10月が終ります。明日からいよいよ11月…といっても陰暦では?
歳時記で「十月」を見ていましたら〈十月や??さやに秋刀魚食ふ〉という石田波郷の句が目に止まりました。??何と読むのかしら?すぐに電子辞書の『新漢語林』で調べてみると、「顳顬」〝こめかみ〟でした。
言葉は知っていましたが、今まで書いたことない漢字ですから…フウーン、なるほど〝頁〟は頭のことだから〝耳〟が三つ?…〝聶〟はささやくという意味だと。そうすると口でささやくから〝囁〟なんだ!頭で囁くのが〝こめかみ〟、即ち〝物を嚙むとき動く、目のわきの部分。また、その骨〟なんだと。やっぱり漢字は面白い!
それにしても便利ですよね。昔なら重たい漢和辞典を引っ張り出して、部首と画数から探し出し…根気がいりましたから、時間が無いときは本当に弱りましたもの。俳句を始めた頃は、吟行の荷物の必需品が辞書…それも昔ながらの学生が使うもの、コンパクトなんですが、他に歳時記もいるし…で、一泊吟行などは荷物が重くって、フウフウ言っていましたからね。電子辞書になってからはいろんな種類の辞書が入っていますので、本当に便利です。今さらながらITの発達を痛感します。そういえば、私には絶対忘れられないのが昔の〝ガリ版〟…もう若い人には通じないでしょうが、…止めましょう。こんな話し出したらきりがありませんので、またの時にでも。
では〝明日香の風〟のつづきです。
〝甘樫丘〟を下りて、稲田の中の径を行くと、飛鳥資料館でも見ましたが、本物の〝亀石〟へ出ました。この亀石は今では明日香村観光のシンボルともなっていますが、何度見てもトローンとした目がナントモいえません。心がほのぼのします。
最後は〝橘寺〟へ。ここは、聖徳太子の生まれた寺で有名です。当時は橘の宮という欽明天皇の別宮があって、その第4皇子の橘豊日命(たちばなのとよひのみこと・後の用明天皇)を父として、ここで572年に生まれたということでした。この〝橘〟が、昔中国から持ち帰った〝トキジクノカグノコノミ〟といって、今の蜜柑の原種になっています。ここには「二面石」という、飛鳥時代の石造物もあり、〝人の心の善悪二相を表したもの〟といわれています。更に太子の念仏精神を今日に生かすため念仏写経研修道場として再建された「往生院」がありますが、ここの格天井に著名な画家の絵が260点奉納されていて、寝転がって鑑賞して下さいと言われましたので、みんなで寝転がって見ました。それはそれは見事でしたよ。何が?そりゃあ本堂にみんながゴロゴロと寝て見ている姿ですよ!残念ながらスマホの電池切れで写真がダメ、残念!二面石は飛鳥資料館のものです。
もう足はクタクタ…飛鳥川の水音を聞きながら坂を登り宿舎の祝戸荘へ3時過ぎに戻りました。ああ、疲れたあ! 途中に咲いていた〝野菊〟と? きっと以前載せた〝コルチカム〟だと思いますが…。疲れた心を慰めてくれました。
何故ガリ版と言うのか知らないが、まあ便利だな
手で書くから、筆跡で誰が書いたか分かる
今じゃ、ワ-プロだから誰が書いたか分からない
昔は、それに「文責」の名前が記されていたな
今じゃ、顔も見えず、筆跡も分からない、文責もない
結局、組織体が責任を持つんだろうな
二面石か
これも人が作ったか
善と悪か
昔のキリスト教の教会にはヤジロベイがあった
キリスト教だけでないが、宗教には善と悪があるな
片や天国、片や地獄だな
どちらへ落ちるかだな
あの金属のやすり板のような(これを謄写版といっていました)上に謄写版原紙を置き、鉄筆で〝ガリガリ〟と音をさせてきるのですよ。だから、ガリ版なんです。
まあ、国語は長い文章を書かなきゃいけないから、一日中書いてると手が痛くなります。だから指に〝ペンだこ〟ならぬ〝鉄筆だこ〟ができていました。そんなとき、数学の先生はいいわね~といつも羨ましかったですね。
ガリ版には〝書く〟とはいわず〝きる〟といいますから、やっぱりさらさらと…というわけにはいかないんですよ。
大昔から人には二面性、善と悪の心が…
風の盆さんは、「性善説」と「性悪説」のどっちを支持しますか?
私はやっぱり性善説かな…それで信じて裏切られたことも何度かありますけど…
でもいいや、そんな人はきっと最後は地獄に行くだろうから…と、慰めています。
ということは、自分は天国に行くと何の疑いもなく思ってる…アハッ、脳天気やね!
飛鳥の歴史がよく分かりました。
藤原京の名前の由来が分かりません。
天皇の使用人の藤原氏の名前を付けることは無いですよね。
まあ、ハッキリしたことは分かりませんが、大和国の高市郡の地名によるもので、中臣鎌足が天智天皇からその藤原姓を賜ったんだと…
その藤原氏と関係があったという話も…
面白い話を見つけましたが、果たして…「フジ」は「不死」で「ハラ」は「カラ(韓)」ということで、〝百済(韓)は滅びない〟という意味で、「藤原」なんだとか…
まあ、いろいろと日本書紀の時代の話ですもの。分からないことだらけですから研究している人もいらっしゃるでしょう。調べてみて下さい。