鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

線状降水帯が通過(2024.06.21)

2024-06-21 09:07:08 | おおすみの風景
今朝は多分3時頃からうなる風の音が聞こえ始め、それに続いて屋根と木々を打つ雨脚の跳ね返り音が響き出した。

起きて外の様子を眺めても良かったのだが、見るだけではどうしようもないと再びうつらうつらとまどろみ、目覚めたのは5時半だった。

まだ新聞は来てはいないだろうが念のため玄関を開けてみたところ、気温が高く生温かい雨が降っている。

夜中に聞こえた風のうなりはもう過ぎ去っていたので、傘を差しても飛ばされたり濡れたりはしないだろうと、傘の下足早に庭を見て回った。

金魚池は相変わらず満水状態だったが異常はなく、また昨日支柱を立てておいた菜園のオクラも無事だった。

菜園全体は通路も含めて水浸しだが、どうやらわずかなピーマンもナスもキュウリもニガウリも無事だったのはうれしい。雨が収まればまたしっかりした姿を見せるはず。

6時前からテレビではどのチャンネルでも「鹿児島県で線状降水帯が発生した」と繰り返し放映されていた。

中継カメラは志布志市からのもので、このアングルからの映像は台風の時にもよく見かける。
 画面中央からやや左手にJR日南線の前川を渡る鉄橋が見えているので志布志市から宮崎県の串間市方面に向かう山手のどこかからだろう。

6時半の状況だが、すでにこの時点では鹿児島市はじめ薩摩半島側の主な都市部では警報レベル4の「避難指示」が出ており、大隅半島側でも鹿屋市と肝付町がレベル4になっている。


薩摩半島側でも特に指宿市ではこれまでに降った雨が400ミリを超えたという。
 ちょっとわかりにくいが、東西に走っている赤く塗られた帯が降水帯で、6時半現在ではまさに鹿児島県の薩摩・大隅両半島の南部が入っている。

予報では9時前後にはこの降水帯は太平洋に抜けるそうだ。事実、これを書いているのは9時40分台だが、雨はぴしゃりと止んでいる。

沖縄で梅雨末期の豪雨を降らせ、奄美・種子島・屋久島でも大雨となった梅雨前線がさらに北上して線状降水帯をもたらしたのだが、抜けたあとはどうなるのか。

梅雨がまだ続くとなれば、山や崖にしみ込んだ雨水が涸れることはないから、これから先、土砂崩れなどの災害が心配だ。

(※気象庁の雨雲の状況図ではいつも思うのだが、肝心の雨雲の掛かっている土地の地形が分かりづらい。黒の太線を使ってくれまいか。)