おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
慢性疲労―3－3
・・・「慢性疲労症候群」とは・・・
○「慢性疲労」と「慢性疲労症候群」
よく混同されていますが、「慢性疲労」と「慢性疲労症候群」は別の疾患です。
慢性疲労は生理的疲労で、慢性疲労症候群は病的疲労に分類されます。
疲労
生理的疲労＝慢性疲労
病的疲労 ＝慢性疲労症候群
○慢性疲労症候群とは
原因不明の強度の疲労が長時間(一般的に6ヶ月以上)に及び継続するもので、CFS(Chronic Fatigue Syndrome)と略されることもあります。
通常、CT・MRI・血液検査など全身の検査を受けても、他の病気が見つからなく、精神疾患もない場合に、はじめて疑われる（除外診断）病気です。
しかし、詳細に検査すると神経系・免疫系・内分泌系などに異常が認められます。
慢性疲労とは別の疾患で、「慢性疲労症候群」と言う名称も、誤解されやすいとして、変更を求める声もあります、日本では、約40万人がCFSに罹患していると推定されています。
しかし、認知度の低さから、適切な診断を受けていなかったり、気分障害や自律神経失調症などに誤診されているケースが多いと思われます。
とにかく「慢性疲労症候群」の患者は、心の問題にされてしまう傾向があります。周囲の人々から理解を得られにくく、怠けている、精神的に問題があるなどとされる傾向があります。
仮病や心気症、時に詐病とまでいわれ精神科にまわされることが多く、患者は診断を受けるまで長期に苦しむことになります。
そのため、難治化、長期化してしまうこともあります。
以上の理由からCFS患者の自殺率は非常に高いと報告されています。
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