昨日は、天皇陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」が午後から行われました。コースとなった皇居から赤坂御所までの沿道には平成時(約11万7000人)を上回る約11万9000人が集まり、天皇、皇后両陛下はオープンカーに乗られて、笑顔で手を振って応えられたんですって。というのは、実はLIVEではなく後からのニュースで見ましたので。
でもテレビで見て、なんとお美しいこと!あのティアラ姿の皇后陛下の笑顔…やはり〝雅子さま〟と呼びたいなあ~、ご成婚の時のパレードのお姿と重なって、見てる方もちょっとシアワセな気分になりました。いつまでもこの笑顔を…お幸せに!
ところで、余分な話…来年から2月23日が天皇誕生日で祝日になりますよね。ちょうど日曜日ですので、次の24日が振替休日。それがどうしたかって?それが実は私の誕生日なんですよ。ということは、いつも前日が休みになるということ!ウウン、でももう関係ないか…だってサンデー毎日なんですものね。アハッ…
では、馬醉木鍛錬会のつづきを…次の吟行地の〝永保寺〟へ。窯元へ行くのにも坂を登らなくてはいけなかったんですが、この永保寺は坂を下らないといけなかったんです。〝行きはよいよい帰りはこわい!〟ですよ。だから〈修行の坂…〉などと詠んだ人がいたっけ~。でも、今回参加されておられる亡き水原春郎先生の奥様は現在92才かな?…みんなと一緒に行動されて、杖も使わずにしゃんしゃんと歩かれたんですよ。とてもお元気なんで、みんな見習わなくっちゃね~と。
この〝永保寺〟は、鎌倉時代(1313年)に開創された、小高い虎渓山に佇む禅寺。正式名称は臨済宗南禅寺派 虎渓山永保寺。「虎渓」の名前の由来は、夢窓疎石がこの地を訪れた際、中国 蘆山の虎渓の風景(現在は世界遺産)に似ていたことに由来すると言われています。 鎌倉末期に建てられた「観音堂」と「開山堂」は国宝に指定され、池泉回遊式庭園は国の名勝に指定されています。11月下旬には樹齢約700年の大銀杏をはじめとする紅葉が見事で、多くの市民や観光客が訪れ、本来は観光地ではないのですが、多くの人々に癒しの地として開放されているところなんです。下の写真はパンフより紅葉したときの様子。
紅葉は僅かに始まったぐらいで…大銀杏はまだ青々として聳え立っていました。庭園内の一番の名勝は、〝無際橋(むさいきょう)〟という、池の此岸(煩悩にまみれた世界)と彼岸(煩悩から解放された世界)を結ぶ橋。無際とは限りのない永遠という意味で、此岸も彼岸も表裏一体ということを表しています。
国宝の観音堂、 正称 水月場。鎌倉時代の正和3年(1314年)に、夢窓国師により建立されたといわれる日本で唯一現存する仏殿です。須弥檀上には聖観世音菩薩坐像が祀られているそうです。
観音堂の前の庭園には無際橋の「臥竜池」があり、その池の淵には梵音巖がそそり立ち、岩の間から一条の滝が流れ落ちています。源流は虎渓山に広がるシデコブシの群落地付近の湧水といわれ、澄んだ水が池を満たします。庭を見下ろす岩の上の六角堂には千体地蔵が祀られています。
同じく国宝の開山堂は、 正称 無相堂。足利尊氏の寄進により、室町時代の文和元年(1352年)に建立されたとされます。祠堂には夢窓国師と仏徳禅師の塑像が安置され、その背後には仏徳禅師のご遺骨が納められていますと。どちらも中は拝観できませんので外観のみです。
他にもいろいろと見るものはありましたが、この坐禅堂の塀が変っていましたので、何という塀なのか聞いてみても誰も知らない!〝築地塀〟でいいのではと言う人もいましたが…。すると〈瓦土塀…〉と詠んでいる人がいましたよ。
時間も迫ってきましたし、まだもう1箇所吟行しないといけないので、フーフーいいながら坂を登りました。行く時にも気が付いたのですが、登り切ったところに、〝冬桜〟か〝十月桜〟?が咲いていました。これは八重ではありませんので〝冬桜〟の方でしょう。春にもまた咲きますので、〝四季桜〟ともいいます。ああ、疲れた~。
寺にはよく蓮が咲いている
蓮の花は朝咲いて、昼には閉じる
池は沼なんだな
水芭蕉も美しい花を咲かせるが、水辺は汚いのが多い
仏法は、沼は現世、蓮の花は来世、極楽だな
>窯元へ行くのにも坂を登らなくてはいけなかったんですが、この永保寺は坂を下らないといけなかったんです
登りが有れば、必ず下りもあるな
窯元は登り窯だな
段々と温度が違って、焼けるな
書いてあるのを見るとウレシイ!
今回の最後のオチ…わあ、さすが風の盆さん!
もう笑ってしまいましたよ。
そういえば、山口にある窯元も殆ど坂を登ったところにありましたね。ウン、ウン、〝登り窯〟納得です。
寺の方は〝虎渓山〟といいながら谷でしたから、何なんでしょうか。あの世とこの世を隔てるのですから…