことだ。住民の反発は強圧的に抑え込まれているようである。
昔の中国だったら、住民が賄賂を握らせて、消毒隊に手心を加えてもらうという構図だったのだろうが、今や世界の目がすぐそこにあることもあり、そういった旧態はもう過去のものになった。進歩と言えば進歩である。
しかし今の中国の新型コロナ感染者の増加は、言って見れば2年3か月前に発現し、世界を感染の嵐に巻き込んだ武漢発の新型コロナウイルスが回りまわって再び発生地の中国に戻って来た――つまりブーメラン現象ということである。
「世間は広いが、世界(地球)は丸い」ということが如実に表れている。
日本の新型コロナ感染は今度のゴールデンウィークのことを考えると収まる気配はない。特に10代以下の子供への感染は家庭内感染の典型で、家族間隔離は不可能なので今後も長く続くだろう。
今後は季節性インフルエンザ的な流行に移行していくように思われるが、そうであれば軽症の感染に効果のある飲み薬の普及がカギを握るに違いない。国の早い「新薬の承認」を願いたいものだ。