鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

台湾の大地震はM7.7

2024-04-03 19:07:18 | 災害

今朝の8時58分ごろ、テレビ画面に緊急地震のアラートが表示された。

すわ南海トラフかと先走ったが、すぐに、沖縄県宮古地方と与那国島では津波が来るかもしれないから避難をしてください――とさほど緊迫度はなかったが、それでも「大変なことだ」と脳裏をよぎった。

しかしすぐに震度が表示され、与那国島で震度4、宮古島で震度3とあった。

「何だ、震度4じゃないか」と拍子抜けの体で、なおも画面を見ていると震源はごく浅く、マグニチュードは7.5と出た。「おう、意外に大きいぞ」と画面から目を離せなくなった。

震源に注意が行くまでやや時間を喰ったが、震源は台湾近海で、マグニチュードは7.7、震央の深さは23キロと訂正された(台湾当局の発表ではM7.2、華蓮県沖25キロ、震源の深さは15キロ)。

M7.7と言えばかなりの規模の地震だ。震源に近い台湾の東部海岸沿いの華蓮県では震度6強で、昼のニュースを観ていたら華蓮市が中継で映されていたが、大きなビルが横倒しになっていた。

4月1日に書いた1月1日の能登大地震で、朝市が開かれる通り沿いの3階か4階建てのビルがやはり横倒しになっていた光景と重なった。

この地震による台湾での死者数は午後7時現在で9名と極めて少ないが、負傷者は820名いるからこのうち重症者がどのくらいいるかだ。

台湾の東海岸では津波が発生したはずだが、それに関しての情報は今のところまだない。数百キロ離れた与那国島や宮古島で最初の予想では3mだったのだが、実際には30㎝とごく小さかった。

しかしわずか25キロの沖で発生しているから、台湾東部では3m程度の津波があっておかしくない。

西郷隆盛の奄美愛加那との間に生まれた菊次郎が赴任して活躍した宜蘭(ギラン)県では震度5強だったそうだが、こちらでの被害の実態は伝えられていないから、その程度は軽微だったのだろう。

台湾も日本列島と同じく環太平洋造山帯に属しているから、活断層が発達していてやはり地震災害の多い地域だ。

ただ活火山はごく少ないのが台湾の利点と言えば言える。

地震の島と地震プラス火山噴火の列島、どちらも人の生きにくい条件のはずだが、それを既成値として前向きに暮らしていくほかない。明日は我が身、御同輩と思いやる覚悟が必要だ。

ところで今日の天気は大荒れだった。

昨夜たしかに大雨注意報が出ていたのだが、雨はたいして降らず、それよりも風の強いのには閉口した。

午後4時過ぎからは台風並みの西風が日没まで吹きまくったが、この先いったいどんな気象になるのか予断を許さない。