渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第三章 漢方薬は何に効くか
3 コレステロールがたまらぬ法
p188 ハト茶の知られざる効用
ハト茶は長い歴史を持っています。
唐の本草経の中にすでに記されているのだから、漢方のはじまりから飲まれた薬剤といえます。
日本に伝来したのは弘法大師が入唐した時に持って帰り、日本で移植したのがはじまりといわれ、弘法麦とも呼ばれています。
世界の穀物の中で一番蛋白質や脂肪が多く、あらゆるアミノ酸やビタミン群を含んでいます。
飲むと利尿作用があり、体内の水分の停滞を小便や大便で排泄してくれます。
漢方薬には同じ水分代謝の薬剤として芍薬とか桔梗があります。
芍薬は腸管の水分を出してくれる薬だし、桔梗は気管にたまった水分を出す薬です。
ハト茶はたまった水分をまんべんなく出してくれる薬剤です。
人間の身体のどこへでもまわって、イボができたときでも、胃に潰瘍ができた場合でも、咳が出る場合でも、ぜんそくの場合でも、皮下や関節に水がたまった場合でも出してくれます。
だから、女性なら皮膚はきれいになりますし、ザラザラしたサメ肌やイボや、潰瘍とか内臓疾患にも効果があります。
意外なのは、ハト麦が腫瘍とか潰瘍とかガンにいくぶん効き目があることです。
中山恒明博士といえば、外科手術の名人といわれる医者で、千葉医大のころ中山博士は、ガン手術で腹を開いてみたものの、どうにも方法がなくて閉じた人たちを、少しでも長く生かしてあげられる方法をないかと、漢方薬の応用を併用されました。
そこでガン患者にハト麦やヒシノミ、フジノコブなどの煎剤を飲ませて、いくぶん延命をさせることに成功したのです。
戦後、東大の薬学部の浮田忠之進教授が、ハト麦の制ガン作用について研究されたことがあります。
その研究の結果、ハト麦の胚芽の成分を〝吉田肉腫〟や〝エーリッヒガン〟に与えると、ガン細胞の分裂を阻止しる作用があることを発表しています。
だから、ハト麦の茶を飲んでいることは、ハト麦から抽出した油の抗ガン物質を飲むことと同じ作用があるというわけで、ハツカネズミにガン細胞を植えて、ハト茶や水を飲ませてみたところ、水を飲ませていたネズミは腹水がたまって、普通は四、五十日でみんなバタバタ倒れてしまうものなのに、ハト茶をのませていたネズミは、二ヵ月たっても三ヵ月たっても生きていました。
このネズミを解剖して顕微鏡で見てみると、ガン細胞は分裂が止まりちっとも増加していないことがわかりました。
これで細胞が新陳代謝していけば、ガン細胞を克服する方法があるのではないでしょうか。
ハト麦はそのとっかかりになっているのです。
ゴマと蜂ミツとハト茶を飲めということは、ゴマと蜂ミツは肝臓のあらゆる栄養を持っているし、皮膚や内臓の粘膜までの栄養を補っているのです。
だが、これに水分を代謝する利尿作用のあるハト茶が加われば〝鬼に金棒〟、日本の健康食としては最高の食物ということになるわけです。
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渡辺武著平成薬証論 水剤 薏苡仁 ヨクイニン(ハトムギ)より
本文補追
中国では、古代の禹王という皇帝が治水の祖として知られてますが、史記には禹王は母が薏苡仁(ヨクイニン)を服して懐妊した人物であるという伝説が記されています。
即ち、水剤の万能選手を服んで、治水に長けた禹王が産まれたので、薏苡仁(ヨクイニン)には『禹王』の別名があります。
あなたは日本の気候風土・食物・日本人の体質等を考えて正しい食生活を営んでいますか
病人の御見舞いに養養
高千穂漢方研究所 ゴールドサンテはと茶 ごーるどさんてはとちゃ
当店のゴールド三養茶の原料であるハトムギが島根県簸川郡斐川町の品種「はとひかり」になりました、
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分包品1包1g入り60包3,500 円
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