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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十一節 語句の意味1-2

2012-03-19 11:09:14 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十一節

原文

 心脈搏堅而長、當病舌卷不能言。其耎而散者、當消環自已。

肺脈搏堅而長、當病唾血。其耎而散者、當病灌汗至今不復散發也。

肝脈搏堅而長、色不青、當病墜若搏。因血在脅下、令人喘逆。其耎而散色澤者、當病溢飲。溢飲者、渇暴多飲而易(1)入肌皮腸胃之外也。

胃脈搏堅而長、其色赤、當病折髀。其耎而散者、當病食痹。

脾脈搏堅而長、其色黄、當病少気。其耎而散色不澤者、當病足胻腫、若水状也。

 腎脈搏堅而長、其色黄而赤者、當病折腰。其耎而散者、當病少血至(今)不復也。

 

語句の意味1-2

心脈=<素問大奇論>「心の脈、小急にして鼓せざるは皆瘕をなす。」<傷寒論平脈法>「心は火なり、少陰と名づく、其の脈は洪大にして長、是れ心脈なり、心病自ら洪大を得る者は癒ゆるなり、・・・・・」

堅=硬いこと。<金匱五臓風寒積聚病>「中焦に熱ある者は則ち堅を為す」

長=之を尋ねて往来し、通る虚、寸関尺竿を持する如し。按すに長くして竿の如し、指を挙げて余りあり本位を過ぐ。

舌卷=ぜつけん・病証名。舌がまるまって伸びないこと。

不能言=言うことが出来ない。

耎=ぜん・よわい。やわらかい。

散=散脈・脈象の一つ。この脈は浮で散じて集まらず、軽く押さえれば散乱している感じがあり、普通に押えれば何もない。この脈は元気が離散していることをあらわし、病状が危険な段階に表われる。足の太陰の別絡のこと。

消環=張景岳の説「消は尽、環は周。期が尽きて一回りし、病が自ら癒えることをいう」。東洋学術出版社素問

唾血=咳嗽して喀痰する時に痰中に血を帯びる病証。

灌汗=汗出過多でまるで水を灌いだようなものをいう。

散發=発散。鍼灸医学大系

墜=高い所から落ちること。

搏=はく・侵害・博撃・損傷の意味。

脅=胸・側胸部で腋の下から第十二肋骨までの総称。わきばらのこと。

喘逆=→喘証。単に喘といい、喘逆・喘促ともいう。また、上気・喘息などともいう。一般には、気喘と称されている。呼吸促伯を特徴とする一種の病証をさし、その発病は肺腎と密接な関係がある。

=気が逆上して喘(呼吸促伯)する病証。

澤=沢・光沢があること。潤の意味。

溢飲=いついん・痰飲の一つ。水液が体表や皮下組織に留まり、一般の水気病と同じであるものをさす。主な症状は身体疼痛、四肢の浮腫と重だるさで、あるいは喘咳などの症状もあらわす。心臓病の水腫や腎炎の水腫などに類する。

渇=口渇の簡称。口咽が乾燥して水を飲みたいと思う感覚をさす。肺胃に熱があったり、陰虚して津液が少なくなっておこる。

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