ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題は、またまた〝西瓜〟

2018年09月04日 | 俳句

 昨日は忙しい一日でしたので、ブログもお休みしました。ゴメンナサイ

 今日は午後から俳句教室です。兼題は、またまた「西瓜」…先月どこかでもしたような…。何か面白い句でも出るとウレシイのですが~。

 先日も書きましたが、これだけ俳句がたくさん詠まれていれば、〝類想・類句〟から逃れることはできませんね。要は句材が古いとか新しいとかの問題ではなく、一つはその発想に問題があるようです。即ち句材はよくても、ありきたりの陳腐な発想ではどう組み立ててもみすぼらしいあばら家にしか見えないでしょうし、また、目新しい句材だと飛びついて詠んだとしても、そこに〝詩〟が生れなければ、ただそれだけの興味俳句になるということ。本当に難しい問題です。

 実はここまで書いて時間切れになり、俳句教室へ行って来たんです。

 それで、ここからは帰ってからの教室での話。終わって帰る時誰かが、〝いつもですけど、今日は特別に面白かったです。〟と。〝どこが?〟〝いや~、ウフフ…〟と顔を見合わせて笑っています。きっと今日は私がやたらに〝陳腐!〟を連発したからでしょう。〝他のことはもう全部忘れましたが、先生の「陳腐」だけが耳に残って…〟と。そうなんですよ。何とも発想の〝陳腐〟な句が多かったんです。

 その中で今回の最高点句は〈渋滞のニュース横目に西瓜食む〉でした。採った人の弁、「きっとお盆などの渋滞ニュースを横目で見ながら、自分は関係ないので、大変やね~などと言いながら西瓜を食べている様子がありありと見えてくる」と。すると作者が言うには、「お盆に帰省した娘たちが帰る時、いつも渋滞に巻き込まれるので大丈夫かしらと、ニュースが気になって…」だと。ならばちょっと違いますね。その原因となっているのは「横目に」の語。要するに〝自分にはどうでもよいこと〟というニュアンスをこの言葉が生み出しているからなんです。そこで、作者の意図を汲み、〈渋滞のニュース気にしつ西瓜食ふ〉と直しました。やはりこれが親心ですよ。更に最後の極めつけは作者の一言。〝私、横目でテレビ見るのが癖なんです~〟って!もち、大爆笑でした。

 写真は「入道雲」、もちろん夏の季語です。台風21号はこちらの心配をよそに全くかすりもせずに抜けて行き、いまだにこのような入道雲が陣取って暑い日でした。でも、ニュースで見る限り大阪近辺の風はスゴイ!車がゴロゴロとひっくり返って…なんとも凄まじい。お気の毒です。死者も出てるとか、まだまだ被害が出ているのではと思いますが…、皆様十分にお気を付け下さい。

 


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2 コメント

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Unknown (甘ん)
2018-09-05 10:33:51
いつも 楽しみに寄せていただいています。

> 目新しい句材だと飛びついて詠んだとしても、そこに〝詩〟が生れなければ、

 耳が痛い ^^;
 ユニークな句作を目指しながら、句材に惚れて無理やり他をくっつけている毎日です。

これからも 楽しみに伺います。どうぞ よろしく。
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Unknown (ちわき)
2018-09-06 09:44:08
甘んさん、お久しぶりで~す!
いつもご愛読(?)ありがとうございま~す。(笑)俳句を指導しながらいつもぶっつかる問題がその句に〝詩があるか?〟ということ。これは他人事ではありませんけれど…。作るときは必死で(?)作っているので、それに終始して見えてないことが多いですね。その時はやはり時間を置いて見直すことが大事!日を置いて何か醸し出すものがあればOKと。でもそんなこと言ってられない…締切に追われて詠んでいますので余裕がナ~イ!私それの繰り返しです。めげずにガンバリマッショ!耳下の腫瘍(?)良性でよかったですね。このところ私の周りでも首や肩、手などにもコリコリが出来て…と言う人が多くなりました。食事の関係もあるのかしら?健康的な生活をされている甘んさんでもですから…お互い気を付けましょう。
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