前回のブログから一週間ぶり。面白い話があるので次に…と書いたのに、余りにも間が空きすぎですよね。一度だれてしまうとなかなか元のペースに戻れません。でも、細々ながら続けていくつもりですので、どうかよろしくお願いしま~す!
実は、先日の〝きらら俳句教室〟でのこと。春の野原や道端に蔓延っていて、誰でもが知っている〝カラスノエンドウ〟…エエッ、ご存じない方いらっしゃいますか?写真を見れば、ああこれか!とすぐに思い当るはずですよ。
このカラスノエンドウもスズメノエンドウも間違いなく春の季語になってもいいのですが、私の持っている歳時記にはなく、だから例句もありません。でも、「増殖する俳句歳時記」で探したらやっと1句見つけました。
子供よくきてからすのゑんどうある草地 川島彷徨子
子供の頃は、この豆果の豆を取り除いて笛を作り吹いて遊んでいました。ラジオ体操の帰りこれを見つけてそんな話をすると、みんな〝ある、ある!〟と。すると中の一人が〝私はこの豆をおやつに食べてたんよ〟と。これにはビックリ!干してお茶にするのは知っていましたが、食べられるとは知りませんでした。そう言うと〝そりゃあ歳が違うわね。本当に食べる物がなくて、この豆を若いときにたくさん採ってきて茹でて食べたもんよ〟ですって。戦争中はそうだったのかも知れませんね。食べられるものならどんな雑草でも…と、これは母から聞いたことがありますもの。
ところで、今回はそのカラスノエンドウとよく似たスズメノエンドウとの違い。それをレンジャーのAさんに訊ねると…〝カラスとスズメだから大きさが違うのでは?それに巻ひげが1本ならスズメで数本ならカラス…かな?〟などと聞いて、みんなで探して採ってきたのを並べ…これがカラスでこれがスズメなの?と。でもAさんも確信が持てなかったとみえ…
それで、教室に戻って調べたことを書いてくれました…それが下の写真。
それによると、カラスは巻きひげが3本、スズメも同じだがカラスより小ぶりで、違いは豆果に種子が2個。おまけに〝カスマグサ〟というのがあって、これは巻ひげは1本で豆果に種子が4個だと。カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間型なので、カ(ラス)とス(ズメ)の間でカスマグサというんですって!ヘエッ、何も知らずてっきりみな同じだと思ってました。
写真の左のは巻ひがが2本だからカラスかスズメか?右のは1本(影が映って分かりにくいでしょうが)…ということはカスマグサ?今一つ種子が分からなかったので、確かかどうかは?
しかし、カラスとスズメは大きいのも小さいものもあって、それだけで見ると今一つ見分けの付かないものがたくさんありました。そこでもう少し調べてみると、解ったことがあります。カラスノエンドウの小葉の先は矢筈(やはず)状に窪んでいるのだと。だから〝ヤハズエンドウ〟とも。ちなみに我家の雑草苑からめぼしいものを採ってきて見比べてみましたが、どうでしょう。これで分りますか?
次の写真のは葉が細くて長いですよね。だからスズメノエンドウということでしょうね。
今NHKの朝ドラ「らんまん」で、諸々の植物に脚光が当っていますが、このカラスノエンドウ一つとってもこういう状態ですし、風土や気候などでは変種がいくらでもあるのでしょうから、こういうものを研究するというのは本当に気の遠くなるほどの根気と情熱がないとできませんよね。牧野富太郎博士の偉業が天下一品のものだということを今更ながら痛感します。はい、今回はミニ植物講座でした。オシマイ!
お宅の畑または畦でこのカラスノエンドウが蔓延りませんか?
こちらでは放置してあるようなところには大抵この草か仏の座がびっしりと生えていますよ。
春になるとあれよあれよと伸びてきて…
近くに生えていればじっくりと眺めて区別してみて!
〝らんまん〟は植物の勉強になりますね。
エンドウ@@ 見分けはつきませんでしたが
ちわきさんの、説明で違いがわかりました。
まだ、ほかに似ている草があったような?
「らんまん」面白いですね~(^^♪