新年明けましておめでとうございます
ちなみに、この牛の焼き物は、天目釉をかけた主人の作品です。
とうとう令和3年が明けました。さあ、吉と出るか凶と出るか…例年の初詣にも行かず、家籠もりの炬燵もりのお正月です。
義母と義弟、娘夫婦、我が家は息子と3人…それぞれがそれぞれでの初めての新年を祝いました。(…と思いますが…)
息子は昨夜遅く帰ってきて、朝が苦手ときてますから…私たち二人で祝うわけにもいかず、待って待ちくたびれて…今年も出だしは順調とまではいえません。が、どうにかたたき起こして、午前中に新年の挨拶から屠蘇を…、いただきま~す!
おせちは、〝老舗のおせち 東京正直屋 「吉祥」 三段重 【和洋中】 【2~3人前 全36品】〟で、初めてでしたが、冷凍ですからまあまあこんなものかな。以前尾道から取り寄せた、冷凍ではない生おせちが美味しかったのですが、注文が遅くなったので売切れ!これもコロナで急遽日程の変更をしたためなんですけどね。
一通り屠蘇とおせちが済むと、シメは雑煮です。今の我が家の雑煮は〝ちわき流〟。結婚してからは広島へ行くたびに婚家のK流雑煮…牡蠣と鶏肉に水菜たっぷりの雑煮でした。結婚前は父が作る雑煮で、シンプルそのもの。野菜を入れるのは水っぽくなるからダメと、昆布、スルメ、シイタケ、鶏肉で出汁を取り、後は紅白蒲鉾だけでした。元旦を実家や婚家で迎えなくなってからは、私流のやり方で雑煮を作って、子どもたちに食べさせましたが、果たして印象に残っているのでしょうか?
まず植物性は蕪と人参、動物性は鶏肉にぶり(他の魚でも)の切り身、あればエビ。それに彩りの青物、例えば春菊とか…以上をすまし仕立てで作ります。今年は鴨ロースがあったし、甘エビとヒラソがありましたので、それを入れて…ハイ、美味しく出来ました。写真が…ナイです。ゴメンナサイ!
さて、今年の年賀状の私の俳句は、〈古女(ごまめ)噛むここが我慢のしどころと〉 です。季語は「古女」で、新年。この「ごまめ」は、五万米とも書きますが、一般的には田作(たづくり)といったり、小殿原(ことのばら)ともいいます。鯷(ひしこ)というカタクチイワシの幼魚を乾燥させたものを炒って飴煮にしたもの。
田作りという語源は田の肥料にしたことから、豊作を祈念して五万米といい、武家では、小さいながらもお頭がついていることから小殿原(ことのばら)とよんだのだと。古女の語源は分かりませんでしたが、ごまめには一年を忠実(まめ)にという意味もあるらしいですから、年を取った女は〝まめ〟によく働くということからなのかも。さしづめ私も〝古女〟ですものね。アハハハ…
田づくりを噛む田づくりのごとき顔 鷹羽狩行
〈田づくりのごとき顔〉とはどんな顔なんでしょうか。しげしげとごまめの顔を眺めたことがありませんので…? それともまるで田を耕す農民のような顔をしているとか? ウウ~ン、それはないような気がしますが…。下の写真はお借りしたものですが、いかがですか?よくよく見ると体のわりに目が大きいですよね。そのことを言ったのでしょうか。
さて、私の句は、皆さまお分かりと思いますが、〝ごまめの歯ぎしり〟ということわざを根底に置いたものなんです。このことわざの意味は、〝実力のない者が、やたらと憤慨して悔しがる〟ということ。この新型コロナウイルスに対してではなく、その対応のマズい国家主席並びにその取り巻きのオエライさん方々への憤慨です。いくら悔しがってごまめを噛んでもどうにもならないことなんですが…。でももう一踏ん張り我慢して、この非常時を乗り切らなければ、この一年間我慢してきたことが水の泡になるじゃありませんか。それでは泣くに泣けませんものね。
先日の参議院議員の羽田雄一郎さん…きっとあの世で悔しがっておられることでしょう。今からPCR検査を受けに行く途中の車の中で、「俺、肺炎かな?」という言葉を最後に意識を失い、そのまま何の治療も受けずに53歳で亡くなられるなんて。それも発熱があって検査を受けようと頼んだのにすぐには対応してくれず、3日後になってやっとということらしいですもの。天下の議員さんでもそうなんですから一介の庶民ならもっと対応が悪いのではないでしょうか。そうやってすぐに対応して貰えなくて、自宅待機中に亡くなった方もいるとか…。本当にコワイですよ。何とかして欲しい!みんな我慢を強いられているのですし、文句も言わずに自己防衛に必死で努めているんですからね。
夕べ片付けが済んで一服していると、イヤに指がヒリヒリする…見れば、皸(あかぎれ)?いや胼(ひび)かも。手にいくらハンドクリームを付けてもすぐにカサカサになるんですもの。子供の時以来今までなったことがないというのに。これもコロナ禍の一つですね。
また、また、暇に任せて書いてしまい、新年から長くなりました。読んで下さった方々、どうも有り難うございました。これからの一年間もまたよろしくお願いいたします。