おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑤ 黄帝内経素問 八正神明論篇 第二十六
第四節
(原文)
帝曰。善。其法星辰者、余聞之矣。願聞法往古者。
岐伯曰。法往古者、先知鍼經也。驗於來今者、先知日之寒温、月之虚盛、以候氣之浮沈而調之於身、觀其立有驗也。觀其冥冥者、言形氣榮衞之不形於外、而工獨知之。以日之寒温、月之虚盛、四時氣之浮沈、參伍相合而調之。工常先見之。然而不形於外。故曰觀於冥冥焉。通於無窮者、可以伝於後世也。是故工之所以異也。然而不形(見)於外。故倶不能見也。視之無形、嘗之無味。故謂冥冥若神髣髴。
然而不形於外 東洋学術出版社=然而不形見於外
(訓読)
帝曰く「善し。其の星辰に法るは、余之を聞けり。願くは、往古に法る者を聞かん」と。
岐伯曰く「往古に法るとは、先づ鍼經を知るなり。來今に驗するとは、先づ日の寒温、月の虚盛を知り、以て氣の浮沈を候い、而して之を身に調して、其の立ちどころに驗あるやを觀るなり。其の冥冥たるものを觀るとは、形氣榮衞の外にあらわれずして工獨り之を知るを言うなり。日の寒温、月の虚盛、
四時の氣の浮沈を以て參伍相合して之を調す。工は常に先づ之を見る。然り而して外にあらわれず。故に冥冥たるを見ると曰うなり。無窮に通ずるとは、以て後世に傳うべきなり。是の故に工の異とする所以なり。然り而して外にあらわれず。故に倶に見ること能わざるなり。之を視れども形なく、之を嘗(な)むれども味なし。故に謂う。冥冥として神の髣髴たるが如しと。
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